ダイエットと薄毛の関係はよく耳にします。芸能人たちの話の中でも「一ヵ月で、10kg減量できたのはいいけれど、髪の毛がかなり抜けた」と、ダイエット成功の裏話がよく出てきます。

現在は少し下火になった糖質制限ダイエットですが、実際に糖質制限差イエットで抜け毛が減った、薄毛が改善されたなどという報告もある一方で、「なかった」という

いう報告もあり、大変興味深いものがあります。

過度のダイエットと薄毛

軽度のダイエットであるならば、髪の毛に影響を与えないか、軽度のダイエットが体を良好な状態に向かわせることになることが多く、薄毛が改善されることも考えられると言われています。

問題なのは、非常に過度なダイエット。理想的なのは一ヵ月3kg程度までのダイエットです。その程度であれば、体のどの部位にも悪影響を及ぼすことがなく、むしろ、体の悩みが解消される可能性もあります。

バランスのとれた食事が体の健康を維持するように、毛髪も体に入ってくる栄養の影響を受けやすい組織です。

発毛は毛母細胞の分裂(増殖)によって行われますが、このとき、かなりの栄養とエネルギーを必要とします。

体内に入った栄養が血液を介して各部位に運ばれていきます。この栄養は発毛作用にも使用するようにと毛包にも運ばれてきます。

 

栄養は、生命維持に必要な部位ほど優先的に運ばれる

ところが、体内に入ってくる栄養が極端に少ないと、当然、毛包にまで運ばれる栄養が減少します。

栄養は生命維持に必要な部位へ優先的に運ばれていきます。体毛や髪の毛の場合、無くても、ハゲていても命の危うさに直結しません。そのため、栄養への分配率も低下していきます。

このような状態が続くと、発毛、増毛のための毛母細胞の分裂が栄養、エネルギー不足のため、十分に行うことができないので、薄毛,脱毛をひきおこすことになります。

 

特にたん白質の減少は髪の毛への最大のダメージ

髪の毛はケラチンというたん白質からできています。

この部分だけを考えてみてもたん白質は髪の毛にとって重要な栄養素ということがあります。

 

軽度のダイエットの場合……

軽度のダイエットであれば、体内のたん白質が減少ということはありません。エネルギーとして使用(消費)される順番は糖質、脂質、たん白質の順です。

普通の状態であれば、体内に食物が入ると。糖質(炭水化物)が真っ先にエネルギーとして使用されます。

ダイエットを開始して、外から糖質の入りが悪くなると、肝臓の中に蓄えられていたグリコーゲンが糖質として利用され始めます。

そのストックがなくなると、今度は脂質をエネルギーとして使われ始めます。これがよく言われる「脂肪燃焼」です。

ここまでが軽度〜通常のダイエットということになります。ここまでのダイエットであれば、まだたん白質がエネルギーになることはないので、体内の筋肉や髪の毛が痩せていくということはおきません。ダイエットもこれ以上、進まなければ、体にいいダイエットということで、糖尿病、メタボリック症候群などの生活習慣病の改善に役立ちます。

 

過度のダイエット……

過度のダイエットというのは、体内の糖質や脂質のストックがなくなるまでダイエットを実行したという場合のことです。

口から食べ物が入ってこないために体内の糖質も二番手の脂質も使い切ってしまうと。体は何とかして生きるために今度は最後のストックであるたん白質をエネルギーに使おうとします。この状態が続く場合、よくあるのが拒食症です。

たん白質は筋肉だけでなく、毛髪、内蔵、神経の構成にも大変重要な栄養素で、最後までエネルギーにならず、体の中に留まり、体を守ろうとします。

従って,行き過ぎたダイエットが原因で体内のたん白質が減り、髪の毛が抜けやすくなって薄毛になるのは、生命維持のために最も重要な部位を最後まで生かそうとする防御反応の一つなのです。

特に女性は太ることを嫌って、過度のダイエットを試みようとする傾向があります。

とにかく痩せさえすれば、スリムな美しい容姿を手に入れると考えていたのが、髪の毛は抜け、皮膚のハリ・ツヤは消失し、疲れやすい体になってしまい、愕然としてしまうということが少なくありません。

