女性にも脱毛症はありますが、男性のような禿げ方をする人は見たことがありません。

額部分から頭頂部に向けて進行していくような、部分的に集中した脱毛が男性型の特徴です。

それに対し女性の脱毛症は「びまん性脱毛症」といって、頭部全体から一様に脱毛が起こるためにボリューム感が低下してきたり、頭頂部の分け目で地肌が見えてきたりするような脱毛症です。

女性に額が競りあがってくるような脱毛が起こらない理由は定かではありませんが、ホルモンの影響や遺伝子の影響が考えられます。

とにもかくにも、女性の脱毛で問題になるのは髪の毛の数の減少と細い髪の毛が増加することによるボリューム感の減少、いわゆる薄毛というのが大きなポイントとなるようです。

女性特有の脱毛症とは?

女性も男性も抜け毛が起こる原因に大きな違いがあるわけではなく、頭皮の乾燥や過角化により硬くなることで毛穴の開口部が狭くなり、分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまうことが主たる要因です。

また、皮脂の分泌量が増加することで皮膚の常在菌が増殖して発生するフケやターンオーバー周期の乱れによって、頭皮環境が悪化することも大きな要因です。

しかしながら、女性の場合は皮脂の分泌に大きく影響する男性ホルモンが少なく、むしろ女性特有の黄体ホルモンの影響により皮脂の分泌量が大きく左右される傾向にあります。

黄体ホルモンの量が変化しホルモンバランスが崩れる生理前や妊娠・出産の時期には皮脂の分泌量が増加するため、抜け毛が多くなるということです。

 

また、潜在的に筋肉量が少ない女性では血行不良が起こりやすく、血液が少しドロドロになっただけでも血行不良による健康上のトラブルが起こりやすくなっています。

血行不良が原因である手足の先の冷え症が女性に多いことからも分かるように、心臓から離れるほどに血行不良の影響は顕著に出てくることになります。

頭皮の下には髪の毛を生産するために必要な栄養素を毛母細胞やメラノサイトに送る主要な血管が通っています。

毛乳頭の表面にある毛母細胞では、毛乳頭に引き込まれている毛細血管から髪の毛の主要成分であるケラチンを合成するためのアミノ酸や細胞分裂に必要な栄養素が供給されています。

髪の毛の色素であるメラニンの原料も血液に乗せて運ばれています。

心臓よりも上にある頭皮に血液を送るためには結構パワーが必要ですので、女性の場合には冷え症の場合と同様に男性よりも不利な状況です。

結果的に、女性の頭皮では栄養不足が起こりやすく、そこにちょっとしたトラブルが起こると頭皮におけるタンパク質の合成や細胞の分裂は抑制されることになります。

例えば、偏食や女性にありがちな過度のダイエットにより根本的な栄養不足が起こることもありますし、体脂肪の増加が血液の粘度を増加させさらに血流を悪化させることもトラブルの一因ということができます。

栄養不足は髪の毛が細くなる要因の一つですし、パーマや毛染めをする機会の多い女性の場合には、頭皮の健康状態も悪化して発毛に影響を与えることもあります。

 

女性には、ヘアスタイルの関係で、長期間にわたって髪の毛を無理に引っ張ることによる抜け毛の促進という牽引性脱毛症と呼ばれる症状もあります。

さらに、円形脱毛症は女性に多い症状で、ストレスや睡眠不足が原因で起こることが多いと言われています。

 

以上のように、女性の場合には男性にはない原因で起こる脱毛や薄毛が発生する可能性があり、原因を把握してそれに合った対処法を備えた育毛剤の使用がポイントになってきます。

 

人気の女性向け育毛剤は?

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全体的に髪の毛の数が減ったり髪の毛が細くなってしまったりする女性特有の薄毛対策の育毛剤としては、毛包や毛乳頭の活性化だけでなく頭皮における血行不良の改善、不足している栄養素の補給などの効果を持っている育毛剤が必要です。

そんな女性向け育毛剤について、人気の商品をいくつか紹介しておきます。

 

M-1育毛ミスト

M-1育毛ミストにはアルコールや防腐剤のような合成の添加物は含まれておらず、敏感肌の女性に配慮されている女性専用育毛剤です。

M-1育毛ミストには、センブリエキスやグリチルリチン酸、オタネニンジンエキスなどの一般的な育毛剤に含まれる成分はもちろん、オリジナル成分として毛乳頭を刺激する加水分解酵母という成分が含まれています。

 

