育毛剤育毛シャンプーなどサイトやパンフレットを見ると、「天然ものだから……、植物性由来だから、体に優しい、安全」というキャッチコピーをよく見ませんか?

これは、育毛剤に限らず、サプリメントとか化粧品などでもよく見かけますね。

どこか、釈然としないこれらの語句。

ちょっと、これらの語句について考えてみたいと想います。

天然=植物性=自然?

あちこちのサイトを見ると、「天然」も「植物性」も「自然」もはっきりとした境界線はなく、そのときの記事に合った言葉を選んで記載されているような気がします。

実際、天然ものとか植物性由来など法的な区分けが存在しているわけではありません。

 

よく、〇〇は医薬品で副作用があるけれど、●●●は医薬品ではなく、天然成分だから、あるいは植物性由来だから、医薬品と違って体に優しいとかっていいますよね。

実は医薬品にも天然とか合成などというものが存在しています。

 

医薬品ビタミンEは天然型・天然・合成と3種類ある

天然ビタミンE

大豆油やナタネ油などの植物油から取り出したビタミンEをあらゆる化学的、工学的な工夫をしてそのままの状態で製品化されたものです。

外箱や添付文書などには「d-α-トコフェロール」と記載されています。

 

天然型ビタミンE

大豆油やナタネ油などの植物油から取り出したビタミンEを安定させるために酢酸を結合させたものです。

「酢酸d-α-トコフェロール」と記載されています。

 

合成ビタミンE

石油などを化学的に反応させて作られたビタミンEで「酢酸dl—α-トコフェロール」と記載されています。

 

医薬品のビタミンEは天然も合成もあります。

この3つの中で作用が一番強力なのはどれでしょうか?

シャンプーなどで考えてみると、洗浄力や脱脂力などは石油から作られた界面活性剤入りシャンプーが一番強く、天然に近いと考えられているアミノ酸入りシャンプー^は、洗浄力が低下すると考えられていますよね。

 

実は医薬品のビタミンEは天然ビタミンEの抗酸化力が一番強く、合成ビタミンEの抗酸化力が一番弱いとされています

天然型は中間です。

シャンプーの例で言えば、石油由来の合成ビタミンEの抗酸化力が一番強くなるはずですよね。しかし、天然ビタミンEには抗酸化力がありますが、合成ビタミンEには抗酸化力がほとんどないとされています。

「●●は医薬品ではないから副作用もなく、ましてや天然成分だからOK」と記載されていることが多いですが。医薬品の中にも天然、、非天然があるということを知っていただきたいと思います。

参照URL

  • オーソモレキュラー.jp 天然と合成品のビタミンEの違い

http://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_e/

  • エーザイ株式会社 セルフケア製品のよくあるご質:ビタミンEには天然、天然型と合成がありますが、どのように違うのですか?

http://www.eisai.jp/health-care/faq/detail.php?odeid=00130&faqid=1242126

 

天然だから、あるいは植物性由来だから肌に、皮膚に優しい?

結論を先に言いますと、植物性だから肌に、体に優しいということはないです。肌や健康に悪いものもあります。

極端な話になりますが、肌に草に触れたり、草の汁が肌についたりするとかぶれたり、炎症を起こします。

また、ハシリドコロという植物は「毒」として有名なロートエキスの原料です。確かに素のままでは「毒」ですが、そこを色々、手を加えることで胃腸薬などの医薬品になります。

つまり、天然モノに手を加え、人工的に工夫をし、人体に使用できるようにマイルドにしたということになります。

天然成分が入った育毛剤などというキャッチコピーをよく見ますが、この天然成分はどういうものをいうのでしょうか?

 

天然成分とか植物由来などという言葉に「法の制限」がない

色んな育毛剤のサイトをみると、天然成分が50種類も入っているというのがあります。

■■エキス、▼▼エキス、〇●抽出液とか、このようなものがズラリと記載されていました。

これがウソとかホントとかいうことが言いたいのではありません。50種類入っていると開発会社が宣伝しているから、入っているのでしょう。

 

天然とか植物由来などの言葉の使用基準が現在、ありません。

最近は宣伝文句に非常に厳しくなって、効能効果を記載してもいい場合、いけない場合とかなり細かくなっているので、特に医薬品以外は書き方に細心の注意を払わなければいけません。

そのような点から考察してみると、「天然」「植物由来」は非常に使用しやすいと考えられます。

それに、過去のあらゆる製品が人工添加物まみれのものが多かっただけに、この頃の消費者の皆さんは「天然」植物由来」「自然志向」「手作り」といった言葉に惹かれてしまいやすい傾向があります。遺伝子組み換え食品なんて「とんでもない。一番、天然、自然からほど遠い」とNGです。

販売会社側も自分の体に触れたり、つけたりするものも「天然」がいいと考える人が多いとわかっているから、育毛剤や育毛シャンプーの宣伝もそれを強調していると、ちょっと考えたら誰でもわかります。

おそらく、育毛剤の会社は「天然」「植物由来」という言葉をそんなに深く考えて使用しているとは思えないですよね。

しかし、それらの言葉の範囲をきちんと考えようとしている人やサイトもあります。

あまりにも育毛剤、育毛シャンプーに限らず、どんな製品にもそれらの言葉を使っているため、「天然物が体に優しいものばかりではない」とか「植物由来といっても安全とは限らない」というようなサイトがたくさん出てきました。

 

育毛剤に入っているビタミンEは天然ではなくて合成ビタミンE!

ここで、「天然」「植物由来」から話が少しだけそれますが、サイトによっては言葉を曖昧、または細かく言わず、大きく捉える?といったものがあるということを書いてみたいと思います。

前述したビタミンEを例に……。

ビタミンEが入った育毛剤は結構、あります。ビタミンEは天然、天然型、合成と3種類存在しています。

一番、効果的なものが天然(d-α-トコフェノール)で医薬品レベルのビタミンEはこのビタミンEが入っています。

 

では育毛剤に入っているビタミンEは?

育毛剤の公式サイトを調べてみると、3つのビタミンEの中で一番、効果が低いとされている合成ビタミンE(酢酸dl-α-トコフェロール)が記載されていました。

中には合成ビタミンEと天然ビタミンE、両方が入っている育毛剤をありましたが、合成ビタミンEしか入っていない育毛剤は、ビタミンEの抗酸化作用があると記載しています。

しかし、前述したように合成ビタミンEには抗酸化作用は「ほぼない」と言ってもいいようです。

事実がそうだとしても、ビタミンEが入っているとわかると、細かいことはどうでもよく、ビタミンEが入っているから、抗酸化作用があって、アンチエイジング効果があると思ってしまいます。

育毛剤は値段が高いものが多いから、サイトに記載されていることを信じれば、それなりに良質な成分が入っていると思いたいものです。

サイトを見る側も読むごとに賢くなっていかなければいけません。

サイトに記載されていることを時には疑問を持ちながら、読んでいくことが大切です。

そして、収集したその情報や知識をもって他のサイトへと読み進め、比較していくと、ウソ、ホントを見破ることができ、自分に合った育毛剤、育毛シャンプーを見つけることができるでしょう。

 

まとめ

「天然」「植物由来」はタイトル通り曖昧な表現です。

この表現は消費者である私達側ではなく、育毛剤の会社側にとって非常に有益で便利なものという認識を持っていましょう。

私達はそのような言葉や表現に惑わされてブレないようにしないといけないと思います。

「天然」「植物由来」の本当の意味を教えようとするサイトも非常にいい按配で存在することはとてもいいことだと個人的には思います。