電磁波は髪の毛に何らかの影響はないのでしょうか?
国が電波法に基づいた規制を設け、健康に害がない高い安全率を保持しているとはいうものの、オール電化などをはじめ、電気関係の設備が右肩上がり式に増えていくと、どうしても不安が生じてきます。

私たちは家の中にいても家電製品、外に出ても電柱などの電力設備、エアコンの室外機などから発生する電磁波に晒されて生活しています。

実際、「電磁波過敏症」という言葉も飛び交っていますが、まだ、医学的に証明されていないということです。
しかし、電磁波の発生するところでは頭が重い、イライラする、寝付けないなどの不定愁訴の症状を訴え、電磁波のないところではそれらの症状は消えるという「電磁波過敏症」としかいいようのない症状を訴える人は少なからずいるようです。

電磁波をハゲの原因として挙げられることもありますが、直接の影響はなさそうです。

ただ、イライラや睡眠不足などが間接的に薄毛に影響する可能性もゼロではないため、電磁波の体への影響を調べてみました。

髪の毛と健康と電磁波

私たちはパソコンの前に長時間坐っていたり、スマホを耳に当てて会話し、電子レンジ、冷蔵庫、テレビなどの家電の前に立ったり座ったりすることも日常茶飯事です。

そんな生活環境の中で、「電磁波が体に悪影響を及ぼすかも・・・」と言われると、薄毛に悩む人は「髪の毛は直接、電磁波の影響を受けるのだろうか?」、あるいは、「電磁波過敏症にみられるような不定愁訴の症状は薄毛、抜け毛をさらに進行させてしまうことはないのだろうか?」と心配してしまいます。

こちらでは、電磁波を危険だと煽るのではなく、正しい目線で電磁波と髪の関係を見つめることができるよう情報を提供したいと考えています。

 

電磁波とは?

電圧がかかるところに電流が流れて「電界」が発生し、それと垂直方向に「磁界」が発生します。

電界・磁界のセットを「電磁界」と呼びますが、電磁界の周波数が高くなると、電界によって産み出された磁界が、さらに、電界を産み出していくというような連鎖反応を波として遠くに伝えていくことになり、この波を電磁波と言います。

 

電波とは?

電波法の規定では、周波数が300MHz(メガヘルツ)以下の電磁波を電波といいます。
ちなみに、電磁波のうちでも、300Mhzよりも大きい紫外線やX線は電波ではありません。

 

電磁波を発生させる身近な機器

冒頭でも申し上げたように、人が生活するうえで、身の回りには電磁波を発生している設備は数多く存在し、電磁波にさらされることなく生活することはほとんど不可能かと思います。

電磁波の発生源
  • 電力設備
  • 家電製品電源(コンセント)
  • IH調理器
  • テレビ、パソコン、携帯電話
  • 電子レンジ、冷蔵庫、ドライヤーなど家電製品全般

電磁波の発生源を見れば分かるように、電気が流れる、言い換えれば、電気で動くものには電磁波が付いて回ります。
家電製品の中には、電気毛布や電気カーペットのように体に密着するものまであります

さて、電磁波を発生させる機器の中での生活が人の体に悪影響を及ぼすと言われていますが、実際のところ、どうなんでしょうか?か

 

電磁波(電波)の人体への影響に関する国(総務省)の見解

長期的なものはなく、短期的の場合の例をあげています。

・船舶に関するものに低周波(100㎑以下)の強い電波を使用することがあるが、この電波を浴びると体内に電流が流れてビリビリと刺激を感じる。
・高周波(100KHz以上)の電波を浴びると、体温が上昇する。(電子レンジはこの働きを利用したもの)
・放送局などからの弱い電波を長期に渡って浴びた場合の健康への悪影響は、前述した熱による以外のものは発見されていない。

国の安全対策

国民が電波を安全に使用できるようにするため、国は過去50年間の国内外の研究データを収集して考察し、使用する電波の基準値などを定めた電波防護指針を作り、電波法で基準値厳守を義務づけています。

色々な機器が電波法の規制を受けているわけですが、髪の毛にも影響を与えるのではと心配の種のスマホについては電波防護指針の基準を守っていなければ、市場に出ることはできない仕組みになっています。
従って、現在販売されているスマホ、他の携帯電話は基準が守られているということになります。
一般家庭で使用される電化製品については特に高い安全性で基準が設けられており、安全率をさらに50倍にした基準値になっています。

 

このように半世紀の間に収集したデータから割り出した安全性なので、国は一般家庭にある電気機器からの電磁波による髪や身体に悪影響はほとんどないとしています。
しかし、日本発毛学会や一部の専門医たちの間では、薄毛の進行は空気中に飛び交う電磁波(電波)が影響していることは否定できないとしています。

WHO(世界保健機関)が携帯電話と脳腫瘍の関連性を認めた?