頭皮に悪影響の刺激は与えることはありませんが、毛穴に浸透して毛乳頭や毛母細胞にはしっかり刺激を与えてくれます。

毛母細胞は毛乳頭に送り込まれた栄養素を基に髪の毛を産生し成長期の髪の毛の伸長を担う細胞ですので、ここに刺激を与えることは薄毛の原因に関係なく女性の頭髪にボリュームを取り戻すのに有効です。

 

M-1育毛ミストを開発販売しているサラヴィオ化粧品では、発毛の司令塔と呼ばれる毛乳頭に注目して研究を重ねた結果、毛乳頭細胞の繊毛の可視化に成功しました。

サラヴィオ化粧品の発毛理論では、毛乳頭細胞に存在する繊毛から分泌される発毛シグナル物質によって毛母細胞の分裂が促進され髪の毛が伸長するということです。

さらに、育毛剤に加水分解酵母エキスを添加することで毛乳頭細胞の繊毛の伸長が促進されより多くの発毛シグナル物質が分泌されるということです。

この研究成果を基に生まれたのが、加水分解酵母エキスを含むM-1育毛ミストということです。

 

ベルタ育毛剤

ベルタ育毛剤は、さまざまな外的・内的要因によって乾燥して硬くなりやすい女性の頭皮のケアに特化した育毛剤です。

紫外線、パーマや毛染めといった外的要因や食生活のような生活習慣からくる内的要因により硬化した皮膚では、育毛剤に含まれている薬用成分が頭皮に浸透しにくい状態になっていると考えられます。

ベルタ育毛剤では、ユキノシタ、シルバーパイン、ウメ果実のエキスといった、硬くなった頭皮の保湿に有効な成分を配合しています。

さらに、ベルタ育毛剤で注目すべき点は、育毛剤に配合されている栄養素を確実に毛乳頭や毛包に送り込むことを目的としてナノカプセルを利用しているということです。

 

ナノカプセルという技術は、ドラッグデリバリーシステムといって必要な成分を体の中の必要とする場所まで血流を利用して届けるために開発された技術です。

薬をゼラチンカプセルに封じ込めて胃や腸に直接送り込む通常のカプセル薬の概念を、分子レベルで実現した技術というわけです。

有効成分が水に溶けるような物質であれば大きな問題にはなりませんが、水に溶けにくい物質の場合には水を主体にした育毛剤では分散していない場合もあります。

普通は乳化剤や界面活性剤によって分散させるのですが、頭皮の保護の観点から化学合成した化合物や石油精製品を使いたくない育毛剤では使うことができません。

そのままでは水に溶けにくい成分は育毛剤の中で集まり油滴となって、頭皮はおろか毛穴にも入り込めないという可能性も出てきます。

ナノカプセルによって有効成分をナノサイズの粒子として封じ込めることで、小さな粒子のまま頭皮や毛穴に浸透し、有効に作用するというわけです。

 

配合されている成分も、育毛に有効と考えられる植物性の薬用成分だけでなくケラチンの合成に必要な食生活で不足しがちなアミノ酸も含まれており、コシのあるしっかりとした髪の毛を伸長させることが期待できます。

 

マイナチュレ 無添加育毛剤

マイナチュレという名前にあるように、徹底的に天然成分にこだわった無添加の育毛剤です。

脱毛が起こっている頭皮や毛穴は、様々なトラブルを抱えています。

汚れが蓄積しフケが発生している頭皮では、体内の防御機構が働いて炎症が起こっています。

また、ホルモンバランスの崩れからくる脂質の異常分泌により毛穴が弱り、ヘアサイクルが短くなったために髪の毛の新生が間に合わないということも可能性もあります。

女性特有のヘアケアによる無理な薬剤の使用や過剰なシャンプーなどによる頭皮の環境悪化も脱毛の原因になります。

 

マイナチュレという育毛剤は、元気な毛が抜けてしまうような頭皮の悪環境をゆっくり回復させることで、健康的なヘアサイクルを取り戻すための成分が配合されています。

天然成分を主体にしたマイナチュレは刺激が少なく、弱った頭皮や毛包に長期間使用しても肌荒れの心配もありません。

 

もちろん、育毛に大切なセンブリをはじめとする育毛成分やアミノ酸は含まれていますし、保湿、血行促進、フケ防止成分がバランス良く配合されています。

ハーブを利用することで、育毛だけでなく女性にとって大切な香り成分も配合されているという点も長く使用できるポイントといえるかもしれません。

 

マイナチュレのオリジナル成分は天然日高沖産の三石昆布という海藻からの抽出物です。

海藻には代謝を補助するミネラルや保湿成分である多糖類が豊富に含まれていることから、頭皮に限らず皮膚の健康に有効であると言われています。

マイナチュレに含まれる三石昆布の抽出物にはミネラルや保湿成分はもとより、β-カロテン、ナイアシン、ビタミンB2といったミネラルとともに代謝を補助するビタミンが豊富に含まれているということです。

