色の濃い無地の服などを着て外出したとき、また、喪服を着てお通夜やお葬式に出席したとき、気になるのが服の肩に落ちるフケ。

全く気にならないぐらいフケガ落ちない人もいれば、常に手で払うようにしなければいけない人もいます。

フケは、皮膚の一番外側の角質が下から押しあげられて落下するものですが、フケが多い人、少ない人、様々で、非常に個人差があります。

この個人差はどこで出てくるものなのでしょうか?

また、フケと薄毛は関連性があるのでしょうか?

結論を急いで言うと、フケが黒い服の肩に落ちても目立たない、わからないぐらいであれば、正常で誰にも起こりうることで、薄毛などに影響することはありません。

しかし、黒い服の肩にパラパラと目立ってたくさん落ちてくるようであれば、フケは薄毛やハゲを進行させる原因の一つとして考える必要があります。

では、何故、多量のフケは薄毛やハゲの進行を促すのでしょうか?

フケが薄毛を起こさせる原因

皮脂は頭皮から常に分泌されるので、皮脂だけでは毛穴が詰まるということはありません。

フケが出るのも自然の成り行きで誰にでもみられる現象です。

しかし、フケが多くなると、それが、毛穴を詰まらせることがあります。また、フケと皮脂が混じり合ってできる角栓も毛穴を詰まらせてしまいます。

脂分の多い脂性のフケは大きいものも多く、ときには大きなフケの中に髪の毛が通っていることがあります。

頭皮が乾燥して皮膚がはがれてできる乾性フケの形状は小さいですが、髪の毛の間に潜り込んだりするので完全に除去するのが難しくなります。

脂性のフケも乾性のフケも過剰になると、発毛、育毛の邪魔になりますが、それぞれ、状況が異なってきます。

 

脂性のフケによる薄毛やハゲの進行 脂漏性皮膚炎

代表的なものに脂漏性皮膚炎があります。

マラセチア真菌という一種のカビが、頭皮の表面に付着している皮脂を食べる(分解)と、遊離脂肪酸ができてきます。

遊離脂肪酸は頭皮を刺激し、炎症をおこしてしまいます。そこでできてしまったかさぶたなどがフケのように頭皮から脱落していきます。

痒いからとかき過ぎて、まだ頭皮から剥がれおちる準備ができていないかさぶたまで剥がしてしまうと、再びそこにかさぶたができるという悪循環になります。

この悪循環は薄毛を進行させる原因になります。

とにかくかさぶたが自然に脱落していくのを待つことが、フケや抜け毛を減らすコツです。

脂漏性皮膚炎による多量のフケは、脂漏性皮膚炎が治癒されればでなくなります。

そのため、毛穴もつまらなくなり、薄毛も改善されていきます。

AGAの治療のほうが難しく、脂漏性皮膚炎は治ったのに薄毛の進行が止まらない場合、AGAの発症を考えてみる必要があります。

脂漏性皮膚炎はマラセチア真菌が好む脂肪分を抑えればいいので、毛穴からの皮脂の分泌を少なくするためにもヘアケアだけでなく、脂肪、糖質を控えた食生活をしばらく送るのもいいでしょう。

糖質は脂肪分ではないのですが、糖質はエネルギーとして消費されなかった分は中性脂肪として貯蔵されるため、糖質を控えることは体内内や頭皮の脂肪分を減らすことになります。

治療法は、薬局やドラッグストアに脂漏性皮膚炎の症状を抑える外用剤やシャンプーが置いてあり、病院に行く時間のない人は便利です。

ただ、脂漏性皮膚炎なのかどうか、見分けがつかない、あるいは市販品でなかなか改善されない場合は、病院の受診をおすすめします。

参照URL:ヘルスケア大学「脂漏性皮膚炎のフケ・かゆみ・かさぶたへの対処法」

http://www.skincare-univ.com/article/009298/

 

乾性のフケによる薄毛やハゲの進行:粃糠(ひこう)性脱毛症

先にご紹介した脂性のフケよりも深刻ですね。

乾性のフケはまさに字の通り、乾燥が原因です。

頭皮に限らず、全ての皮膚にとっての大敵は「乾燥」です。

細かい粉状のような乾性のフケを併発した脱毛症を粃糠性脱毛症といいます。

頭皮全体に白っぽい細かなフケが付着し、なかなか取り去ることが難しく、それに伴って脱毛も併発するという厄介な脱毛症です。

頭皮は炎症をおこし、赤くなっており、毛全体が細くなり、やがて脱毛もおこりはじめます。

脱毛は前頭部から頭頂部に見られ、放置すると脱毛部位は広がっていきます。

 治療法は基本、ステロイド外用剤です。現在、液体タイプもいくつか出ているので使い勝手もいいですね。

これについての詳細は本サイトの「粃糠性脱毛症とは? 原因と治療法とは?」を参考にしてください。

関連記事:粃糠性脱毛症とは?原因と治療法は?

