KIPスカルプヘアエッセンスは毛髪の成長に重要な成長因子を中心にプラセンタや6種の植物エキスを配合した薄毛・抜け毛に悩む人のための頭皮用の美容液です。毛髪の成長に必要な増殖因子、細胞増殖因子とも言われている成長因子(GF:Growth factor)を高濃度に配合した育毛剤と紹介されていますが、KIPスカルプヘアエッセンスの成分について詳細に検証したいと思います

成長因子という言葉を聞くと髪の毛が成長できずに成長期半ばにして抜けていく薄毛・抜け毛に悩んでおられる方は「オッ!?」と思われるかもしれませんし、それが高濃度配合となると、尚更、興味が惹かれることと思います。

成長因子を配合した育毛剤は、THE SCALP5.0c、バイタルウエーブスカルプローションBOSTONスカルプエッセンスDeeper3Dなど増えつつあります。
公式サイトにも書かれているように、KIPスカルプヘアエッセンスは成長因子を高濃度配合していることを最大の特徴とする育毛剤であり、薄毛治療を専門とする医師が開発したクリニック専売品ということですが、楽天やamazonなどの通販サイトでも購入できるようになっています。
本来ならば2年から6年という成長期をもつ毛髪が、新しく生み出される毛髪が無くなり成長できなくなって起こるのが抜け毛です。
体本来が持っている毛髪を産み出す力を呼び起こす、あるいは、サポートする成分を送り込む育毛剤も大切ですが、毛髪の成長に関わる成長因子を直接送りこむことが短期間で抜け毛を防ぐ効果を体感できる近道であるということは容易に想像できる話です。

ただし、成長因子というのは細胞が増殖する必要性があるときに特定のシグナルによって細胞の分裂を促すために分泌される成分であり、どのようなタイミングで、どの程度の量が必要であるのかというのは分かっていません。
毛髪を育てる毛母細胞のように常に分裂している細胞では成長因子が不要な時は無いのかもしれませんが、必要量が分からないのに「高濃度配合」ということにどれだけ意味があるのかは疑問です。

もちろん、KIPスカルプヘアエッセンスを開発するにあたって、充分に必要な量を考慮して配合が決められているとは思いますが、高濃度配合というのは取り敢えず置いておいて、配合されている成長因子を吟味した方が良いように思われます。

それはもっともなご意見です。微量で良いような成分というのは育毛に必要な量が配合されていればそれで十分でしょうし、余分にあったところで値段が高くなるだけであまり意味がないということにもなりかねません
もちろん、必要量が毛乳頭に届けるためには高濃度ということも大切かもしれませんが、量よりも成長因子の種類と品質の方が大切なような気もします
種類という言葉が出ましたが、成長因子にはそんなに種類があるのですか?
毛髪において重要な成長因子はKGFやFGF-7と呼ばれる成長因子が注目されていますが、頭皮ケアも含めると多数の成長因子が存在します

 

発毛における成長因子の働き

成長因子が細胞の表面に存在する受容体に結合することで、細胞の分裂促進を促したり、増殖しすぎないように分裂を停止させたりする命令を伝える信号のような働きをして、体全体の健全な成長を成長因子によって調節されています。

毛髪の場合には、毛乳頭の表面に存在する毛母細胞が分裂して角化を経由して新生された毛髪が既に存在する毛髪につながり、下から押し上げられるように伸びていきます。
発毛における成長因子の働きは毛母細胞の分裂、毛乳頭細胞の活性化、さらには、毛包幹細胞の分裂・分化に対するシグナルとして働くわけですが、目的とする細胞や働きによっていくつかの成長因子があることが知られています。
発毛に関わる人の体内で合成されている成長因子の主だったものを一部紹介いたします。

  • FGF-7(KGF、ヒトオリゴペプチド-5):毛母細胞の分裂を促進するために毛乳頭細胞から分泌される成長因子
  • FGF-1(ヒトオリゴペプチド-13):毛乳頭に栄養素を運ぶ血管新生に関わる成長因子
  • FGF-10(KGF-2):毛母細胞の分裂を促進するために毛乳頭細胞から分泌される成長因子
  • IGF-1(合成遺伝子組換ヒトポリペプチド-31):毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化に働きかける成長因子

 

参照元:ウィッキペディア 成長因子
https://ja.wikipedia.org/wiki/成長因子
参照元:ウィッキペディア 線維芽細胞増殖因子
https://ja.wikipedia.org/wiki/線維芽細胞増殖因子
参照元:ウィッキペディア インスリン様成長因子
https://ja.wikipedia.org/wiki/インスリン様成長因子

