抗がん剤と言えば、特に女性であれば、すぐに「脱毛」が思い浮かびます。

現在、乳がんに罹患する人が急激に増えています。数多い抗がん剤の中でも乳がんの時に使用する抗がん剤は、副作用による脱毛率が断トツに高いと言われています。

抗がん剤の副作用で起きた脱毛はいずれ、抗がん剤治療が終了すれば、ほとんどの人に数カ月もすれば、改善の兆しが見えてくるだけに、他の副作用に比べて、放置されているのが現状です。

たしかに改良されたウィッグやかつらなども随分増えました。

抗がん剤にの副作用で、よくみられる吐き気を止める制吐剤の新薬はどんどん開発され、随分、吐き気の苦痛から改善されました。

一方、脱毛を改善する外用剤(育毛剤等)や内服薬などはまだ市場に出ていません。

治療のためと堪える患者さん達

いち時的な苦痛とはいえ、抗癌剤の副作用で起こる強力な脱毛は、患者さん達の精神的なダメージの大きさは相当なものです。

命よりも髪の方が大事と、抗がん剤を拒否され、どのままお亡くなりになった女優さんもおられますが、大体の場合、抗がん剤の副作用による脱毛は堪えなくてはいけないと考えることは当然、とされています。

私事で恐縮ですが、これを書いている私(筆者)も乳がんの抗がん剤の副作用で脱毛を経験しています。かつらも一年着用していました。

主治医は抗がん剤療法をやることになり、不安になった私の心情に気付き、脱毛は我慢するようにと、口にはしなかったものの、「髪の毛は何度でも生えてくるけど、命の生え変わりはないから」と言いました。「分かりました」としか答えようがなかったことを思い出します。

ほとんどの人が毛髪に関しては諦めに似た思いで、抗がん剤治療に臨んでおられていることでしょう。

抗がん剤による脱毛は仕方ないこととはいえ、少しでも改善できるものであればと思います。

まず、抗がん剤による脱毛の仕組みを説明します。

 

全頭が無毛地帯になる理由

がん細胞は正常細胞と比べて非常に細胞の増殖(分裂)のスピードが速い細胞です。そのため、この細胞を死滅させる薬剤は、この増殖スピードの速い細胞を死滅することができる物質となります。

ただ、人間の体には正常細胞でありながら、増殖スピードの速い細胞があります。それが毛髪をつくる毛母細胞なのです。造血機能の細胞も細胞の増殖が速い代表的な細胞です。

抗がん剤は増殖の速い細胞を攻撃するわけなので、がん細胞だけでなく、増殖の速い正常な毛母細胞や造血機能の細胞も破壊してしまいます。

その結果、激しい脱毛、白血球減少、貧血などが副作用として出現するわけです。

 

抗がん剤の脱毛にフィナステリドやミノキシジルは使用可能?

フィナステリドもミノキシジルも日本皮膚科学会のAGAガイドラインで推奨度Aにランクしてあります。AGAとしては非常に効果があるという評価ですが、抗がん剤の脱毛改善には有効でしょうか?

考えてみたいと思います。

 

フィナステリド

男性ホルモンを介することでAGAを改善させる薬なので、薬理作用として抗がん剤の副作用による脱毛には不向きです。

 

ミノキシジル

一応、男性ホルモンを介さずに、AGAを改善する薬ということです。ミノキシジルは、血管拡張や毛母細胞に直接作用することで脱毛効果を出現します。大正製薬のリアップ開発に携わった研究者は「将来、抗がん剤副作用による脱毛の治療にも使用できる可能性がある」としています。

現在、認められているミノキシジルは外用剤でAGAのみの使用ということで、抗がん剤の副作用による脱毛改善のための使用はできません。

 

実は、フィナステリドに比べ、ミノキシジルについてはまだ未解明な部分が少なからずあります。

その一つにミノキシジルも男性ホルモンに関与しているのでは?という報告があります。しかし、現在においてはまだまだ、確固たる証拠を掴めておらず、現段階ではまだ視野の範囲ではないと研究者たちの間では考えられています。

