薬用アデノゲンEXは皮膚のことを良く知っているはずの化粧品で有名な資生堂が販売している発毛促進・育毛剤ですが、ネットで調べてみると批判的な意見が多く見受けられます。人の考え方は様々です。他人の意見に惑わされることなく自身で判断できるように情報を配信したいと思います

アデノゲンは1939年に 資生堂化学研究所が設立されて以来長期にわたる資生堂の研究グループが見出したアデノシン」という育毛成分を中心とした育毛剤です。

アデノシンは2004年に承認されている育毛効果のある医薬部外品であり、同じく資生堂から販売されているアデノバイタルという育毛剤のシリーズにも配合されていますし、今回ご紹介させていただくアデノゲンシリーズの薬用アデノゲンEXは2015年に追加成分を加えてリニューアルされています。

ちなみに、アデノゲンとアデノバイタルの違いについてはアデノバイタルシャンプーをご紹介させて頂いた記事で詳細に解説させていただいておりますのでそちらをご覧いただければと思います。

資生堂がそこまで自信を持っている成分でありながらネットの評判はいまいちというのが現状で、本サイトの育毛剤の比較記事においてもベストセブンに入っておらず、余り芳しくない結果になっております。

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このサイトでも評価が低いというのにアデノゲンの育毛剤として読者が判断できる情報を提供しようというのはおかしいと思われるかもしれませんが、アデノゲンが効果なしという低評価だから上位にランクインしていないのではないということをご理解いただきたいと思います。

 

アデノゲンが低評価となってしまう理由!?

発毛・育毛のメカニズムというのはすべてが明確になっているというわけではなく、はっきりしているのは、ジヒドロテストステロン(DHT)の増加によって成長途上の毛髪が抜けてしまうことが男性型脱毛症(AGA)を誘発する原因の一つであるということです。

加齢などによってテストステロンが減少することで低下する男性ホルモン活性を補うために5αリダクターゼを活性化させて男性ホルモン活性の強いDHTを合成するわけですが、上位に評価される育毛剤は以下に示す効果を持つ有効成分を中心に構成されていることが重要視されています。

高評価を受ける育毛剤に配合される成分

  1. DHTの合成を抑える、すなわち、5αリダクターゼを阻害する成分
  2. 毛髪を育てるための栄養素を毛乳頭細胞に届けるための血管拡張効果のある成分
  3. 毛髪の抜けにくい健康な頭皮を維持する効果のある成分

キャピキシルのような5αリダクターゼを抑制する効果やミノキシジルの血管拡張作用が外用育毛剤では人気があり、三番目の頭皮の健康保持はサポート成分で補うというのが評価の高い育毛剤になっています。

アデノゲンの主成分であるアデノシンには5αリダクターゼの阻害作用が無いために、薬用アデノゲンEXがランクインできない理由の一つとなっています。

薬用アデノゲンEXは人気の育毛剤の条件を満たしていないというわけですか?
資生堂が推奨するアデノシンにも他にない育毛効果があるから認可されているわけで、アデノシンを主成分とするアデノゲンシリーズやアデノバイタルシリーズも決して「効果が無い」と言われるような育毛剤ではありません
アデノシンを配合した育毛剤はアデノゲンとアデノバイタルだけですので、いろいろな育毛剤を試しても効果が無かったという人にはおススメかもしれませんね
アデノゲンやアデノバイタルはアプローチの仕方が他の育毛剤と違うというだけです。中心成分であるアデノシンはもとよりアデノゲンに配合されているサポート成分についても情報を持つべきかと思います

 

薬用アデノゲンEXの主成分アデノシンはC1ランク!?

薬用アデノゲンEXの主成分であるアデノシンは、日本皮膚科学会が公表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においてC1ランク、すなわち、「行っても良い」と評価されており、このことを理由に「薬用アデノゲンEXはイマイチ」としているサイトも多く見受けられます。

確かに、専門家が集まって作っているガイドラインですので信用できないというわけではありませんが、エビデンスの有無、すなわち、DHTの抑制効果や血管拡張作用の有無に対する科学論文が出されているかどうかが大きな決め手となっています。

現象論しかデータが無く、効果のメカニズムが仮説でしかないようなケースでは、いくら効果があっても評価されることはないということもあるのかもしれません。

参照元:日本皮膚科学会ガイドライン 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

医薬部外品として承認されているのですから、アデノシンには育毛成分として承認される根拠となるデータがあり、論文は無いかもしれませんがメカニズムも分かっているのですか?
論文の有無はともかく、公式サイトにはアデノシンの育毛効果についての解説も公開されていますし、それなりのデータもあるようです

 

アデノシンに期待される育毛効果とは?