他にも多くの成長因子が分かっているようですが、広義の解釈では内因性のたんぱく質やオリゴペプチドだけでなく、アミノ酸やビタミン・ミネラルを豊富に含むプラセンタエキス、育毛剤の定番成分であるキャピキシルに含まれているアセチルテトラペプチド-3やDeeper3Dに配合されているオクタペプチド-2、アセチルデカペプチド-3なども毛髪や頭皮の成長因子として利用されています。

多くの成長因子が関係してヘアサイクルが維持されているということですね
毛髪の成長期を止める働きのあるFGF-5やそれを止めるためのFGF-5sという成長因子もあります
KIPスカルプヘアエッセンスは成長因子にこだわった育毛剤ということですが、どんな成長因子が入っているのでしょうか?
KIPスカルプヘアエッセンスに配合されている成長因子は、商品名にある「KIP」というのが答えのようです

 

KIPスカルプヘアエッセンスの成分を検証

KIPスカルプヘアエッセンスの商品名にある「KIP」というのは、配合されている成長因子の頭文字をとっているということです。

  • K(KGF):発毛関係の成長因子では必須の成分であり、毛母細胞の分裂、増殖を促す成長因子です。FGF-7やヒトオリゴペプチド-5とも呼ばれています。KIPスカルプヘアエッセンスにおいて高濃度配合を強調している成分です。
  • I(IGF-1):インスリン様成長因子と呼ばれる毛母細胞を活性化する成長因子です。毛髪だけでなく人の体を構成するほとんどの細胞に影響を与える成長因子です。合成遺伝子組換ヒトポリペプチド-31とも呼ばれています。
  • P(プラセンタ、placenta):胎児が成長するために必要な栄養素を母親の血液を介して胎児に供給するための胎盤であり、アミノ酸、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。KIPスカルプヘアエッセンスにはプラセンタの中でも最高級といわれる馬プラセンタを使用しています。

IGF-1によって毛乳頭細胞を活性化させてKGFの分泌を促進させるとともにKGFを高濃度で供給することによって毛母細胞の分裂を促し、毛髪を伸長させることを目的とした配合と考えられます。
プラセンタに含まれる栄養素は、毛母細胞の分裂に必要な栄養素を供給するために使用されると推測されます。

言い換えるならば、KIPスカルプヘアエッセンスに配合されている成長因子は育毛ケアに特化した成長因子であり、頭皮のケアへの影響は少ないように感じられます。

参照元:KIPスカルプヘアエッセンス 公式サイト
http://www.kip.bz/

商品名にはスカルプという言葉が入っていますが、頭皮のケアはどうなっているのでしょうか?
KIPスカルプヘアエッセンスの成分を見てみると、7種類の植物由来の成分が配合されており、これらが頭皮ケアに働くのではないでしょうか?

 

KIPスカルプヘアエッセンスに配合されている7種類の植物エキスとは?


取り扱っているサイトの植物由来成分を見てみると6種類と言っているサイトが多いのですが、6種類の植物成分にプテロカルプスマルスピウム樹皮エキスを加えた7種類というのが正解のようです。

  • オタネニンジン根エキス:血行促進、保湿効果
  • ユズ果皮油:血行促進
  • トウガラシエキス:血行促進
  • ボタンエキス:抗炎症
  • フユボダイジュ花エキス:抗炎症
  • ヒキオコシ葉/茎エキス:抗炎症
  • プテロカルプスマルスピウム樹皮エキス:頭皮の抗糖化

 

最後のプテロカルプスマルスピウム樹皮エキス以外は他の育毛剤や育毛シャンプーにもみられる成分で、頭皮の酸化・炎症を抑え、血行を促進させることで育毛に適した頭皮環境をつくるための一般的な成分です。

スカルプケアのキーになっているのはプテロカルプスマルスピウムという植物の樹皮のエキスということですか?
他の植物成分もいろいろな育毛剤によく使われるということは効果があるという証拠とも言うことができますし、一般的だから悪いというわけではありません
そりゃそうですね。ところで、プテロカルプスマルスピウム樹皮エキスの効果が頭皮の抗糖化となっていますがどういうことなのでしょうか?

 

プテロカルプスマルスピウム樹皮エキスの抗糖化作用とは?

