先日、「AGA(男性型脱毛症)と薄毛って違うものですか?」というような質問をお客様から問われました。AGAもそうですが、薄毛、ハゲといった言葉は日常的によく見る言葉ですが、あらためて聞かれると知識のある人でも明確に回答するのが難しいということに気づかされました。
というわけで、今回は、AGA、薄毛、ハゲといった抜け毛に関わる言葉の意味や違いについて明らかにしたいと思います。

AGAというのは、言わずと知れた、男性に多くみられる男性型脱毛症という進行性の脱毛症の略称で、英語の「AndroGenetic Alopecia」の頭文字をとってAGAと略されます。
英語を直訳すると男性ホルモン型脱毛症ということになり、「〇〇症」という名称からも分かるように、男性ホルモンが原因となる発症メカニズムが特定されている病気の名前です。
それに対し、薄毛やハゲというのは病名ではなく外観を表現した言葉であって、明確な定義があるわけではありません。

AGAと薄毛やハゲが同一のものであると考えている人もいるかもしれませんが、AGAという進行性の脱毛症を発症した場合、初期段階では髪の毛が細くなったり局所的な抜けがが目立つ程度の薄毛と呼ばれることが多い状態になります。
しかしながら、AGAが進行して細い髪の毛すら生えてこなくなるような状態になると局所的な「ハゲ」という状態になり、ハゲた状態にある領域がんどん増加してくることになります。

以上のことからも分かるように、結論から申し上げると、AGAというのは薄毛やハゲという外観を生み出す病気の名前であって、言い換えるならば、薄毛やハゲというのはAGAの進行状況を表す言葉ということになります。

冒頭で、薄毛やハゲに明確な定義がないというように申し上げましたが、ハゲは特定の領域の髪の毛が無くなっているわけですから誰が見ても「ハゲている」ということになりますが、薄毛というのは人によって感じ方が異なっているように思われます。

髪の毛の太さというのは遺伝的な要因に生活習慣の影響も加わり個人差があるもので、生まれつき髪の毛が細い人もいれば太いしっかりした髪の毛の人もいます。
生まれつき髪の毛が細いということを知っている人は、髪の毛が細いということに悩むことはあっても薄毛に悩むということは無いのではないかと思います。
しかし、健全な髪の毛の状態を見慣れている自分自身や友人がボリュームダウンした頭髪を見て「薄くなった」と感じて、その背景に脱毛症があるのではないかと心配することはあります。

薄毛やハゲはその原因が病気とは限らないということでしょうか?
栄養不足やストレスなどで一時的に薄くなっているということはありますが、老化による代謝能力の低下で髪の毛のボリュームが低下してくるというのは誰にでもあることです。しかしながら、薄毛の背景に脱毛症があるケースでは、治療しなければ回復することはありませんし、進行を止めることもできません
薄毛の背景に脱毛症があるのか自然現象なのかを判断するためには薄毛を引き起こす可能性のある病気について把握しておく必要がありますね
AGAは最も有名な薄毛やハゲにつながる病気ですが、他にも考えられる病気はあります

 

薄毛の原因となる脱毛症はいろいろ!

AGAは男性の薄毛の原因の9割を占めるといわれるくらいメジャーな脱毛症であり、フィナステリドを有効成分としたプロペシアやデュタステリドを有効成分としたザガーロなど世界的に認められているAGAの進行を抑制する経口治療薬も開発されていますし、ミノキシジルを主成分とするロゲインリアップX5プラスなどの外用薬も存在しています。
AGAは薄毛やハゲの原因となることが多いということで多くの研究成果も報告されており、治療薬が存在することからも分かるように発症メカニズムも明らかにされている脱毛症です。

ちなみに、女性にも男性ホルモンがありますので、女性の男性型脱毛症(FAGA)として分類されている脱毛症があります。
女性の場合は男性のようにハゲてしまうということはほとんどありませんが、女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって男性ホルモンの影響が強くなることで起こる脱毛症と認識されており、女性特有の脱毛症として瀰漫(びまん)性脱毛症ということで一括りにされることも多いようです。