少し古い記事(2011年)ですが、日本経済新聞にWHOが携帯電話からの電磁波による発がん性を認めたとあります。
日本はこの情報に対し冷静に判断をしたい、また、国自身も発がん性などとの関連性の調査や研究を行なうとも言っています。

脳にガン細胞が発生したということから、頭皮下の毛母細胞にも何らかの形で悪影響が出ないかと考えてしまいます。
ただ、WHOは「これからも様子をみながら4年以上かけて調査を勧めていく」という判断をしていることから、そんなに緊急性のあるものではなく、WHOの見解も変わる可能性はあるということでしょう。

参照URL:ヘルスUP日経電子版「携帯の電磁波と発がん性 WHO評価には時間 」
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO31907690Z00C11A7MZ4001?channel=DF140920160921&style=1

このような状況であり、電磁波の安全性をどのあたりにもっていけばいいのか、少し不明な点があります。
とはいえ、実際に電磁波に対して敏感な人は存在するというのは事実であり、そのことが 電磁波敏感症と呼ばれる症状になっています。
また、電磁波敏感症とまではいかなくても、それに類似した症状を一つや二つは持っておられる方もいるかもしれませんし、薄毛進行をもたらすような症状である可能性も考えられます。

 

電磁波敏感症の症状

電磁波過敏症の症状は電磁波の強いところでは症状が強く、そうでないところは症状が緩和、無症状になると言います。
頭痛、イライラ、不安症、不眠、めまい、動悸、吐き気、肩のこり、胃の不調、集中力低下、疲労、眼精疲労などが電磁波過敏症の症状ですが、薄毛と関係ありそうな症状もいくつか見受けられます。

しかし、どのような病気にも上記の症状のいくつかはあるので、精密検査をしても異常なしであるにもかかわらず症状が出ているようであれば、電磁波敏感症を疑って見ることも大切でしょう。

では、最後に正しく電磁波と付き合う方法をご紹介しましょう。

 

電磁波の影響を軽減することは可能かも

人体の影響についての危険性が明確にされていない電磁波よりも、喫煙や過剰な飲酒などのように危険性がはっきりとしていることに気を使うほうが確実に薄毛改善の効果が上がると思います。
しかし、それでも電磁波への影響を軽減できるのであればと思う人のために、軽減法をご紹介しましょう。

 

電磁波エプロンは効果なし

体の前面だけを保護する電磁波エプロンは、大きな効果は期待することは難しく、宇宙服のように全身を覆わなければ効果はないと言われています。
しかし、電気に頼っている現在の生活から電磁波の影響をゼロにするのはほとんど不可能ですので、電磁波の影響を減らすことは可能です。

電磁波の影響を減らす方法

  • 就寝中はテレビの予備電源を切る
  • シャンプー後、ドライヤーの使用時間は最小限、または自然乾燥
  • 冷蔵庫の開閉は素早く。モーターの回転時間を極力減らす
  • スマホで長時間話すときはヘッドレストに変え、頭部からスマホを離す
  • 費用がかかるが、LED電球に変える

工夫や自分の心掛け次第で、電磁波の影響を軽減できるということですね。
また、ペースメーカーを埋め込んでいる方は、主治医から生活指導を受けてください。

 

まとめ

① 電磁波とは?電波とは・
② 電磁波を発生させる機器
③ 国の見解:電磁波がもたらす人体への影響
④ 電磁波に対する国が考える安全対策
⑤ WHOは携帯電話と発がん性の関連性を認めた?
⑥ 電磁波過敏症の症状
⑦ 電磁波の影響を軽減する方法

電磁波有害説を否定する学者もいれば、肯定する医師もいるというのが現況です。
従って、専門家でも医師でもない私たちが混乱するのは当たり前です。
ただ、WHOなどからの信頼できる情報が良くない情報であっても大丈夫なように、電磁波と正しくつきあっていくことが大切だと考えます。

参照URL:明治大学科学コミュニケーション科学性評定サイト「電磁波有害説」
http://www.sciencecomlabo.jp/safety/electromagnetic_wave.html
参照URL:JELC(電磁界情報センター)「電磁波の健康影響」
http://www.jeic-emf.jp/faq/health/