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  • ミノキシジル内服薬を飲むと髪・体毛がフサフサに ただし副作用がつよいので個人利用は厳禁
ミノキシジル内服薬を飲み、「おっ、髪が増えてきたっ!」と喜んでいたら、顔、腕、胸などいたるところの毛もかなり目立ってきた……という経験をされた方、おられませんか?

体毛の生え方、量、生える部位は個人差がありますが、とにかく、ミノキシジルを飲む前よりは体毛が濃くなってしまうのはよくあることです。

この濃くなった体毛をどう感じるかは人それぞれでしょう。

例えば、睫毛などが濃くなると、目が大きく見えるとかで評判は上々のようです。

しかし、どちらかといえば、体毛が濃くなってしまうことで人前では肌が見せられなくなり、夏でも長袖で暑くても半ズボンは履けないと思っている人が少なくありません。

つまり、体毛が濃くなったのは薄毛が改善されている証拠なのですが、それを心から素直に喜ぶことができないということなのです。

私自身は絶対にミノキシジルは飲むべきでないという考えですが、ネットなどで個人輸入をされている人は結構多いようなので、ミノキシジルを飲んだ場合の副作用である「多毛症」について言及してみたいと思います。

ミノキシジル内服薬を飲んで髪がフサフサになるのは、いわゆるミノキシジルの副作用の一つなんです。

AGAで悩む人からみれば、ミノキシジル内服薬の「多毛症」はうれしい効能。

現在の医薬業界ではミノキシジル内服薬はどのような立ち位置になるのでしょうか?

「多毛症」は「効能効果」? 「副作用」?

日本は高血圧の治療薬にもAGA治療薬にも、ミノキシジルの内服を認めていません。

アメリカはAGA治療薬としてのミノキシジルの内服は認めていませんが、高血圧治療での使用は認めており、「ロニテン」やそのジェネリック医薬品(ミノキシジルタブレット)が高血圧治療薬として販売されています。

もし、もしですよ、ミノキシジル内服薬がAGA治療薬として販売されているのであれば、多毛症は「副作用」ではなく、「効能効果」になります。

しかし、現在、世に出ているミノキシジル内服薬は高血圧治療薬なので、当然、多毛症は副作用に該当します。

ただ、日本の場合でいうと、AGAで受診した人は100%の支払いとなる自由診療になり、医師がAGA治療のためにミノキシジル内服薬を処方する場合があります。

 

個人輸入して自己判断で飲むのとは違い、医師の指導の下で飲むのであれば、高い安全性を確保することができます。

ただ、医師によっては副作用が強いという理由でミノキシジル内服薬をあえて処方しない医師もおられます。

参照URL: 当院でミノキシジルタブレット(内服薬)を処方しない理由

http://www.skinsolutionclinic.com/2014/09/13/%E5%BD%93%E9%99%A2%E3%81%A7%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%88%E5%86%85%E6%9C%8D%E8%96%AC%EF%BC%89%E3%82%92%E5%87%A6%E6%96%B9/

 

多毛症になっても、ハゲでなくなるほうがいい?

多毛症といっても症状は色々です。また、職業やライフスタイルで「許せる多毛」と「許せない多毛」が人によって異なってきます。

営業マンや接客業の人は、耳や指などに毛が生えるのが気になると言います。

それでも、ハゲはもっと、仕事に差し支えるので耳や指などは脱毛クリームを塗ったり、目立つ毛は毛抜きで抜くなど、色々、工夫去れているようです。

中には脱毛サロンに行くという人も。

薄毛やハゲの改善のためにたくさんのお金を使っているのに脱毛サロンにも行くという姿を想像しますと、本当に「ハゲになるのはイヤ!」という切なる思いが伝わってきます。

特に、若くして薄毛が進行し、これから就活、婚活を考えている場合は、多少の多毛には目をつぶるという人も少なくありません。

ただ、婚活の場合、多毛を理解してくれる女性に巡り合う必要もでてきます。

しかし、多毛が気になるということは薄毛、ハゲは改善されようとしているわけですから、巡り合う女性次第では、婚活へのハードルは低くなりそうと思いませんか?

