ナノとは単位のこと。基本の単位の10億分の一(10⁻⁹倍>に相当します。ナノ単位はもうDNAの世界になります。

このナノという極微量の単位を活かしたナノテクノロジ―の製品品はたくさんありますが、育毛剤にも「ナノ」を利用した製品があります。

サントリーのナノアクションDとホンカワミクロン社のナノインパクトシリーズです。

ナノインパクトシリーズは改良を重ねてはその都度、製品を発表してきましたが、現在はさらに改良され、ホンカワミクロンの百周年に因んで「ナノインパクト100」という名前で、リニューアル販売をしています。

ホソカワミクロンとはどんな会社

サントリーの名前はよく耳にしても、ホソカワミクロンという会社の名前は知らない人の方が多いかもしれません。

当社は非常に高レベルな技術を使ってあらゆるものを作っています。特に粉体処理機器の分野では世界的にも非常に有名な企業です。ホソカワミクロンはこのような技術を応用して色んな分野でも優れた製品を産み出しています。携帯電話やエコカーの部品、液晶パネル、化粧品、紙おむつ、食品、その他、当社の技術を駆使した製品の胃範囲は無限に広がっています。

そのような中で、研究者の技術とも兼ね合わせて、育毛剤ができあがっていきました。

 

サントリーは説明する間でもなく、酒類がすぐに頭に浮かびますが、酒類に留まらず、サプリメントをはじめとするヘルスケア製品の開発販売にも力を入れています。

この両者が同じナノ製の育毛剤を作っています。

皆さんなら、どっちを選びますか? あるいは他の育毛剤のほうがいい思うのでしょうか?

まずは両社が育毛剤作りに利用したナノテクノロジーとは何かから始めましょう。

 

ナノテクノロジーとは?

よく略して「ナノテク」と言われることもあります。10億分の一の世界で新素材の開発などを行うことです。この技術の利用価値は非常に高く、半導体を始めとして色んなもの作りにこの技術が貢献しています。

育毛剤と言えば、フィナステリドやミノキシジル、そして血流を良くする、毛髪への栄養補給のような薬、サプリメントが入ったものが主流です。

ナノテクノロジーを使った育毛剤に入っている薬剤などは、他の育毛剤と変わり映えありません、

しかし、ナノテクを利用した育毛剤は従来の育毛剤とは「何かが」違うかもしれません。会社側も他の育毛剤にはない効果に自信を持っているはずです。

では、先にホソカワミクロンの製品「ナノインパクト100」を取り上げてみたいと思います。

 

ナノインパクト100を始めとする「ナノインパクトシリーズ」

こちらの育毛剤は今までの育毛剤とは何かしら違うものを感じる、もしかしてAGAに効果があるのではと思わせるものを感じます。それはナノテクだとか、成分が計43種も入っている(入れればいいというものでもないけれど……)とかいうことではありません。

ホソカワミクロンが岐阜薬科大学と協力して、経済産業省が立ち上げた国家プロジェクトであるナノ技術の開発として何インパクトシリーズを開発したという経緯は、この製品の購買意欲を高める大きな要因になりそうです。ナノ粒子の技術と薬物伝達(ドラッグデリバリーシステム(DDS)技術などを応用したと言われてもよくはわからない、わからないけれど、この育毛剤は他のものと比べて何か違うものを感じます。

成分は43種も入れてあるようですが、別に目新しいものはありません。他の育毛剤にも入っているものが多いでrす。おそらく、ナノ技術を用いた育毛剤が「売り」で成分の選択は二の次だったというと失礼かもしれませんが……

成分よりもこの育毛剤開発に参加した研究者の声が気になります。

ちょっと、見てみましょう。

ナノインパクトシリーズ開発に携わった研究者の声

従来の液体の育毛剤は、ゃんと毛根まで届いているのだろうかとまずは考えられたとのこと。確かにいくらいい成分を入れても、毛根まで届いていなければ、意味がありません。

毛穴は常に皮脂に覆われ、そこに汚れも付着しており、育毛剤の浸透を邪魔しています。そのため、塗布した薬液の全てが毛根に届いていないというデータがあります。

研究者達は、毛根までしっかりと薬を浸透させるには自分たちが持っているナノテクノロジーが最も効果的と考えました。

皮脂が常の付着している毛穴を通過して目的地の毛根までに成分を12時間以上、滞りなく送り続けるためにPLGAナノ粒子の品質をさらに向上させ、100兆個、作ることに成功しました。

 

※DDS:薬剤を必要な量、状況に合わせた速度で、それぞれの目的部位に送り込む技術のことです。

※PLGAナノ粒子:PLGAとは乳酸・グリコール酸共重合体という生体に合わせた高分子です。この中に薬剤

を詰めていくわけですが、PLGA自体は生体内で、最終的に炭酸ガスと水に分解され。体

外に排出されます。水と炭酸ガスになって無毒化されることから、体内での蓄積もなく、

安全性に高い物質であることが分かります。

薬剤を入れるPLGAの大きさは、ナノ単位で非常に微小サイズです(数10~数100nm)

 

