亜鉛が薄毛やAGA改善に効果的というのは、非常に有名です。育毛サプリといわれるものには必ず亜鉛が入っています。

ただ、これについてAGA関係のサイトでは、「亜鉛は確かに薄毛改善に効果はあるけれど、過剰摂取は薄毛を進行させる可能性がある」という内容のものが最近増えてきています。

通常の食事である限りは過剰症にはなりにくいと言われていますが、育毛サプリメントのような亜鉛を強調したサプリメントになると摂り過ぎになる傾向があります。

亜鉛は生体内で色んな重要な働きをしていますが、この記事は薄毛対策なので亜鉛と髪の毛の関係についてスポットを当てて検討してみましょう。

 

そもそも亜鉛って何?

亜鉛は微量元素であり、必須ミネラルの一つです。微量元素とは非常に微量であるにも拘らず、生体活動においてはなくてはならない元素という意味です。

亜鉛は体の中に2gあり、この2gが体の至る所に散らばって存在しています。

血液、皮膚、骨、肝臓など、毛髪にも勿論、存在しています。男性であれば、前立腺にもあります。

亜鉛はそれぞれの細胞内に入っており、細胞の新陳代謝の亢進に関与しています。

もう一つ、毛髪に関係する働きとして、亜鉛はAGAの原因因子であるDHTの生成を5αリダクターゼの作用を阻止することで抑えます。

 

インスタント食品、ファーストフードなどの摂り過ぎは亜鉛欠乏が起きる

これらの加工食品にはリン酸塩が添加物として入っています。

リン酸塩は亜鉛の吸収を妨げる働きがあります。

そのため、インスタント食品などを日頃からよく摂っていると、亜鉛が減少し、薄毛を進行させてしまいます。

 

食物繊維なども亜鉛の吸収率を下げる

豆類や穀類などに含まれるフィチン酸やホウレンソウ、小松菜などの様な青菜に含まれるシュウ酸など、そして食物繊維も亜鉛の吸収率を下げてしまいます。

 

亜鉛の吸収率を上げる食材

 

肉、魚、貝類など動物性の食品の中にある亜鉛は、効率よく吸収されることでよく知られています。

亜鉛はビタミンCとの併用でも吸収率が上がります。

カキにレモン(ビタミンC)を添えて食べることがありますが、理に叶った食べ方と言えますね。

 

亜鉛の不足

亜鉛は数種あるミネラルの中では不足しやすいミネラルです。成長期の子供、過度のダイエット中の人、食事が上手く摂れず、栄養不足気味の高齢者などが不足しやすいと言われています。

亜鉛はDNAなどの合成に関与しており、細胞の増殖を亢進するのに必要な物質です。つまり、毛母細胞の増殖(分裂)によって起きる発毛は、亜鉛が必須ということになります。

したがって、亜鉛が不足すると毛母細胞の増殖は低下し、ますます薄毛は進行していきます。

また、髪の毛はたん白質でできていますが、亜鉛はこのたん白質の合成にも関与しています。そのため、亜鉛が不足すると、コシのない、細い髪の毛になってしまいます。

このように亜鉛の不足は薄毛を進行させるため、髪の毛のために積極的に亜鉛を含んだ食事を摂るべきなのですが、亜鉛を摂りすぎることによる弊害もあります。

 

亜鉛の摂り過ぎ

冒頭にもあるように、通常の食事では亜鉛の摂り過ぎによって健康を害するようなことはほとんどありません。

しかし、亜鉛を含んだ薬剤やサプリメントを決められた以上に(服用し続けると摂り過ぎによって健康を害する可能性が出てきます。

亜鉛を摂りすぎると、鉄や銅の吸収を妨げるため、貧血になりやすく、老化を早めると言われる活性酸素を消す作用があるSOD酵素の活性を低下させます。

 

以上が毛髪に関係ある亜鉛の大まかな基本情報です。

薄毛対策に亜鉛を摂るのがいいというのが通説となっていますが、過剰症がある以上、亜鉛を摂れば摂るほど、薄毛改善に良いというわけではなさそうです。

前述したように亜鉛の過剰摂取は老化を促進させます。薄毛の進行やAGA発症は、老化の一つとしてとらえることができるわけですから、

薄毛改善のために亜鉛含有サプリメントなどを飲んでいる人は決められた量以上に飲むことは逆効果と言えます。

実はここからが本題と言いたいぐらいなのですが……。

 

本当に亜鉛はテストステロンを増やす?