さて、ほとんどのケースがAGAとは言えども、薄毛やハゲの原因となる脱毛症や体調・体質は様々です。

薄毛やハゲの原因となる脱毛症

  • 男性型脱毛症(AGA):男性ホルモンであるテストステロンの減少の伴いより男性ホルモン活性の強いジヒドロテストステロン(DHT)が合成されることによって起こる脱毛症
  • 脂漏性脱毛症:皮脂の過剰分泌によって毛穴が閉塞して内部で炎症が起こることによる脱毛症
  • 粃糠性脱毛症:少しずつ剥離される頭皮の角化した角質細胞が固まって剥離されることによって毛穴が閉塞して内部で炎症が起こることによる脱毛症
  • 円形脱毛症:毛母細胞が免疫システムに攻撃されて死んでしまうために起こる脱毛症
  • 老人性脱毛症:60歳を超えた男女に見られる髪の毛だけでなく全身の体毛が減少する脱毛症
  • 薬物脱毛症:制癌剤などの薬の副作用によって起こる脱毛症
  • 瘢痕性脱毛症:火傷や傷が治療された後にできる瘢痕部分の毛髪が生えなくなる脱毛症

女性特有の脱毛症

  • 瀰漫性脱毛症:老化・ダイエット・ストレスなどが原因で起こるホルモンバランスの乱れや過度の洗髪によって起こる脱毛症
  • 分娩後脱毛症:出産直前まで女性ホルモンであるエストロゲンによって維持されていた毛髪が出産によって一気に休止期に入ることで起こる脱毛症
  • 牽引性脱毛症:髪の毛に長時間力が加えられる髪型(ポニーテールやアップヘア)にすることで起こる脱毛症

参照元:ウィッキペディア 脱毛症
女性のための薄毛治療病院安心ガイドマップ 女性の脱毛症と種類

様々な原因で起こる脱毛症ですが、女性特有の分娩後脱毛症や牽引性脱毛症については原因が無くなることで自然回復するケースが多い脱毛症ですし、薬物性脱毛症はガンなどの重病を治療するためには仕方のないことですし、傷跡の毛根が破壊されてしまってその場所だけ毛が生えなくなるというのも自身の毛髪を毛根ごと移植するなどの方法が限られています。

一方、脂漏性、粃糠性脱毛症では原因となる皮脂の分泌やフケを抑えるような有効成分を含んだ育毛シャンプーや育毛剤の使用や生活習慣の改善が重要になってきますし、円形脱毛症では自律神経の乱れを正常に戻すような生活習慣や免疫抑制剤などの薬物療法が有効になってきます。

老人性脱毛症については、老化現象によるもので仕方がないものと長きにわたり考えられていましたが、近年、17型コラーゲンというたんぱく質の生産が低下することが老化に伴う薄毛や白髪の原因物質であるということが注目されています。

17型コラーゲンについては、以下の関連記事において詳細について解説させていただいております。
関連記事:白髪と薄毛の研究から見出された17型コラーゲンは髪の毛の老化の救世主になるのか?!
脱毛症にもいろいろあるようですが、原因となる脱毛症によっては一時的なものであったり、原因を取り除くことによって回復するような脱毛症ですね
薄毛の原因が自覚できるような脱毛症というのは、どうしようもないものもありますが、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症などのように対処できるような脱毛症の初期段階であれば生活習慣を注意するだけでなんとかなるケースもあります
皮脂が多いことはベタツキ具合で分かりますし、フケが増えてきたら自分でもわかりますもんね。
厄介なのは、薄毛が進行していくというAGAや瀰漫性脱毛症です。初期段階ならば簡単に進行をくい止めることができたはずなのに、気が付いたときには進み過ぎていて簡単には回復できないことが多くなります
気が付かずに進行してから「どうしよう・・・」ということになるから、男性のAGAや女性の瀰漫性脱毛症というのが大半を占めるというわけですね
そういったことはあると思います。それだけに、AGAや瀰漫性脱毛症の進行の仕方、特に初期段階の症状について知っておくことが大切になってきます

 

薄毛の状態から分かるAGAの進行状況!