 

抗がん剤の副作用による脱毛を改善する育毛剤テタリス

実は、あらゆる医療機関でも抗がん剤の副作用による脱毛を改善すると認めている育毛剤があります。

色んな新聞でも報じられ、非常に話題になりました。テタリスです。

 

三恵製薬「テタリス」の効果を書く医療機関が認める

テタリスクリームが抗がん剤の副作用による脱毛改善に効果があると、東京都内の学会で発表されたのが昭和62年で、随分前のことになります。

このことが各新聞に掲載され、ラジオでも放送され、話題になりました。

そして、「テタリス711」が医療機関にむけて販売が開始されました。

それ以降、全国自治体病院学会、国立病院療養所総合医学会、日本小児血液学会などでテタリス711の効果の報告が行なわれています。

 

テタリスシリーズとして色々な商品がありますが、抗がん剤の副作用による脱毛改善に効果があるとされているのが「テタリス711」です。

病院が「効果あり」と認めているぐらいなので、かなり効果があるかもしれないと考え、三恵製薬に電話してみました。

発信音が3回鳴ってすぐ、出られました。

三「三恵製薬です」

「テタリス711を取り扱っておられる会社ですか?」

三「はい、そうです」

この製品は抗がん剤治療に入る2,3日前から塗ると効果的であるということ、一日三回塗り、抗がん剤治療が終了したあとも塗った方がいいと話された後、効果について尋ねてみました。

「塗った場合と塗らない場合、脱毛の仕方にかなり差がありますか?」

三「そうです。効果が必ずあるとは言えないです。そんなに強力な成分が含まれているというわけではないので、塗ったにも拘らず、全く効果が無くて全部脱毛してしまったケースもございます。テタリス711をぬったにも拘らず、半分以上、抜けてしまった場合は、もう効果がないと考え、お塗りにならないほうがいいかと思います」

「なるほど、そうはいっても、抗がん剤の副作用による脱毛改善効果があると認める病院もあるということなので、効果のある人もいらっしゃるわけですよね?」

三「はい。非常に個人差がございまして、効く人も有れば、そうでない人もいらっしゃいます」

 

ようするに使用してみなけれb場分からないということです。

それはどんな薬でもサプリメントでも言えることなので、これ以上の話は無駄かなと感じました。

 

好印象でした

強く勧めるわけでもなく、淡々とお話されて、三恵製薬にとっては不利なお話も率直にお話されて、信頼できる会社に違いないと感じました。

使用感も「かなり使う量が多いのでかなりベタつくと思います」と、正直に話されました。

都合がいいように話すわけでもなく、むしろ、製品の欠点もしっかりと話され、購入するかどうかの判断になります。このようなお話を聞いた上での購入であれば、たとえ効果がはっきり出なくても、納得できるかもしれません。

 

何故、テタリス711は効果ありとされるのか?

主成分はたん白質のアルブミンです。毛髪はたん白質です。アルブミンは血液中にもやくさん、存在しています。テタリス711で毛髪に栄養を補充、貯えていくわけです。

また、テタリス711は、抗がん剤を使用しているという特殊な状況に合わせた育毛剤です。テタリス711には血行促進成分が入っていません。

普通の育毛剤はセンブリエキスなどの血行促進成分を入れ、毛母細胞にまで栄養が届くようにして育毛効果を引き出そうとします。

しかし、抗がん剤の副作用による脱毛の場合、血行を良くすると、抗がん剤も毛包辺りまで浸透してしまい、脱毛効果をさらに促進してしまうことがあります。

そのため、テタリス711には血行促進成分を入れず、髪の栄養分でもあり、血液の成分でもあるアルブミンを入れています。アルブミンが毛母細胞に到達し、細胞の増殖を促すというわけです。

 

まとめ

前述したように効果は人それぞれですが、他の育毛剤とは違う抗がん剤の副作用による脱毛改善に徳化した育毛剤であることは確かのようです。