ナノインパクト100はPLGAナノ粒子に成分を入れ、一回の塗布で12時間以上(一日二回使用)、効果が持続できるよう、製剤設計が施されています。

 

100兆個のPLGAナノ粒子が徐々に分解して効果が持続

ホソカワミクロンが厳選した成分を詰め込んだPLGAナノ粒子が毛根に到着し、そこで徐々に分解しながら、粒子の中の成分を製剤設計どおりに有効に放出を開始し、長時間、効果を出現していきます。

成分の厳選は勿論のこと、その全ての成分が毛根の組織内まで確実に浸透することにこだわった育毛剤と言えます。

 

次はサントリーのナノアクションDを検証してみましょう。

 

ナノアクションD

ナノアクションDの前進はナノインパクトシリーズで、リニューアルされたのがナノアクションDです。つまりサントリーもホソカワミクロン開発のナノインパクトテラ2.0を販売していましたが、ナノアクションDと名称を変えて販売されています。

価格は親(?)のナノインパクト100よりもナノアクションDの方の価格が高くなっています。これはさらにお客様のニーズにこたえるために4年の歳月をかけたとい自信の現れであろうと考えます。

ナノアクションDはナノインパクト100でも活用されているPLGAナノ粒子とさらに「PCTナノエマルジョン」という技術を活用しています。

PCTナノエマルジョンとはどんな技術なのでしょうか?

そのままでは混じり合わない液体を均等に分散させて混じり合わせる、これをエマルジョン(乳化)と言います。

そのままでは、皮脂に覆われた頭皮を育毛剤が通過して毛組織に到達しにくいためにエマルジョンにし、頭皮を通過しやすくするのです。それをナノ化という極微小化させて行なうことで、さらに通過しやすく、浸透力もアップするというわけです。

ナノアクションDの成分であるビタミンEは脂溶性ですが、PCTナノエマルジョンに内包されているため、頭皮に水分や脂が入り混じっていても、頭皮下まで浸透しやすくなっているということになります。

 

ナノインパクトシリーズ、ナノアクションDの「ナノ化」は、薬剤の浸透を迅速に広く拡大させるということで他の育毛剤では見られない製品です。

しかし、それだけでは解決できないものがAGAにはあります。何かが置き去りにされている感じがしてなりません。

ただ、今回は、2製品の使用感や臭いなどは、度外視して考えています。

 

ナノ化の問題点

ナノテクの進化は目覚ましく、医療から産業、工業でも活用範囲は無限に広がろうとしています。

この技術を育毛剤に取入れ、製品化できたことは非常に画期的なことです。いくらいい成分を添加しても、皮脂で覆われた頭皮を突破して毛組織まで届かなければ、成分を全て有効に使用できたとは言えません。

しかし、育毛剤に何を入れているかということはもっと大事なことです。経皮吸収という投薬経路がある以上、成分浸透にスピードの差こそあれ、評判のいい育毛剤は色んな工夫を凝らして、毛組織にまで到達できるよう製剤設計されています。前述した二つの育毛剤にはかなりの有効成分が入っています。ただ、その有効成分にあまり目新しいものはなく、同じようなものが他の育毛剤でもたくさん入っています。

 

よくある育毛剤の中では、「血行改善」「血流促進」などが一番、宣伝文句に使用されています。ネット上でもミノキシジルも血行改善するけれど、副作用が強いと最後に書き加えられています。

ミノキシジルがガイドラインで推奨度Aにランクされているのは、血流促進だけがその理由ではありません。毛包に直接作用するという作用が認められているためです。センブリやビタミンEの血流促進による発毛効果もゼロとは言いませんが、センブリなどが毛包に直接作用するという効果は現在のところ、まだ不明、見つけられていません。

また、AGA発症因子であるDHTを作る酵素を阻害する成分と言われるノコギリヤシやオウゴンエキスなども上記の2製品に入っています。フィナステリドに比べれば、副作用がないという宣伝の仕方ですよね。

全く副作用がないということと効果のバランスは非常に難しいです。どの育毛剤も安全性を保ちつつ、効果があると言ってはいますが。

使用者の反応は必ずしもそうではありません。一番の理想は、副作用を取り除くのは難しいけれど、、効果もある薬剤を優秀な専門医の手腕で副作用が出ないように、効果を引き出していくということでしょうか?

 

ミノキシジルやフィナスリドのナノ化

ナノテクを使用した育毛剤が他にもあります。輸入育毛剤「ポラリスNR-10」で内容は、16%ミノキシジルと0.1%のフィナステリドが入っています。

ポラリスシリーズの中でも最高濃度のミノキシジルが入っていて、なおかつ、ナノテクを活用しています。

ただ、まず16%という高濃度に抵抗を感じます。さらにナノテクで浸透力を高めると言うわけですから……。

日本の場合、リアップX5に入っているミノキシジルが5%。現在の日本はこれ以上のミノキシジルの濃度は使用できません。

しかし、これをナノテクに活用して製造したり、それ以下の濃度でナノテク活用を行えば、副作用は減少、効果はアップという夢の育毛剤ができないでしょうか?

これからの育毛剤のナノテク活用に期待を寄せています。