AGAは加齢とともに減少してくるテストステロンを補うためにDHTというより男性ホルモン受容体と結合しやすい物質に変換されることによって起こる脱毛症であり、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体にDHTが結合することによって髪の毛の成長がストップしてしまいます。

増加してくるDHTの量は不足分を補うためのものですので、テストステロンの減少に合わせて少しずつDHTの血中濃度が増加してくることになりますから、髪の毛の成長が止まってしまって抜け落ちるという脱毛症状も少しずつ増加することになります。

AGAにみられる典型的な薄毛の症状

AGAでは前頭部と頭頂部に多いとされるⅡ型の5αリダクターゼによって合成されるⅡ型DHTの影響が強く、脱毛は額の両サイドにあるこめかみ部分から始まり、生え際が徐々に後退することによって生じるM字ハゲというのが一般的な初期症状となります。
さらに進行すると、脱毛部位は頭頂部へと広がってっくことになりますが、人によっては頭頂部の脱毛の方が先になるというケースもあります。

もちろん、M字ハゲが目立つようになる前に、髪の毛が細くなる、短い抜け毛や細い抜け毛が増えてくる、抜け毛そのものが増加するといった症状が起こっていますが、意識していなければ気づくことができない可能性が高いです。

しかしながら、この状態のときに気づくことができたならば、血管拡張作用のあるミノキシジルが配合されているロゲインリアップX5プラス、さらには、毛髪の成長因子や成長因子を誘導するような成分を配合した育毛剤などは薄毛の進行を抑制する効果を体感できる可能性は高いと考えられます。

ところが、M字ハゲが目立ってきたり、ハゲている領域が増加している状態になったりすると、DHTの合成を抑制する成分であるフィナステリドを有効成分としたプロペシアやデュタステリドを有効成分としたザガーロに代表されるAGA治療薬やDHTの合成を抑制する効果のある育毛剤を使用しなければ満足のいく結果が得られない可能性も高くなってきます。

「見た目はそうでもないけど、抜け毛がちょっと多いなぁ?」という初期段階では、毛乳頭に栄養素を送り込むことができるというだけで脱毛を避けることができる可能性もあるということですか?
そうです。年をとればDHTが増えてくるのはある程度は仕方がありませんが、AGAの進行速度は人によって大きく異なり、進行が遅い人ならば血流アップや栄養補給を意識するような生活習慣だけでも進行を遅らせることは十分可能と考えられます
かゆみを伴うときは頭部で炎症が起こっているのですよねぇ?
AGAそのもので炎症が起こるというのは考えにくいですが、老化やフケによる乾燥や皮脂の過剰分泌によって頭皮環境が悪化すると炎症によるかゆみが発生します。別の脱毛症といえども、AGAの進行を加速することになる可能性もありますので、フケ・かゆみを伴う場合には抗炎症作用や保湿作用などのある育毛剤育毛シャンプーを使用することをおススメします
薄毛の状況によって対処方法も異なってくるということがよく分かりました。女性に多いと言われる進行性の瀰漫性脱毛症というのも同じような感じでしょうか?
女性が脱毛症でハゲることが無いということからも分かるように、女性の脱毛症というのは男性とはメカニズムが異なるので、似てはいますが違うものと考えた方が良いです

 

FAGAや瀰漫性脱毛症にみられる典型的な薄毛の症状

女性の薄毛の場合には瀰漫性脱毛症と呼ばれる脱毛症が最も多い原因と言われていますが、女性のAGAであるFAGAもその一つです。

瀰漫性脱毛症という女性特有の脱毛症は女性ホルモンであるエストロゲンの減少が大きく影響しており、エストロゲンが減少する原因が老化、無理なダイエット、ストレスなどが原因と考えられます。
FAGAは、エストロゲンの減少に伴って低いはずの男性ホルモンの割合が増加することによって毛髪の成長が減速し、ヘアサイクルが乱れることによって起こると言われています。