プテロカルプスマルスピウムというのはインド原産の植物で、樹皮エキスに頭皮の糖化を抑える効果があると言われています。

頭皮に含まれるたんぱく質と糖分が紫外線のエネルギーを利用して結合することで、アミノカルボニル反応というたんぱく質の糖化現象が起こります。
糖化が起こった頭皮は硬くなり弾力性が無くなりますが、糖化が皮膚の深部に進行すると毛包周辺の組織が硬化することによって新しい毛髪を産み出す力も低下し、抜け毛や切れ毛の増加が起こるそうです。

プテロカルプスマルスピウムというのは頭皮の弾力性と柔軟性を守るために大切な成分ということですね
頭皮が健全でなければ毛根が弱ってしまい、成長因子が毛乳頭に届けられても十分に機能を発揮できないというわけです
KIPスカルプヘアエッセンスの成分に込められているこだわりは理解できましたが、それらの成分というのは本当に髪の毛の根元に届けられるのでしょうか?
確かに、そこのところは気になります

 

KIPスカルプエッセンスはAGAクリニックでよく使われている

KIPスカルプエッセンスは薄毛治療を専門としている医師が開発したクリニック専売品として開発された経緯があり、ネットで検索してみると、聖心毛髪再生外来のサイトが販売している株式会社カキヌマメディカルの公式サイトよりも上位で検索されています。

楽天やAmazonでも購入できますが、クリニック専売品としてスタートしていることはAGAを発症している患者が通うAGAクリニックで使用されている、あるいは、紹介されているということを意味しており、専門のクリニックで治療しながら使用する方が効果が出るものと推測されます。

成長因子を脱毛している頭皮に注入するHARG療法という再生治療法がありますが、聖心毛髪再生外来ではHARG療法よりも効果的で低価格で治療できる「プレミアムグロースファクター再生療法」という治療法を採用しているということです。
言い換えるならば、KIPスカルプヘアエッセンスはAGAの治療と並行して利用して、頭皮と毛穴のケアがある程度進んだ状態の方がより効果が発揮されやすいということかもしれません。

頭皮の状態は人それぞれですので、まずは、KIPスカルプヘアエッセンスを手始めに利用するというクリニックもあるそうですので、KIPスカルプヘアエッセンスを利用するだけで効果が体感できるということかもしれません。

参考元:聖心毛髪再生外来
https://www.mouhatsu-saisei.com/male/kip/

理想的には、AGAの治療を専門にしている病院を受診して、頭皮と毛穴の状態がある程度改善されてからKIPスカルプヘアエッセンスを利用した方が良いということでしょうか?
最後に書きましたように、初期段階で頭皮と毛穴の状態が良ければ、高額な治療を施術しなくてもKIPスカルプエッセンスでも十分効果は期待できることもありますので、先ずは、ネットで購入して試してみるというのも一つの手段です
試すといっても、KIPスカルプヘアエッセンスも結構高価な育毛剤ですよね

 

成長因子が入った育毛剤の中は、KIPスカルプエッセンスの価格は安い方???

KIPスカルプエッセンスの価格は内容量110mlで18000円(税別)ですので、決して安くはありませんが、成長因子が配合されている他の育毛剤に比べると割安であると言えるのかもしれません。

 

価格は配合されている成長因子の稀少性にもよりますし、何よりも、液量よりも配合されている有効成分の濃度が重要なはずですので、液量と価格だけから判断するのはおかしいかもしれませんが、少なくとも割高ということは無いように思います。

ただし、発毛に最も重要な成長因子であるKGFを高濃度配合しているとアピールしているKIPスカルプヘアエッセンスの高濃度がどの程度であるのかということは重要です。

 

KIPスカルプエッセンスの成長因子高濃度配合は非常に曖昧?

KIPスカルプヘアエッセンスでアピールされている「高濃度配合」というのは極めて曖昧な表現で、必要量に対して高濃度なのか?他社製品に対して高濃度なのか?が分かりませんし、何よりも配合量が記載されていないのに高濃度かどうかを知るすべがありません。

ちなみに、FGF⁻7(KGF)が液体1mlに0.4µg以上配合されている育毛剤には、NPO法人日本EGF協会発行の認定シールをパッケージに表示することができますが、KIPスカルプヘアエッセンスにはNPO法人日本EGF協会発行の認定シールが貼られていません。

そうはいっても、リピートしてもらうためには成長因子の効果を体感するために十分な量というのは検証して配合しているはずですので、高濃度という言葉はあまり気にする必要がないのかもしれません。

参考元:日本EGF協会
http://egf-association.jp/index.htm

そうですよね。利用者にとっては、成長因子が高濃度で入っているかどうかではなくて、成長因子の効果が体感できるかどうかの方が大切です。
結局のところ、試してみるしかないということになってしまいますので、内容量と価格で割安というのもありかもしれません。FGF-7の産生を促すミノキシジルやアデノシンが配合された育毛剤で効果がなかった人は、直接FGF‐7を頭皮から吸収させてみるという意味でも、KIPスカルプヘアエッセンスを試す価値はあるのかもしれません

成長因子を配合した育毛剤については本サイト内でもいくつかご紹介させていただいておりますので、以下の関連記事を参考にしていただければ他の製品との違いも分かりやすいと思います。

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