ニキビが頭皮にできたことで、頭皮を常に健康的な状態に保つことができなくなると、毛髪を良好な状態で生えてくることができなくなるという心配は大いにあります。

 

ニキビは、毛穴によくできます。となると、頭皮も?ということになります。顔と違って鏡に映らないため、自分では見つけにくいものです。

また、皮脂が多い部分でもあるため、不衛生になりやすいことは確かです。

ましてや、AGAを発症している人は皮脂の分泌が盛んなので、何もしなければ、皮脂が大好きなニキビの菌は増える一方です。

そして、一番気になるのは頭皮ニキビが毛髪にどう影響を与えてしまうのかということです。

頭皮にできたニキビが直接的に薄毛や脱毛を起こさせることはありません。

しかし、よく考えてみると、頭皮はどこの皮膚よりも毛穴が多く、「穴」ですから外のよくない細菌が穴の中にもぐってしまうことも少なくないでしょう。

顔のニキビはすぐに気づくため、きちんとスキンケアなどをする人が多いと思いますが、頭皮ニキビも顔と同じように丁寧に処置、予防を行いましょう。

これもまた、薄毛、脱毛を予防する対策の一つです。

 

では、頭皮ニキビができないよう、未然に防ぐには「ニキビができる仕組み」を知ることが最重要です。そこから、自分の頭皮の質に合わせたスキンケアを目指すことが一番のニキビの治し方、予防でもあります。

 

ニキビとは

顔や背中などにできるニキビと基本原理は同じです。

 

皮膚科学会のガイドラインでは

ニキビは通称名であって、正式な病名は「尋常性痤瘡」と言います。そうなんです。軽くニキビと、口にしたりしていますが、れっきとした皮膚病の一つです。

AGAにも皮膚科学会の治療ガイドラインがあるように、ニキビにも治療ガイドラインがあります。

ガイドラインでは「思春期以降に発症する顔面,胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質異常、角化異常,細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患である」となっており、頭部のことは記されてありませんでした。

しかし、ガイドラインのニキビの定義に「毛包脂腺系を反応の場とし,……」とあります。

脂分が出入する腺である毛穴をたくさんもっている頭皮は、顔の皮膚に続いているということを踏まえ、頭皮も顔面に含まれるとしてもいいのだと思います。

参考URL: 尋常性痤瘡ガイドライン2016

https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/126/6/126_1045/_pdf

 

ニキビができるしくみ

ニキビは毛穴をターゲットにする皮膚病です。

まずは、剥がれずに残った古い角質が毛穴を塞ぎ、下から押し出してくる皮脂が外に出られず、古い角質と一緒にそこに留まってしまいます。

そこに、脂肪分を好むアクネ菌が入りこんで皮脂を分解、人にとっては有害な過酸化脂質を産みだし、皮膚にニキビといわれる発疹を作り始めます。

初期のキビは白い丘疹

 ニキビというと、赤いボツボツとした丘疹を思い浮かべます。実はこの状態はすでに進行した状態であり、初期であれば、丘疹は「白」です。

アクネ菌が増殖したとはいえ、この段階ではまだ毛穴が閉じており、気付くのは難しいと言われていますが、もし気付くことができたら、この段階では、まだまだ簡単に治癒することができます。

「白」のニキビをさらに悪化させると黒くなってきます。

この「黒」のニキビはさらにアクネ菌が増殖して、とうとう毛穴が開いてしまった状態です。毛穴が開いたことで汚れた皮脂などが空気に触れ、酸化し、それが原因で黒くなるというわけです。

この段階ははっきりと手に触れるほどの丘疹となっていますが、まだ、市販薬、スキンケアを施すことで治癒の可能性は十分にあります。

問題は、さらに進行した赤い丘疹です。ここまでくると炎症が出て、痛みを伴うようになってきます。よく言われるニキビの痕というのは、この段階まで進行したニキビを強引につぶしてしまったためにできた瘢痕です。

これをさらに悪化させると、アクネ菌だけではなく、他の細菌、例えば、ブドウ球菌などが繁殖して、化膿して膿まで出てしまいます。

外用剤だけでは治療が追い付かず、抗生物質を内服する必要も出てきます。

このニキビの重症に向かう変化が頭の上で起きるわけですから、軽症のうちに見つけ出すのは本当に困難なことです。

だからこそ、しっかり、知識を吸収しておけば、定期的に頭にニキビができ始めていないかを確認しようという気になります。

 

では、頭皮ニキビを予防するためには、どんな知識が必要でしょうか?