亜鉛は、5αリダクターゼの働きを抑えて薄毛を改善するという作用をもっています。ところが、亜鉛と薄毛の関係のサイトを色々見ていると、亜鉛は「5αリダクターゼを抑える一方で、過剰に摂取すれば、テストステロンなどを増やす」というサイトが多いので、驚きです。

何故、このような説が飛び交うのでしょうか?

一方では亜鉛はテストステロンを分泌するのではなく、精子を作る材料となるミネラルだと。

不妊症だった男性達が亜鉛投与で不妊を克服できたといい、DHTのレベルも上昇していた外国の文献があります。つまり、この場合、亜鉛はDHTを抑えていないことになります。

DHTはテストステロンよりも10倍以上、男性ホルモン受容体への結合力があります。

実はこのDHTは薄毛やAGAにとっては悪者扱いですが、母親のお腹の中にいる時、男児の生殖器を正常に成長させる物質として欠かせないものなのです。

このようなとき、亜鉛の摂取は有効であり、妊娠中の亜鉛の不足は奇形児の原因にもなります。

 

医師が作成したサイトを検討

同じ医師でも亜鉛に関連した薄毛の記事と、テストステロン関係の記事の書き方が違うというか、別物という気がします。

薄毛の記事での亜鉛は5αリダクターゼの働きを阻止して、薄毛改善とあり、亜鉛がテストステロンを生成するという記載はありませんでした。

しかし、テストステロンを増やすサプリメントの記事(同じ医師です)では、亜鉛が挙げられていました。

このテストステロンの記事には、毛髪に関する記載はありませんでした。

 

全サイトを見たわけではありませんが、サイトに掲載されている亜鉛について一致していない部分を大きくまとめてみました。

  1. 亜鉛はテストステロンを分泌、増やす。
  2. 亜鉛は男性機能を亢進させる働きはあるが、テストステロンを分泌しない、増やさない
  3. 亜鉛は精子の材料。

 

この3つの中で①を掲載しているサイトが圧倒的にありました。私が見た医師のサイトも①でした。

この部分について筆者は、はっきりとした医学的エビデンスを見つけることができていないので、これだということができないのです。

おそらく①の一部(テストステロン増加)と③が正解だと思うのですが、きちんとした文献を見つけてそれを確認する必要があると思っています。もしかして専門家の間でははっきりわかっているのかもしれず、筆者がそれを探しあてていないということも考えています。

 

亜鉛不足は薄毛の原因になることは間違いなし

そして、フィナステリドのように5αリダクターゼを阻害することも間違いないようです。

亜鉛は薄毛改善だけでなく、美しい艶やかな髪を作るように働きます。

従って、亜鉛の不足に重点をおいた食事を心がけましょう。

 

亜鉛の理想的摂取量

前述したように通常の食事では、過剰摂取になることはほとんどありません。

「摂り過ぎ」よりも不足を気にしましょう。厚生労働省が推奨する(亜鉛摂取量は10mg/日です。)

亜鉛の摂取は女性のAGA、薄毛にも効果的です。また、亜鉛だけでなく、シスチン等のアミノ酸の補充も効果的です。。

フィナステリドを内服している人は、亜鉛を併用することで、フィナステリドの効果をさらにあがることが期待されます。

今回は非常にあいまいな記事になってしまいましたが、あえて出してみました。これについては本当に色んな説がネット上だけでも飛び交っています。

この記事を読んでいただいた方も色々、検索してみてられることをおすすめします。なかなか興味深いものがあります。