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  • FGF-7という発毛因子を検証!液体の育毛剤に入れるのは発毛効果なし?
FGF⁻7という物質にスポットを当て、この物質が発毛因子として非常に期待されている理由と、その裏腹にある問題点を検証してみたいと思います。

最近の育毛剤のサイトなどを見ると、「FGF-7」という文字がやたらと出てきます。非常に人気が高いといわれるポリピュアEX、LPLP、リアップX5、アデノバイタルスカルプエッセンスV、Deeper3Dなどのサイトにもありました。

FGF‐7を増やす2つの方法

発毛因子と言われているFGF-7を頭皮内に増やすには二通りあります。一つは体内にあるFGF‐7の産生を促す、もう一つは外からFGF-7を投与する方法があります。

FGF-7の産生を促す成分として有名なのが、ミノキシジルやアデノシンです。

ミノキシジルが成分のリアップX5、アデノシンが成分のアデノバイタルスカルプエッセンスVなどは一万円札を出せば、十分、おつりが返ってきます。

とはいえ、非常に高い買い物であることは間違いありませんが…

育毛剤を買うのも結構大変な出費であるのに、純度の高いFGF-7を頭皮に直接塗りつけてFGF‐7を浸透させる方法は前述した育毛剤とは比較にならないほど高価格です。

 

日本EGF協会は超高価格なFGF-7を使って実験:発毛効果を認める

日本EGF協会によると、FGF-7の育毛効果を正確に調べるためにFGF-7の凍結乾燥品を使って実験しました。一日、1人の使用金額が何と、44000円!かかるということです。

あまりにも費用がかかり過ぎるため、どこも実施できなかったこの実験を当協会は実施したわけです。

被験者は薄毛に悩む成人20名(男女各10名)で期間は90日間。

合計でどのぐらい費用がかかったか??????もう計算するのはよしましょう。怖くなってきました。

実験結果

男性:毛量は70%、毛の太さは80%の人が回復

女性:毛量、毛の太さ、共に90%の人が回復

※データは日本EGF協会HPから

参考URL; 単純塗布による臨床実験

http://egf-association.jp/fgf-7.htm

 

非常にお金がかかっているとはいえ、この実験結果は薄毛に悩む人、特に遺伝だからいくらお金をかけてもどうにもならないと考えている人にとっては、明るい未来を感じさせてくれるかもしれません。

FGF-7製剤が何とか買えるぐらいの価格までに下げられるときがくればと願わずにはいられません。

 

FGF-7の濃度が0.4µg/ml以上であれば認定シールがついている

FGF-7が入った育毛剤のパッケージに日本EGF協会の認定シールがついていれば、FGF⁻7の品質も濃度も規準以上ということになります。

FGF-7が高濃度で入っていますので、認定シールがついていない育毛剤と比べると、かなり高価格です。

例えば……

  • FGF-7は入っていないけれど、FGF-7の産生を促す成分(ミノキシジル)が入ったリアップX5の価格:7500円前後
  • FGF-7は入っているけれど、認定シールがないディーパー3Dの価格:13800円前後
  • 認定シールがあるFGF-7入りのFGF-7 バイオスカルプエッセンス:18000円

全部、同量、60mlです。

 

そもそもFGFとは?

FGF‐7という物質が私たちが関心をもっている発毛促進物質ということもあって、そこばかりに目がいってしまいます。

ところが、このFGFはどの種目にもOKの万能選手を思わせる物質なんです。

冒頭でも書いたようにこの後、問題点というか、ちょっと検討してみたいことがあります。そのためにもFGFのサワリの部分だけでも知っておくと、わかりやすくなります。

 

FGFは23種類:それぞれ働きが異なる

FGF-7は23種類あるFGFの中の一つで、KGFとも言われています。皮膚の表面にはFGFが結合する受容体があります。FGFについた番号によって結合する受容体も異なるのですが、例えば、FGF-1は顔などの皮膚の角質層にある繊維芽細胞にシグナルを出し、コラーゲンやヒアルロン酸などのたん白質を増やさせ、傷の治癒、皮膚の弾力、潤いを与えます。

FGF-7の場合は、頭皮下で発毛を働き書ける仕事をするわけです。

参考URL:FGFの効果

http://www.skincare-univ.com/article/005860/

この後に出てくるFGF-7との比較に使うFGF-2(bFGF)はどのような働きがあるのでしょうか?