ミネラルにもいろいろありますが、通常の生活では摂取しにくい亜鉛が豊富に含まれているというのも育毛剤に適しているキーとなっているようです。

商品説明のページを覗いてみると、抜け落ちた毛の毛根をマイナチュレのエキス成分に浸けているだけで、毛球部分が回復している写真が出ていました。

 

薬用 花蘭咲(カランサ)

花蘭咲の特徴は、ラン科エビネ属の多年草であるエビネランの抽出エキスが配合されている点です。

カランサというのはエビネランの学名で、カランサという読み方に漢字を当てたのが花蘭咲という育毛剤です。

エビネランのエキスを含む育毛剤は「花蘭咲」を含めて二種類しかなく、エビネランの育毛効果に興味のある人は花蘭咲を試すことになると思います。

 

さて、主題のエビネ蘭の抽出物ですが、ホームページには有効成分は「カラントサイド」と「トリプタントリン」とされています。

カラントサイドという物質については新規物質であるためか化学物質として登録されているわけではないようですが、これがエビネ蘭の育毛効果の本体と考えられているようです。

トリプタントリンの研究成果は弘前大学のものが多いようですが、それによると抗菌力のある物質であるとともに抗アレルギー作用のあることが報告されているようです。

 

エビネ蘭由来の成分がどのような物質で毛乳頭や毛母細胞にどのようにかかわっているのかというのは、今後の研究次第なのかもしれません。

しかし、エビネランが育毛促進に有効であると言われ始めてから10年以上の年月が過ぎており、他の欄にはない育毛力があるという現象は確認されているようです。

 

ちなみに、花蘭咲はエビネ蘭を中心に3種類の成分と10種類の薬用植物エキスを配合し、ヘアサイクルの乱れを修正しハリとコシのある髪の毛を提供してくれる女性用の育毛剤ということです。

 

女性のために作られた海外の育毛剤

薄毛、脱毛の悩みは特に最近、多く、男性だけでなく、女性も多く見られるようになりました。

そうした時代に合わせ、女性のために、女性に合わせた育毛剤が国内外で沢山、開発されています。

女性の体内にも男性ホルモンがあり、AGAになることもあります。ただ、脱毛になっていく過程が男性とは少し違うようです。

女性の体内に男性ホルモンがあると言っても、女性の中の男性ホルモンは男性の約1/10程度です。

女性のAGAは、主に頭頂部が薄くなります。男性はⅡ型5α還元酵素が多く、日本でもAGA治療薬として認可されているフィナステリドが効くとされています。

しかし、女性のAGAにはフィナステリドによる薄毛改善効果はないと予測されているので、女性には男性ほどⅡ型5α還元酵素を持っていないと考えられています。

そのかわり、男性並みに薄毛になることもないわけです。

ただし、閉経近くなって、女性ホルモンの分必に乱れを生じながら、女性ホルモンが減っていくときに、女性ホルモンが減った分、男性ホルモンが過剰になるため、AGAが発症しやすくなるわけです。

このように、男性と同じAGAであっても、女性ホルモンの減少などの関与があったり、薄毛の形も男性とは微妙に違う部分があります。

そのため、男性用の育毛剤をそのまま女性用の育毛剤として使用すると、強すぎたり、副作用が出やすくなったりする弊害が生じてきます。

 

というわけで、このような女性特有の生理的な現象に配慮した育毛剤が必要となります。

海外の女性育毛剤はどのような気配りがされているのでしょうか?

 

ロゲイン2%

アメリカのファイザー社が、開発したミノキシジル成分の外用剤です。ロゲイン5%は男性用で2%が女性用です。フィナステリド製剤は女性には向いていません。フィナステリドの素の部分にふれるだけでも、経皮吸収され、男子胎児の生殖器に悪影響を及ぼすことがあることがわかっています。また、前述したように男性ほどフィナステリドの標的であるⅡ型5α還元酵素が多くないこともあって、効果を期待出来ないとされています。

その点、ミノキシジルは血管等に直接作用して、血流促進というメカニズムなので女性でも安心して使用することができます。

ただ、ミノキシジルは高血圧治療薬で血管や心臓に影響を与える薬でもあるため、体も内臓も一般的にスケールが小さい女性のためにミノキシジルの濃度を低くしてあります。

日本のリアップリジェンヌはさらに濃度を下げ、ミノキシジル1%にしています。

ロゲインの女性用と同じ濃度のものでの海外版は「アクタビス2%」「スペクトラルUHP女性用」などがあります。

 