典型的な女性の薄毛の進行状況

FAGAの場合は、男性ホルモンが多い男性とは異なり、薄毛の進行は極めて遅くヘアサイクルが乱れる程度ですが、頭部や頭頂部の生え際の髪の毛が細くなり全体的にボリュームダウンしてしまうというのが初期症状となります。
また、瀰漫性脱毛症では場所が特定されることはなく、髪の毛が細くなりボリュームダウンすることになり、結果的にはFAGAと同じような状況になります。
進行すると、頭頂部の分け目に地肌が見えるほどに髪の毛が減少することになります。

薄毛と呼ぶことができないよう前段階では、男性の場合と同様に、髪の毛が細くなる、短い抜け毛や細い抜け毛が増えてくる、抜け毛そのものが増加するといった症状が起こっていますが、男性よりは気づきやすいものの、深刻な状態にならない限り特にケアしない人も多いようです。

しかし、最近では女性の育毛に対する意識も高くなり、女性用の育毛剤や育毛シャンプーが多数リリースされておりますので、女性の薄毛のメカニズムや症状に合わせた女性用の育毛シャンプーや育毛剤を使うことをおススメします。

女性の薄毛も初期の初期には男性と同じで、細い毛や抜け毛が目立つところから始まりますが、経過や最終的な状態は違ってくるのですね
DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合するというような男性のAGAに見られる明確な脱毛症とは異なっており、FAGAや瀰漫性脱毛症の場合は女性ホルモンのケアが重要と考えられています
でも、フケ・かゆみなどが発生することによる頭皮の悪化というのは男性と変わらないのではないですか?
それはそうです。したがって、女性用の育毛シャンプーや育毛剤では女性ホルモンであるエストロゲンの減少に対する対策を中心に、抗炎症、保室、抗酸化といった効果のある成分が配合されています
女性ホルモンのケアというと大豆などに含まれるイソフラボンが有名ですよね
イソフラボンをはじめとする女性ホルモンと同じ機能を持つといわれる成分を配合した育毛シャンプーや育毛剤が多いです。しかし、最近では、イソフラボンはAGAの原因物質であるDHTを抑える効果もあるということも報告されており、スカルプDシリーズでは女性用だけでな男性用にもイソフラボンが豊富な大豆発酵液というオリジナル成分が配合されています

本サイトでは女性の薄毛に合わせた女性向けの育毛シャンプー育毛剤についてもご紹介させていただいておりますので、そちらもご参考にされてはいかがでしょうか?
なお、男性の薄毛にも女性の薄毛にも効果が期待できるイソフラボンのお話は、以下のスカルプDシリーズの育毛剤で詳細に解説しております。

関連記事:スカルプDの男性・女性用5種類の育毛・発毛剤の効果を成分から評価 !口コミ評判通りの期待度

 

薄毛とAGA、瀰漫性脱毛症に関する総括

男性の場合は薄毛はAGA、女性の場合は薄毛はFAGAや瀰漫性脱毛症を連想しがちですが、薄毛というのは脱毛症によって起こる外観の変化を表すものであって、薄毛がAGAや瀰漫性脱毛症とイコールというわけではありません。
しかし、AGAは男性の薄毛の大半を占める進行性の脱毛症であり、瀰漫性脱毛症は女性の薄毛の大半を占める進行性の脱毛症ですので、あながち、間違った連想ではないのかもしれません。

進行性の脱毛症というのは髪の毛が細くなったり短いまま抜けてしまったりと徐々に変化する脱毛症ですので、進行度合いに応じた薄毛症状を知ることによって対応の仕方も変わってきますし、薄毛の状態に見合う適切な対処方法を選択することによって進行を抑制することもできるかもしれません。

また、フケやかゆみを伴う薄毛や抜け毛の場合にはAGAや瀰漫性脱毛症を加速させる可能性もありますので、頭皮環境を改善するための抗炎症、保湿、抗酸化などの作用が期待できる成分を配合した育毛シャンプーや育毛剤の使用をおススメします。

本サイトでは、いろいろな育毛シャンプーや育毛剤をご紹介させていただいておりますので、併せて参考にしていただけますと幸いです。

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