 

「粃糠性脱毛症とは? 原因と治療法とは?」の記事の中で、目次の④で「非構成」となっています。申し訳ございません。

「粃糠性」に訂正していただきたいのですが、宜しくお願いいたします。

上記のように病名がつかなくてもフケが他の人よりは多いと感じることがありませんか?

次は何となく、他人よりはフケが多い感じがするという人に役立つ情報を提供したいと思います。

 

フケを増やす3つの大きな原因と対処法

最近、フケが増えてきたと思う人は早めの対処でフケを減らして、脱毛の原因を少しでも減らしていきましょう

フケは頭皮の油脂分の量が適切でないことが原因です。油脂分が多過ぎても少な過ぎてもフケは出てきます。

つまり、フケを少なくしたいのであれば、頭皮環境を良好に保つこと以外ありません。

 

シャンプーのし過ぎ

ここには、油脂を除去する力(脱脂力)の強いシャンプーの使用も含まれます。

脱脂力の弱いシャンプーでも何度もすれば、頭の中の油脂が必要以上、取れてしまいます。

大体、自然な皮膚の入れ替え約一ヵ月です(ターンオーバー)。

シャンプーのし過ぎは油脂が取れ、皮膚がはがれやすくなる、一言でいうと、「乾燥」。

乾燥がひどくなると、自然な皮膚の入れ替えに要する一ヵ月よりも早く皮膚がはがれ、フケとなって落下します。

大切な発毛機構の毛母細胞などが下に埋まっている頭皮を傷めつけるばかりです。

元々、乾燥肌の人がシャンプーをし過ぎると、早めに皮膚がはがれやすくなります。

では、逆に脂性肌の人がシャンプーをし過ぎると、どうなるでしょうか?

生体は常に正常に戻そうとするシステムが働いています。

脂性肌の人が必要以上にシャンプーをすると、皮脂が取れるどころか、さらに増える傾向があります。

シャンプーのし過ぎによって少なくなった皮脂を補充しようと、さらに皮脂の分泌を促そうとします。

そして、増えた皮脂と角質が混じり合ったようなフケができあがってしまいます。

シャンプー剤は使わず、お湯だけで洗髪するように勧める皮膚科専門医は少なくありません。

関連記事:福山雅治さんがやってる湯シャンは薄毛に効果ある?

 

また、脱脂力の強いシャンプーではなくアミノ酸をベースとした頭皮に優しいシャンプーを使う方法もあります。詳しくは以下のページに纏めていますので、併せてご参考下さい。

関連記事:育毛シャンプーおすすめ比較ランキング 実際に薄毛解消した口コミ評価体験談

 

睡眠不足

睡眠不足は万病の元です。

しっかり眠れていないという心身、両方のストレスが、間接的に頭皮の皮脂の分泌量を増やしてしまいます。

本来ならば、夜は交感神経よりも副交感神経を優位にして、神経の緊張を解く時間帯であるにも拘らず、睡眠不足が原因で交感神経や副交感神経のバランスが崩れます。

このような自律神経の乱れは頭の痒みを増長させ、フケを増やすことになります。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の人は現在、非常に多くみられます。

頭の痒み、フケ、薄毛などたくさんの悩みを抱えておられます。

アトピー性皮膚炎は、まさに乾燥性の皮膚炎です。

そのため、頭も痒くなり、掻きむしる、痒いから眠れず、睡眠不足になる、さらに頭皮環境が悪化するといった悪循環の中に立たされてしまうのが、アトピー性皮膚炎の辛いところです。

フケが増え、薄毛が進行してもアトピー性皮膚炎の場合は、そこだけでなく全身ケア、食生活の改善などを試みて、体幹の皮膚の状態をよくすることがフケを少なくし、薄毛改善につながります

 

まとめ

フケが出るのは要するに新陳代謝があり、生きている証、つまり自然現象と言ってもいいでしょう。

しかし、何かが狂うと、フケが増え、薄毛が進行し、自然現象ではなくなります。

その変化に早く気付き、早めの対処で改善は可能です。