パントガール

ドイツで開発された女性向けの薄毛改善のAGA治療薬です。男性の内服AGA治療薬に対して、パントガールは女性用の内服治療薬としてよく比較されています。

成分は「ビタミンB₁、酵母、Lシステイン、パントテン酸カルシウムなどでちょっと見ではサプリメントではないかと思ってしまうのですが、れっきとした医薬品としての取り扱いになっています。シャープな成分は入っていませんが、安全性の高い成分ばかりが含まれているので、副作用などは常用量を守っていれば、ゼロに近いと考えられます。

海外では30年以上の販売実績があるようです。

女性に多いび漫性脱毛症改善に用いられているとのことですが、当然、男性でも内服OKとなっています

パントガールは、育毛剤も併用して使用するほうがいいと考えます。

また、毛母細胞が栄養不足になると、毛の成長が妨げられてしまうので、パントガールの効果をより一層、期待したいのであれば、極端なダイエットは避け、毛母細胞が栄養不足状態に陥らないようにすることも重要になります。

 

ビビスカル・ヘルシーヘア

ビビスカル・ヘルシケアは、フィンランドのビビスカル社の商品です。男女兼用で薄毛改善を期待したサプリメントです。

成分がとてもユニークです。葉酸、ビタミンE、Lシスチンなどはこの手のものに定番のサプリメントですが、AminoMar C Marine Complexという海洋性たん白質という物質が含まれています。

 

海洋性たん白質とは……

コラーゲンの元になります。コラーゲンと言えば通常、牛の骨など動物性たん白質由来のものが多いのですが、魚のたん白質から取り出したコラーゲンは、アレルギーを起こす頻度も少ないと言われています。

コラーゲンの量と薄毛は関連性があります。どの育毛剤にも個体差がありますが、ヒビスカル・ヘルスケア―は服用を始めてから約3~4か月たつと、抜け毛が止まり始め、毛の成長を促していくとのことです。

 

ルグゼバイプ

アメリカ発の女性の薄毛改善サプリメントです。パントテン酸カルシウム、ケラチン、コロストラム(分娩後、メス牛から出る初乳のこと)などが入っています。そしてこのサプリメントを特徴づけているのは、馬由来のプラセンタ。

この馬由来プラセンタとはどんなものなのでしょうか?

プラセンタとは「胎盤」のことです。

馬由来プラセンタを使っているサプリメントは、大体、質の高いサプリメントに多く使用されています。

一番よく使用されているのは豚由来のプラセンタで、二番目に使用されているのが馬由来プラセンタです。

アミノ酸が非常に多く含まれているプラセンタの美容効果は非常に高く、その中でも馬由来プラセンタは他のものと比べて、約300倍のアミノ酸が含まれていると言われています。

中でも特筆すべきことは豚由来プラセンタには含まれていない必須アミノ酸が6個も多く馬由来に含まれていることです。

非常に高品質な馬由来プラセンタですが、その分,高価で豚由来の物を使用されることが多いようです。

馬は年に一度、一頭ずつしか産まないので、豚などに比べてプラセンタの数は非常に少なくなっています。

馬由来プラセンタにアミノ酸が非常に多いのは妊娠期間が非常に長いためです。

 

馬由来のプラセンタは安全性も高い

豚は病気にかかりやすく、薬やワクチンなどを投与されることが少なくありません。そのため、化学物質や不純物が混ざることが多く、一方、馬は病気に罹ることがあまりなく、体温も高いので、寄生虫も住みにくい体と言えます。

 

プラセンタに利用されるのはサラブレットが多い

サラブレットは非常にレベルの高い条件で育てられ管理されています。血統もはっきりしており、非常に安全性の高いプラセンタを持っていることになり。高価ではありますが、」使いやすいプラセンタと言えます。

 

ルグゼバイプはOKかも

馬由来プラセンタを使用していることは、他に含まれている成分も高品質などではと思わせてくれそうです。

毛髪もアミノ酸でできていることを考えれば、馬由来プラセンタという高い栄養素は良い効果をもたらせてくれそうな気がします。

驚いたのは、医薬品のパントガールとサプリメントのルグゼバルプの成分が非常に似通っていること。ネット上でも非常に、話題になっています。

ルグゼバルプのサプリメントの方が馬プラセンタとコロストラムが含まれており。パントガールよりも成分が多いのです。

サプリとは言え、馬プラセンタも高濃度、含まれており、効果に対する期待も高まっています。プラセンタ含有ということから美肌効果なども期待できそうですが、育毛効果とプラセンタについては未知な部分も多いようです。

プラセンタでも豚などではなく馬を使用しているところにどうしても期待してしまいそうになります。今のところ、大きな副作用は見られていません。」