 

FGF-2の働き

細胞を増殖させる働きがありますが、iPS細胞やES細胞にも同様に働きます。細胞を増殖させる力があるということは、肉芽の形成や皮膚の表面の形成も亢進されるということになります。

また、それに関連して、血管を新しく作ったり(血管新生)する働きをもっています。

このような働きは壊死した皮膚の再生に有効で、床ずれなどの治療薬「フィブラストスプレー」が製造されました。

歯科領域においても、例えば、歯周病などの治療にも活用されています。

 

がん患者さんへのフィブラストスプレーの使用は慎重注意

フィブラストスプレーの成分は、細胞増殖の働きを持つFGF‐2です。

この製剤を使用する部位以外にガンがある場合、細胞増殖の働きでガンが悪化する危険性を上回る有益性がある場合のみに使用するという「慎重注意」前提に行われるよう添付文書に掲載されています。

参考文献:フィブラストスプレー添付文書

このフィブラストスプレーの記事は育毛とは無関係なのですが、少しだけ頭に留めておいてください。

 

FGF-7を液体の育毛剤に入れるのは発毛効果なし???

今までとがらりと違って、FGF⁻7は「発毛効果なし」と書くとはと驚いておられる方も多いのではないでしょうか?

また、FGFこそは共通であっても、作用の異なる、育毛などとは無縁そうなFGF-2フィブラストスプレーを何故、取り上げたのか、疑問を持っておられると思います。

実は、液体となったFGF-7は長期使用となると効果がないのではという意見と、そうではないという意見があります。

 

長期間、液体にしたFGF-7は時間経過とともに活性が下がるという意見

液体にしてしまったFGF-7は活性がだんだん失われていくという、物質的に不安定という点を挙げられています。そのため、液体の育毛剤にたとえ、FGF-7が入っていても育毛効果はないのではということです。

前述した日本EGC協会が行なった実験で使用したFGF-7は凍結乾燥品を使用したとなっています。被験者に溶液を渡したとありますが、使う分だけを直前に溶かして使用した可能性は考えられます。

何故なら、良い結果が出るように最高の状態で実験を行うでしょうから……。

 

また、この意見の持ち主のAGA専門医は、長期になると活性が低下して効果が無くなることを考慮して、より高濃度の状態で実験を開始したのではと推測されています。

ここで、その専門医は前述したフィブラストスプレーの使用方法を取り上げています。

この製剤の成分であるFGF-2は非常に不安定であるため、使用する前に液体とFGF⁻2の粉末を混ぜ、使用後は、10℃以下で暗所に保管、2週間以内に使いきるように医師は指導します。

FGF-7FGF-2は異なる働きがあることから全く同じではない、しかし、この二つはFGFというファミリーであるからそのような性質は類似していてもおかしくないと……。

従って、FGF-7が液体になってから、半年も過ぎれば、FGF-7の活性はすでに無くなっている可能性を予測しておられるわけです。

次は、それに対して反論する意見を紹介します。

 

活性が失われないようにする工夫をしている

日本ECG協会の認定シールのあるFGF-7入りの育毛剤を発売しているメーカーからの意見です。

このメーカーは、FGF-7FGF-2とは活性の失われ方が異なるということを言いながらも、FGF-7も性質が非常に不安定で液体化で活性が低下していくことは認めています。

そのため、液体になっても活性が失われないようにある物質(物質名の記載はない)を入れ、一定期間は良質な状態が保たれるようにするための方法をすでに実施しているので、そのような心配は無用と反論されています。

ただ、FGF-7を入れた育毛剤の他社のメーカーが、この失活しやすいFGF-7の性質を踏まえて対処しているかどうかは疑わしいとしています。

 

日本EGF協会の認定シールの意味

まずは、当協会は、EGFやFBFの商品の斡旋や販売が目的の協会ではないということです。

協会がそのメーカーから提出された資料を審査します。

この事前の審査を通過できたものが、次の審査を受けます;

次の審査とは、その資料を協会側が精査し、協会が定めた項目別の規準以上のものかどうかを確認します。

これらの審査に合格した製品に対して認定シールを配布しています。

 

認定シールがあるということは

FGF-7の効果が認められるほどの濃度に満たされており、品質も上々というわけです。

認定シールをもらうことに対して全てに平等であるのならば、FGF-7が液体になっていようがそうでなかろうとも、活性は失われてはいないと証明されているのだろうと考えます。

非常に高価格なFGF⁻7ですが、育毛効果に対する期待度も高そうです。低価格への挑戦も(研究の一環として続けてほしいものです.