髪の毛が抜け落ちた状態のところに毛髪が生えてくる発毛と抜けずに残っている毛髪を育てる育毛では少し意味合いが異なってきます。
発毛を促進するためにはDHTの合成を抑える必要がありますし、育毛を促進するためには毛乳頭細胞に栄養素を供給するために血管を拡張するとともに発毛を促進するような代謝を促す必要があります。

アデノシンにはDHTの合成を抑える、すなわち、5αリダクターゼを阻害する作用はありませんが、毛髪の成長を促進する作用はあるということです。

アデノシンの育毛効果

  1. 毛髪を産み出すための栄養素を毛乳頭細胞に運ぶ血行促進効果
  2. 発毛促進因子であるFGF-7を産生するよううに毛乳頭細胞を刺激する
  3. 細胞分裂を促進し毛根を成長させることで抜けにくい毛髪を育成する

デノシンにはDHTの影響で成長途中の毛髪が抜けるのを防ぐことはできませんが、DHTの影響で抜けてしまう前に抜けにくい毛髪、あるいは、抜けない毛髪を構築する効果が期待できるというわけです。

AGAに対する効果がB評価であるミノキシジルと似たような効果があるということになります。
しかも、アデノシンは人の体内に普通に存在する重要な物質ですので、ミノキシジルよりも安全な物質です。
アデノシンの詳細についてはアデノバイタルシャンプーの記事内で詳細に解説していますので、そちらも参考にしていただければと思います。

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アデノシンはランクBのミノキシジルより劣るのかもしれませんが、ミノキシジルと似たような効果を持ちながら安全性は高いという特徴があるということですね
育毛効果の評価には安全性は入ってこないかもしれませんが、育毛剤を使うことで皮膚が炎症を起こしてよりひどい状態になるリスクが低いということは大切です。アデノシンを有効成分とするアデノゲンEXはリスクが低いどころかないといっても過言ではありません
アデノゲンEXは2015年にリニューアルされたということですが、改良点は育毛効果のプラスアルファということでしょうか?
はい。薬用アデノゲンEXにはアデノシン以外にアデノシンの効果をサポートする2つの天然成分が配合されています

 

アデノゲンEXに配合されているサポート成分とは?

アデノシンはミノキシジルよりも効果は弱いのかもしれませんが、ニューアルしたアデノゲンEXでは、毛母細胞に働きかけて毛母細胞の分裂を促進し太く健やかな毛髪を育成するパナックスジンセンエキスとソフォラ抽出エキスが配合されています。

この二つの成分が追加されることによって、デノシンの作用で毛乳頭細胞から分泌された毛髪成長因子であるFGF-7の働きで起こる毛母細胞の分裂が促進され、よりスピーディに毛髪が成長することができるようになります。
ちなみに、パナックスジンセンエキスというのは、いわゆる、高麗人参の抽出エキスのことで育毛剤にもよく使われる成分ですが、ソフォラ抽出エキスというのは他では見られない資生堂特有の成分です。

また、既に起こっている炎症を抑えるグリチルレチン酸や頭皮の代謝を助けるビタミンB群の一種であるパントテニールエチルエーテルもリニューアル前から配合されており、頭皮のケアも行えるようになっています。

参照元:薬用アデノゲンEX 公式サイト
http://www.shiseido.co.jp/adeno/products/adenogen_ex.html

世間の評判ほど悪い育毛剤ではないように思います。効果が弱めというのは気になりますが副作用の心配がいらないというのもポイントではないでしょうか・・・
AGAの初期段階の方やいろいろな育毛剤を試してみたけど効果が得られなかったという方は試していただきたい育毛剤であると思います
でも、抜け毛が増えてきたという程度の症状ならばアデノゲンEXでも良いかもしれませんが、進行してしまったAGAには多少のリスクを背負ってもより効果の強い育毛剤がベストですね
資生堂は毛髪再生医療の研究にも取り組んでいる研究熱心な企業ですので、アデノゲンやアデノバイタルのさらなるリニューアルも期待できるかもしれません。最後に、資生堂の毛髪再生医療への取り組みを紹介している記事が掲載されているサイトを示しておきますので、興味のある方は見て頂ければと思います

参照元:資生堂 ニュースリリース 「資生堂、毛髪再生医療の中核となる「資生堂細胞加工培養センター」を神戸医療産業都市に開設 」
http://www.shiseidogroup.jp/releimg/2289-j.pdf?rt_pr=tr132