 

ミノキシジル内服薬を選択した場合、多毛以外にも問題が発生

ミノキシジル内服薬で多毛になった場合、削ぐ、抜く、脱毛クリームを塗る、脱毛サロンに通うなど、お金はかかるかもしれないけれど何とかなる、または命にかかわることもありません。

問題なのはミノキシジルは心血管系に影響を与えるということです。(過去記事アリ)

ミノキシジルを飲むのではなく、頭皮から体内に吸収される(経皮吸収)ミノキシジルの外用剤である育毛剤リアップ」がありますが、ミノキシジルを飲むのと比べ、血液の中に入るミノキシジルの量は少ない(血中濃度が低い)という特徴があります。

そのため、ミノキシジル内服薬よりもリアップのほうが副作用を抑えることができます。もちろう、多毛の心配もありません。あるとしたら、頭に限定されます!!

そのような状況でも、リアップの製造元である大正製薬は「65歳以上の人は……」とか、「心血管系に障害がある人……」など事細かく使用の注意を呼び掛けています。

参照URL:大正製薬の公式サイト

http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/product/

 

日本には国民を薬害から守るために「医薬品副作用被害救済制度」が設けられています。

認可されているリアップは医薬品副作用救済制度の適用となりますが、ミノキシジル(内服薬は日本では認可されていないのでこの制度の適用にはなりません。

万が一、重篤な副作用が出ても、100%の自己負担になってしまいます。

従って、ミノキシジルを飲むことは副作用の出現の恐れだけでなく、医薬品副作用被害救済制度も適用されない、つまり、法的にも何のメリットもないということになります。

参照URL:PMDA「 医薬品副作用被害救済制度の給付対象」

https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0011.html

 

フィナステリドの副作用には「多毛」がない 。しかし……

日本はAGA治療薬として2つの医薬品を認可しています。

一つは前述したミノキシジルの外用剤、

もう一つはフィナステリドの内服薬です。

この二つの薬は日本皮膚科学会が推奨するAGA治療薬の中でもNo.1です。

フィナステリドはミノキシジルとはAGA改善の方法が異なり、頭以外で多毛をおこすようなことはありません。

単純に考えれば、頭以外の増毛効果がイヤであれば、フィナステリドでのAGA治療を選択すればいいということになります。

 

子どもが欲しいと思っている人は再考を!

女性の使用は厳禁です。

また、男性で近い将来、子供が欲しいと考えている人は慎重に考え、選択する必要があります。

何故なら、フィナステリドが成分のプロペシアの添付文書にも書いてあるように、性機能異常がフィナステリドを中止しても続いたり、精子の量に変化をもたらすなど不都合なことが起きることがあります。

ただ、フィナステリドを飲む人全てに出るわけではなく、不安な人は主治医と相談をしてみましょう。

多毛にならないからフィナステリドが良いというわけにはいかず、子供は作りたい、性機能異常は困る、多毛になるのはOKという人はミノキシジル内服薬の選択もありと考えられるかもしれません。

しかし、ミノキジル内服薬は日本では認可されていない、その上、心血管系に影響を与えてしまうことを思えば、やはり、おすすめできません。

 

ミノキシジルの3倍も効果があるキャピキシルは多毛も3倍?

キャピキシルは、フィンジアをはじめとする人気育毛剤に含まれています。

キャピキシルはミノキシジルのような副作用はなく、ミノキシジルの3倍もの発毛効果があるといっています。

何か、すごい夢のような物質です。つまり、現実的ではない、本当に発毛効果があるのかと、逆に疑ってしまいそうです。

最近は、医学や製剤技術の進歩もあって、効果を維持しながら(下げることなく)副作用も抑えることが可能になった薬が登場しています。

しかし、副作用があるものとないものを比較した場合、副作用があるもののほうに効果が強く出るというのが一般的な考え方です。

そして、その副作用を極力抑え、効果だけを引き出そうとするのが医療者の仕事です。

ミノキシジル内服薬は多毛だけでなく心血管系にも副作用がみられる作用の強い薬です。

ということは、ミノキシジル内服薬は医師の手元で扱う薬であり、それ以外の人間では副作用を抑えながら、ミノキシジル内服薬の良質な効果を引き出せないということになります。

法的にも技術的にも……。

 

結論:ミノキシジル内服薬を薄毛やハゲの改善に使用してはいけない

大事なことですのでもう一度言いますが、ミノキシジル内服薬を薄毛やハゲの改善に使用してはいけません。

素人が使い続けると、体毛がフサフサになるという副作用だけでは終わりません。