非常に活性の高いビタミンA誘導体を入れた育毛剤がありました。その品名は、「シャルトップA」です。

毛髪や頭皮の健康を維持するのに色んな物質が関与していますが、ビタミンAもその一つです。非常に売れているチャップアップのサプリメントにも入っています。

ところが、そのサプリメントの容器に記載された成分表示を見ると、ビタミンAの表示は最後の方にありました。

ということは、添加量が非常に微量であるということを意味しています。

何故、ビタミンAの添加量は微量であるのかという理由について予測します。

現在、在庫切れ?というシャルトップA

この育毛剤はミノキシジルが主成分で、活性の高いビタミンA誘導体はサブ的な存在です。

日本のミノキシジル製品はリアップしかないので、もちろん、シャルトップAは個人輸入の形でしか入手できません。

この育毛剤を取り扱っているサイトを色々見ると「在庫切れ」とか「売り切れ」というレッテルが貼られているところが多く、本当に売り切れ、在庫切れなのか、もしかしたら、現在はもう製造されていないのかという疑念も出てきます。

というのも、シャルトップAに入っているビタミンA誘導体である「トレチノイン」は非常に扱いにくい成分だからです。

ザンドロックスという育毛剤のシリーズにもトレチノインが入った製品がありましたが、販売中止となりました。

シャルトップAは販売中止したという情報は流れておらず、「販売中」のサイトもありました。

 

アメリカのFDAがザンドロックスを販売中止したのは主成分のミノキシジルが高濃度すぎるためという情報が主ですが、本当の理由は不明と思っています。

話を元に戻しますと、シャルトップAも非常に不透明な部分が多い育毛剤ではありますが、シャルトップAに入っているトレチノインにちょっと興味を待ちました。

 

シャルトップAについて

インド、イタリアなどの企業が、この育毛剤を製造販売をしています。「シャルトップ」と「シャルトップA」があります。

シャルトップの成分は「ミノキシジル」と「トレチノイン」が入っており、シャルトップAではそれらに「アゼライン酸」が加えられています。

シャルトップについては以下の記事で解説しています。

関連記事:シャルトップとは?効果と副作用・使用上の注意

 

アメリカが出している「レチンAリキッド」という育毛剤には、トレチノインのみでミノキシジルが入っていません。

こちらも、シャルトップA同様、取り扱いがないとか、品切れ中とかになっているサイトが多いです。

以前は取り扱っていたけれど、現在は……というような感じがします。

この状況を見ると、トレチノインが入っている育毛剤に限ってこのような事態になっているのではと考えたくなります。

このトレチノインという成分は一体、どんなものなのでしょうか?

 

トレチノインについて

体内の血中に存在するビタミンAは、レチノールです。このレチノールの誘導体の一つにトレチノインオールトランスレチノイン酸)という物質があります。

トレチノインは、レチノールよりも活性が100倍以上も高いと言われています。

トレチノインは1960年頃にスイスのロシュ社で製造され、皮膚のシミやシワなどの除去に有効で化粧品やスキンケア製品に活用されています。

日本では許可されていませんが、アメリカではニキビの治療薬としても使われていました。

 

トレチノインの働き

レチノールの効能と同じでありながら、その効果はレチノールの100倍以上というのがトレチノインです。

レチノールは様々な働きを持っていますが、頭皮は皮膚の一部であることからここでは皮膚の効能に限定して解説いたします。

 

強制的にターンオーバーさせる

ユベラ軟膏をご存知ですか?

この軟膏にはビタミンAが含まれており、ビタミンAが皮膚の新陳代謝を促して、皮膚に保湿効果をもたらします。

しかし、ユベラ軟膏に入っているビタミンAの働きはここまでです。

トレチノインというビタミンA誘導体になると、新陳代謝を過剰に促進させて皮膚の角質化を亢進させます。

正常な皮膚の新旧入れ替わり期間(ターンオーバー)は標準28日間ですが、トレチノインが入った軟膏を皮膚に塗ると数日もしないうちに、皮膚がはがれ始めます。これは副作用ではなく、下から健康的な皮膚を早く出すための治療の一つです。

 

少し辛い治療ですが、この治療を約3か月間続けていくとトレチノインによる皮膚の脱落は消失していきます。

このような過程を経て、シミが取れた、ハリや潤いのある皮膚ができあがっていくのです。

従って、シャルトップAを頭皮に塗るとしばらくは頭皮の角質がポロポロとはがれていき、フケが出てきたように感じる場合があります。

我慢して塗り続けているうちに、ハリのある健康的な頭皮ができあがるという理屈になるわけです。

注意点

自然な角質の脱落で新しい皮膚が表面に出てくるのとは違い、強制的に皮膚を入れ替えようとします。

そのため、古い角質層がはがれた後に出てきた頭皮は、まだ非常に繊細で赤みを帯びていたりすることもあります。

シャルトップAを使用している間は新しく出てきた頭皮を強い刺激、紫外線などから守り、保湿も心がける必要があります。

また、催奇性もあるため、妊娠中、または妊娠を望む方は使用できません。

 

 

ミノキシジルとトレチノインとの併用は可?不可?

シャルトップAに関連したサイトを見ていくと、非常に興味深いものがあります。

それはミノキシジルとトレチノインとの併用は「可」というのもあれば、「不可」というものがあったからです。

現在、シャルトップAは在庫切れなどの理由で日本ではほとんど出回っていないようですが、話題性があった時でも各サイトのマチマチの見解に戸惑われた方も多かったのではないかと思います。

 

併用は「可」という場合

「トレチノインはミノキシジルの頭皮下への吸収率を約3倍アップさせる」と記載されているサイトがいくつかあります。

3倍という数字の根拠は不明ですが、ミノキシジルの副作用云々を棚に上げて考えた場合、確かに吸収率は上がるだろうなと単純に予測できますよね

トレチノインによって強制的にはがされた角質層の下から顔を覗かせた皮膚はできたてほやほやです。まだまだ薄くてバリア機能も低いので、ミノキシジルに限らずどんな薬も無防備に吸収してしまいそうです。

 

これは予測にすぎませんが、シャルトップAのミノキシジル濃度(2%)がリアップX5のその濃度の半分以下である理由は、トレチノインでミノキシジルの吸収率がアップするためではないかと考えられます。

言い換えると、トレチノインを加えることでミノキシジル濃度を下げることができ、ミノキシジルの副作用を回避できるということが言えます。

 

併用が「不可」の場合

併用不可の理由は、「ミノキシジルとの相性が悪く……」とサイトに記載されていました。

どのように相性が悪いのかという肝心な部分が記載されていませんでした。

 

トレチノインは医師の手で

トレチノインは日本での販売は許可されていないので、シャルトップAは個人輸入で入手されるか、AGA専門医の所で使用されるということになるでしょう。

専門知識を持たない人が、強制的にターンオーバーを起こさせるような強力な育毛剤を使用するというのは危険性が高いと思います。

そのために、専門医の下では何とか持続して治療ができても、個人で入手して使用するとなると持続が難しい育毛剤のように思います。

シャルトップAは、あちこちで「在庫切れ」や「売り切れ」というレッテルが貼られています。

それをそのまま素直に信じるのか、そうではなく、他に理由があるのかなと思う……私は後者ですね。

 

シャトルアップAはこんな方におすすめ

医師の監督下で使用するのであれば良いですが、そうでなければおすすめできません。