 

糖質制限ダイエットと薄毛

最近、テレビを見ていると、はるな愛さんのような男性の女性化ではなくて、ファッション的にスリムを好む若い男性達がいるのに驚きます。中には一般女性以上にスリムです。男性ホルモンにはたん白同化作用と言って筋肉を作ろうとする働きがあるのですが、この男性ホルモンまで断ってしまったの?と思えるほど、筋肉が彼らにはありません。

体内のたん白質まで使われてしまったのではと思いたくなります。

 

ちょっと、話が横にそれました。

元に戻します。一時、糖質制限ダイエットが大ブームとなり、効果てきめんという報告が多い中、エスカレートして死亡者まででてしまったことがありましたね。

色々、調べてみると、単一ダイエットは持続的に行うと、体内の栄養バランスが崩れるということはわかったのですが、過度でなければ、糖質ダイエットもOKと個人的には考えます。しかし、糖質ダイエットは効果も現れやすく、もっと、もっととついやり過ぎて体調を崩すという結果になることも多いようです。

 

糖質制限ダイエットで薄毛改善は可能?

非常に難しい問題です。肥満体型の人が糖質制限」ダイエットを行ない、体重の適正化、血糖値の上昇が抑えられ、血流が良くなり、体調も改善して、毛が抜けにくくなったという報告はあるようです。

ただ、糖質制限ダイエットを肥満タイプの人が実行した場合、それがいきすぎたものであれば、急激な血糖降下による体調不良が出現することが考えられます。このような場合は糖質制限ダイエットをよく理解した医師の監視下のもとで血糖値の観察とともに行なう事ができれば、上手くいくと考えられます。

では、肥満体型ではない人が薄毛改善に糖質制限ダイエットが効果的ということだけで行った場合、元々、体内の栄養素のストックが肥満体型の人よりも少ないので、どうしても栄養不足になります。

薄毛にとって栄養不足は前述したように致命的です。

肥満体型ではない人の薄毛改善は、ダイエットではない方法で薄毛改善を目指さなければ、体調までも崩してしまいます。

 

ダイエットによるストレスで薄毛がひどくなる?

色々あるダイエットの中で糖質制限ダイエットはやりやすく、効果も出やすいと言われています。しかし、大好きな白いご飯や麺類、ケーキなどの制限は非常にストレスです。そのストレスから糖質制限ダイエットは薄毛改善に効果的でないという説もあります。

ダイエットの有無に関わらず、全般的にストレスは薄毛を進行させてしまうとしているっサイトも少なくありません。

しかし、これを否定する皮膚科専門医,AGA専門医も多くいます。ストレスが原因とされてきた円形脱毛症も重度の場合は免疫異常が原因であると、現在では考えられています。

ただ、一年以内で、治るような円形脱毛症についてはちょっとしたストレスが誘因になることがありますが……。

サイトを調べてみると、医師でもストレスと薄毛を関連づけているのを見かけますが、それと同じぐらい、ストレスと薄毛は関係ないというサイトがあります。

考えるのに、ストレスがたまると、イライラして、喫煙や飲酒の回数が増える、血圧の上昇とまでを考えて、ストレスを薄毛の誘因としている医師と、ストレスそのものだけをみて、ストレスが直接、薄毛には関係しないとみている医師がいるのではと思います。無関係とする医師は薄毛、AGAは老化の一つであり、社会的に責任が重くなったり、子供の将来の進路について色々

考えなければいけない年齢に差し掛かる頃に薄毛になったりするため、そのようなストレスと薄毛が関係しているような思いにかられるのではと予測しています。

 

まとめ

結局、これといった決め手になるものはないといったことになるのですが、専門家でも『このように意見が分かれるわけです。

ここまでくると、どの方法が正しいとかではなく、自分が持続して健康を害することなく行える方法を選択することがベストと考えます。

色んな見解を知った上で選択しましょう。全く正反対のサイトがあっても、頭から否定するのではなく。何故このような説があるのだろうと調査していくことで自分にとって一番、良い方法が見つかります。Aさんにはいい方法でも自分には合わないかもしれません。人によってその状態は違うわけですから……。