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  • 武田薬品工業(タケダ)の育毛剤:MIYABIKAの「循環と潤い」をもたらす成分分析評価と口コミ評判

2016年10月、日本屈指の製薬会社「武田薬品工業」から女性専用の育毛剤「MIYABIKA」を発売しました。

日本最大の製薬会社であるあのタケダから、です。聞いたこともない名前の会社の商品ではありません(英語が抜群にできないとエントリーシートすら通らないとの噂)。

育毛剤の成分は把握できなくても、タケダの製品ということだけで思わず、買ってしまいそうです。

そして、あのタケダなら成分の品質に信頼ができ、効果もさぞかし、云々と普通の人なら考えるでしょう。

タケダの公式サイトを見ても、とても自信満々な感じが伺えます。

どのような成分を配合しているのでしょうか? MIYABIKAに期待している人はとても多いと思われます。

ミヤビカのテーマは「循環と潤い」です。

「循環と潤い」のために入れたという成分を検証してみましょう。

検証に当たっては武田薬品工業の公式サイトのリリース文章を参考にしています。

 

参考URL:ヘアケア「MIYABIKA®シリーズ」新発売について

https://www.takeda.co.jp/news/2016/20161027_7595.html

自社の薬用植物園の高品質な植物「ミヤビカ」を配合

ミヤビカは、和漢植物が主な成分です。

和漢生薬という言葉をよく耳にしますが、医薬品に分類されるため、医薬部外品であるミヤビカは和漢生薬という言葉を使用することはできません。

そのため、和漢植物という呼名になるわけですが、和漢生薬の原料は植物ですので、出所は同じということになります。

そこから、精製方法や純度、その他の薬機法で決められた規定に合うように医薬品になったり、それ以外の製品に振り分けられていきます。

また、和漢の「和」は日本、「漢」は中国。

わかりやすく言えば、和漢植物とは、昔から伝えられてきた効能のある日本の植物や中国の漢方の原料にもなったりする植物の総称です。

タケダは自社の薬用植物園を持っており、そこで、丁寧に育てられた高品質な植物をミヤビカに配合したと考えられます

どこで栽培されたのかわからない、もしかしたら、日本以外かもしれないなんていう心配はミヤビカには必要は無いと考えれます。

ただ、高品質であっても、育毛効果や頭皮環境改善効果があるかどうかは別問題です。高品質でも的外れな成分であれば、効果はないというしかありません。

 

ミヤビカに含まれる主要な成分

公式サイトによると、ミヤビカのテーマは「循環と潤い」です。色んな育毛剤のサイトでよく使用されている言葉に置きかえると、「血行促進と保湿」ということになるでしょうか。

では、タケダが「効果あり」と自信もって発売したミヤビカの成分を検討してみましょう。

ミヤビカの成分
  • センブリ
  • 甘草由来成分
  • パントテニルエチルエーテル
  • ニコチン酸アミド

上記の4成分は過去記事にてそれぞれ解説しています。

そこで、ここではまだ解説していない新しい成分について詳しく触れていきます。

 

月桃葉(ゲツトウヨウ)エキスの分析

月桃は南九州、沖縄、中国南部、東南アジアに分布している多年草です。種子は薬用として用いられ、葉には芳香があることから、食材の香りづけ、食品を包む道具などに昔から活用されていました。

最近では、お茶やアイスクリームなど葉の香りを活かした製品も出回るようになりました。

ミヤビカは、この葉のエキスが入っています。

葉にはピネン、シネオール、ケイ皮酸メチル、ポルネオールが含まれています。

これらの成分は芳香性があり、香料としても用いることができます。

また、月桃葉エキスは色んな効能がありますが、ミヤビカに配合されたのは下記のような効果を期待して配合されたと考えることができます。

 

繊維芽細胞の増殖を促す

繊維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸などを生成する細胞のことです。皮膚には多くのコラーゲンが含まれているのですが、頭皮も皮膚の一部であり、頭皮を健康的に保つために必要不可欠な成分です。

この繊維芽細胞の分裂(増殖)が盛んに行われていれば、コラ―ゲンやヒアルロン酸などの生成も促され、弾力、柔軟性のある頭皮が作られていきます。

頭皮環境の改善は発毛、育毛効果の出現をサポートします。

 

コラーゲンの生成を促す

コラーゲンは頭皮に多く存在していますが、毛髪にも欠かすことができない成分といえます。東京医科歯科大学の西村栄美教授の研究グループによって解析された「17型コラーゲン欠損による脱毛や白髪(過去記事あり)」でもコラーゲンと脱毛は関連性があることを示唆しています。

 

コラーゲンの分解酵素を不活化させる

体の中では、コラーゲンの生成が行なわれる一方で分解も行われています。コラーゲンはMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)酵素に分界されてしまいます。

活性酸素や老化、紫外線などの影響でNMPは活性化しますが、月桃葉エキスの添加濃度が増すごとに、NMPの活性は抑えられていくという実験結果の報告があります。(丸善製薬)

月桃葉エキスにはポリフェノールがかなり含まれているという記事が育毛サイトにあるのですが、これについての学術的なエビデンスをもった記事は発見できていません。

丸善製薬のサイトでもポリフェノールのことは書いてありません。

以上のことからコラーゲンを主体にしました。

公式サイトにおいても、月桃葉エキスの説明に「頭皮を優しく整え、みずみずしい潤いを与える」とあり、コラーゲンの存在を感じ取ることができます。

参考URL:原料辞典

http://www.maruzenpcy.co.jp/jiten/ke/k/gettou.htm

参考URL:肌医療の基礎知識

http://www.senigasaibo.com/knowledge/k_01.html

参考URL:4.コラーゲン分解に関わる酵素

http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~morioka/riyouken/ecmdegenzyme.html

 

桑白皮エキスの分析

何故、公式サイトでの桑白皮エキスの説明文は「加齢で衰えがちな水分の維持に力を発揮します(本文引用)」となっているのでしょうか?

