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  • 迷信ではなかった!ワカメなどの海藻類が髪の毛に良い

 

「わかめを食べると髪に良い」という話は、私も昔から何度も聞いたことがあります。

実際、こういった話の大半は噂レベルの話で、科学的根拠に基づいていないことが多いです。

しかし、わかめなどの海藻類に関しては、科学的な根拠に基づいた話であると言えます。

そこで今回は、海藻類が抜け毛にどのように関係するのかについてまとめてみました。

秘密は「ネバネバ」

あまり馴染みはないかもしれませんが、生の昆布は表面がヌルヌルしています。

この成分は「多糖体」と呼ばれるもので、この多糖体から抽出されたものが「フコダイン」です。これは結構知名度が高いのではないかと思います。

このフコダインは、体内で知覚神経を刺激し、「インスリン様成長因子(IGF-1)」という物質を増やす働きがあります。成長因子の名前のとおり、これは体の成長に深く関係します。

同時に、髪の毛の成長にも深く関わる物質でもあるのです。これが、わかめが髪に良いと言われ続けた根拠です。

 

ヨウ素の働き

また、海藻類が髪に良いと言われるにのは他にも理由があります。海藻類には豊富な「ヨウ素(ヨード)」が含まれています。

甲状腺の機能に関係するこの栄養は、「コレステロールを下げる」「動脈硬化を予防する」といった効果が期待できます。

これらは血行に関係する事柄であり、海藻類を多く食べることで血行改善の効果を期待できます。髪の毛も細胞分裂によって伸びているので、タンパク質などの栄養を必要とします。

栄養を運んでいるのは血液なので、血行の善し悪しは栄養の分配にも深く関わります。

血行を改善することで、末端部である頭部にも滞りなく栄養を送ることができます。ただし、ヨウ素には過剰症もあり、日本食では欠乏することが少ないヨウ素は逆に意識的に海藻類を摂取することで過剰症を起こしやすいです。

欠乏症も過剰症も、甲状腺の機能障害につながるので注意が必要です。

 

否定的な意見も多い

ただ、「海藻類は抜け毛には効果がない」という否定的な意見もあります。

その際たる理由は前述の「髪の毛も細胞分裂の賜物」という点が関わります。細胞分裂のためにはタンパク質が不可欠なのですが、海藻類はタンパク質が少ない食品なのです。

全く含まれていないわけではありませんが、上位に食い込めるほどの含有量は持っていません。

髪の毛の材料であるタンパク質が含まれていないということは、海藻類単品では髪の毛を生やすことはできないというのが否定派の考え方です。

 

タンパク質を含む食事を考える

しかしながら、「それさえ食べれば栄養に困ることはない」なんて夢の食品は存在しません。

完全栄養食の異名を持つ「卵」でさえ、ビタミンCと食物繊維は含みませんし、各栄養自体もそこまでの含有量ではありません。

どの食べ物にも何かしらの欠点はあるもので、海藻類の場合はそれがタンパク質不足であるというだけのことです。

しかし、単品でも成長因子の増加と血行の促進という、抜け毛対策に効果的な成分を多く含むことは確かです。

足りないタンパク質は、他の食材から摂取すればよいだけのことです。

例えば「味噌汁」であれば、わかめを使いながらタンパク質豊富な豆腐と相性が良いです。

また、タンパク質豊富な肉料理や魚料理の付け合せとして、「海藻サラダ」なんてのも良いでしょう。

海藻類によって下地の整った体であれば、タンパク質を効率よく髪の毛に使うことが出来るはずです。

 

まとめ

海藻のネバネバ成分から作られる「フコダイン」は、体内で「インスリン様成長因子」を作り出します。また、ヨウ素は血行の改善に役立ちます。

しかし、タンパク質が含まれていないことから、海藻類の抜け毛対策としての効果に否定的な意見も多いです。

足りないタンパク質は他の食品から補いましょう。