ニキビはアクネ菌が原因ですからアクネ菌の性質を知り、アクネ菌をうまく処理できればいいわけです。

アクネ菌を死滅させてと言わないのは、アクネ菌は常在菌だからです。

常在菌とは病気になったときにつく菌ではなく、私達の体に常に住み着いている菌のことです。

 

アクネ菌とは

常在菌として一番よく知られているのは腸内細菌です。腸内細菌には善玉菌、悪玉菌が存在しますが、アクネ菌にも善玉菌と悪玉菌があります。

善玉のアクネ菌は弱酸性の皮膚にすみつき、病原菌などから皮膚を守ろうとします。悪玉のアクネ菌は毛穴の中に潜り込んで、有害な過酸化脂質を産みだし、ニキビを発生させてしまいます。

皮膚がアルカリ性に傾くと、このような現象がおきるわけです。

腸内細菌も同じで、善玉菌は弱酸性領域に住み着いています。

 

次は、善玉のアクネ菌が増えるようにするにはどんな方法があるのか、検証します。

 

悪玉アクネ菌を減らす方法

皮膚の新旧入れ替えがスムーズにできることが必要です。

シャンプーの量や回数を増やすのではなく、「濯ぎ」を念入りにすることで、毛穴が塞がらないように古い角質をとり毛穴を開放することが重要です。

そして、悪玉のアクネ菌が増えないようにすることも忘れてはいけません。

善玉のアクネ菌を増やして悪玉のアクネ菌を減らすということは、頭皮を始め皮膚を弱酸性領域にすればいいのです。

頭皮を弱酸性領域にするためには

脂肪分を控え、野菜、食物繊維が主な食生活に切り替えることです

腸内細菌も善玉菌が増えることで、アンチエイジング的な効果をもたらし、全身状態がよくなりそれが頭皮にもいい影響を与えます。

皮膚につく善玉を増やす方法は、まさに薄毛予防そのものです。

ストレス、暴飲暴食、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、これらは体を弱アルカリ性に傾けるため、当然、悪玉のアクネ菌を増やし、ニキビを作らせてしまいます。

そうならないための方法は、薄毛予防法と同じやり方でバッチリです。

 

頭皮ニキビの放置は薄毛を誘発する

頭皮ニキビができる状況というのは、生活習慣の乱れ、ストレスなどからくる皮膚の異常であり、頭皮環境が劣悪なときということになります。

最近の研究で、頭皮環境の整備は育毛効果につながるということがわかりました。ということは、頭皮ニキビができるということは直接的ではないけれど、薄毛を進行させる原因の一つだと考えることができます。

 

頭皮ニキビが治れば、毛髪は再び蘇る

頭にできたニキビに痛みが出始めると赤くなって炎症を起こしていることが考えられるので、あまり触らず、早めに受診したほうが瘢痕を残さずに治癒が可能になります。

頭皮ニキビができて毛髪が抜けてしまった場合、ニキビが治れば再び毛髪が生えてきます。そのためにも気づいたら逸早く治療を開始し、再発しないようしっかり完治するまで治療を続けましょう。

注意

頭にできた丘疹は全てが頭皮ニキビとは限りません判別の難しいものとして脂漏性皮膚炎(マラセチア菌が原因)があります。治療薬が異なるので、市販のニキビ治療薬をつけても一向に治らなければ、速やかに受診して治療を受けましょう。

 

参考URL;相澤皮膚科クリニック

http://www.aizawa-hifuka.jp/acnecare/acnecause/bacteria/acnes/

参考URL:頭皮にできるニキビの原因は

http://www.skincare-univ.com/article/000187/