フィナステリド(プロペシア)やミノキシジル(リアップ)という厚生労働省も効果を認める薬が登場して、かなりの年月が経ちました。

それなりに効果が出ているようで、今までの薬よりは手応えを感じている人もおられることと思います。

しかし、問題点がないわけではありません。これらの薬を中断すれば、再び、AGAは出現してしまいます。

また、特にフィナステリドを服用し続けなくてはいけないということは、副作用と隣り合わせでビクビクしながら服用ということになります。

そして、この薬が使われながら、一方で、再生医療の分野からAGA治療の研究がどんどん行なわれています。

このようなAGAをめぐる未来の背景を考えてみたいと思います。

フィナステリドは長期的に飲み続けられる?

FDA(アメリカ食品医薬品局)はフィナステリド服用中、服用後において、ED(勃起障害)、射精障害、性欲減退などの注意書きを添付文書につけ加えるよう製薬会社メルクに申し出たと発表しました。

このことについてネット上で、色んな意見が出ています。真面目に真剣に考えている意見もあれば、やたらと不安をあおるような意見を述べていると、あからさまに伝わってくるのもあります。

色んな憶測がある中で、日本の厚生労働省のような役割を持つアメリカのFDAのデータ発表は、信頼できるものと考えられます。

ただ、FDAの発表が肝機能や腎機能が当初の予想以上に低下という命を左右するような副作用ありというものだった場合とED等の症状発現を比較してどう考えるのか、人によってはマチマチであろうと思われますが、男性にとっては深刻な問題です。

AGA専門医も在籍する日本皮膚学会もFDAの発表は、無視できないとして日本国内でもデータをとっています。

その結果、ED等の症状は被験者のうちわずかの人に見られたけれど、3%未満だったこと、肝機能低下も「まれ」で問題ないと報告しました。

おそらく、FDAの発表以来、あるいはそれ以前から日本のAGA専門医はそのことを念頭に日本人に合わせた治療を行なっていたと考えられます。そして、女性と小児に使用してはならない、フィナステリドは男性のみの治療薬ということになっています。

で は長期的に飲み続けられるかという問題ですが、フィナステリドがAGA治療薬として世に出る随分前から前立腺肥大症の治療薬としてすでに世に出ています が、前立腺肥大症の場合は、AGĀ治療薬の倍以上の量を服用します。そしてあまり問題がおきていないことを考え、長期服用は可能と医師たちは判断していま す。

 

フィナステリドとミノキシジル

ミノキシジルは薬局では第一類医薬品という注意警告も兼ね備え たランクに分類し、販売されています。

実は私は、医師からプロペシアの処方箋を受け、何度も調剤し、ミノキシジルが日本で許可された最大量が入っているリ アップX5を何度も販売してきた薬剤師ですが、両方とも副作用が出た患者さん、消費者の方は現在のところおられません。

効果も他の育毛剤に比べてあります。ただ、リアップの成分ミノキシジルは、血圧降下剤として扱われていたこともあって、血圧や心臓に影響を与える可能性があるので、65歳以上の方は要注意とリアップの添付文書にも注意書きがあります。

薬剤師は販売時に必ず、消費者の方の年齢や罹患歴、アレルギ―歴などを尋ね、不適合であれば、販売いたしません。

このような場合は、プロペシア(フィナステリド)のお話をさせて頂き、病院への受診をおすすめさせていただくことがあります。

フィナステリドとミノキシジルは作用機序が全く違うので、医師が検査や診察の結果、併用が可能と診断すれば、併用も可能です。

AGA治療は保険が無効で、自由診療(100%患者さん側が負担)になりますが、きちんとしたAGA専門医の元であれば、フィナステリドとミノキシジル(内服薬、外用剤)をそれぞれの患者さんに合わせ、調節しながら併用を続けることで効果がさらに期待できます。

フィナステリドやミノキシジル(特に内服薬)は個人輸入で入手する人もいるようですが、これらの薬は専門家たちの管理の上で安全に使用できる薬であるということを忘れないようにしたいものです。