桑白皮エキスは、確かに保湿効果を高める働きを持っています。

同時にテストステロンという男性ホルモンをAGA発症誘因物質DHT(ジヒドロテストステロン)に変換する5α-リダクターゼの活性を抑える働きがあります。

ミヤビカの公式サイトでは、桑白皮エキスの保湿効果のみしか掲載されていないことに疑問を感じています。

他にも保湿効果のある和漢植物は豊富に含まれていますが、毛乳頭に直接、働きかける和漢植物は桑白皮エキスぐらいしかありません。

ミヤビカのその他の成分に海藻エキスが含まれています。

これがチャップアップにも入っているようなミノキシジルと同等の効果があるという(真実は未明)M-034と同じものかどうかは説明されていないので、確認できていません。

しかし、説明がないことから、ミヤビカの成分としてはあまり重要でない、添加程度しか入っていないと考えられます。

となると、ミヤビカでは桑白皮エキスが唯一、毛乳頭に直接、触れて、育毛効果を感じることができる成分になります。

育毛剤であれば、保湿性、血行促進の成分ばかりでは育毛効果の期待感が薄れそうです。

せっかく、桑白皮エキスがその他でなく、「3つの和漢植物」の中の一つとして掲載されているのです。保湿ではなく、まず桑白皮エキスの育毛効果を説明文に入れるべきではないかと思うのです。

女性の育毛剤であるため、男性ホルモン抑制などと書きたくない(?)のであれば、女性向けの育毛剤である「リリイジュ」の公式サイトのように「休止期にある毛髪を成長期への移行を促進」とか、「薄毛のあらゆる要因にアプローチ」みたいな説明を加えると、より育毛剤らしさが出ると思います。

ミヤビカのテーマが「循環と潤い」だとはいえ、桑白皮エキスを使用していながら、桑白皮エキスの保湿効果のみしか説明していないのは非常に勿体ないと考えます。

参考URL: リリィジュ

https://www.fuji-sangyo.co.jp/personal/rereje/

 

エイジツエキス

バラ科植物の仲間でノイバラの実から摂ったエキスです。ポリフェノールの仲間であるフラボノイドが豊富に含まれており、育毛や発毛にも関係ある抗酸化作用をもっています。

また、コーニファイドエンベロープ(略称:CE)を強くする働きがあります。

CEは皮膚にとって非常に重要な膜です。

 

CE

皮膚の一番上にあるのが角質層。角質層は約20層程度の角質細胞が重なっています。この角質細胞の外部を包んでいる丈夫な膜のことです。

このCEがしっかりしてくる(成熟)ほど、角質細胞は守られ、保湿性アップ、バリア機能向上となり、逆であれば、皮膚の乾燥は進行し、バリア機能は低下します。

頭皮の乾燥は血行不良も導き、育毛効果を抑えてしまいます。

エイジツエキスはそんなCEを強くする働きがあります。

参考URL : エイジツエキス(イノバラ果実エキス)

http://www.e-expo.net/materials/016293/0123/

参考文献:生薬学(廣川書店)

公式サイトによると、ローヤルゼリーエキスやユズセラミド、コラーゲン、海藻エキスがその他の成分に分類されています。ただ、これらの成分は微量というか、添加程度と思われます。

参考URL:女性のための薬用育毛剤MIYABICA

https://shop.takeda.co.jp/cam/miyabika1?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=%e6%8c%87%e5%90%8d

成分的には少しマイルドな感じがしますが、女性使用が目的であることを考えると、それは仕方がないと思います。

女性ホルモンの乱れで、抜け毛が増える出産直後にも使用できそうな育毛剤です。

ミヤビカの柱は「ヘアサイクルの正常化」のようですが、前述したようにそれなら、なおさら桑白皮エキスの保湿効果以上に発毛・育毛効果を前面に出すほうが説得力はあるように思うのです。

テーマが「循環と潤い」だからそうなるのかもしれませんが……。

ミヤビカの検証まとめ

ミヤビカの良い点

間違いのないブランドで、もし副作用や何か不利益な症状が出た場合の対処も確実に行われると考えられます。

女性対象を考えた成分であり、安心して使用できます。

 

ミヤビカの悪い点

悪い点というより、女性対象であるため、ある意味仕方ないかとも思います。

リアップなどでもはっきりと女性対象用を区分けしています。

ただ、公式サイトのキャッチコピーも他と変わり映えが無く、あちこちの育毛剤のサイトをみてきた方たちに飽きられてしまう恐れがありそうです。

 

ミヤビカはこんな方におすすめ

もちろん、女性におすすめですが、特に頭皮が乾燥、毛髪に潤いが欠けているような方にお勧めです。

ミヤビカの成分が活きてきます。頭皮の状態を改善することは増毛効果につながるという近年の研究にもあります。