染髪、いわゆる、カラーリングといえば、昔は、白髪染めとして高齢者が白髪を隠して少しでも若々しく見えるようにするだけでした。しかし、今では、老若男女を問わず、ファッションの一環として気軽にカラーリングを楽しむ時代です。
そんな中、染髪していると将来禿げてくると言われて心配している人もいるという話を耳にし、染髪について検証してみました

染髪というと若い人には笑われそうですが、今風に言うと、カラーリングということになり、昔と異なり簡単・手軽に自宅でもできるようになっています。
染める色も、昔のように白髪を黒くするというシンプルなものだけでなく、茶髪、金髪、・・・、緑やピンクでも自由自在に好みの色に変えることができるのがカラーリングです。

ところが、若い間はおしゃれ感覚でカラーリングを楽しむのは良いけれど、それがもとで将来はげるというのは勘弁してほしいという人もいるようです。

一方、染髪のほとんどが白髪染めであったころからよく言われているのが、「カラーリングやパーマは髪を傷めるので、抜け毛が増えて、将来はげになる」という噂です。

そんな事を言われると、ファッション感覚で手軽にカラーリングをしているという人は心配になってくるというのは道理ですが、ネットで調べてみると、「はげる!」という人もいれば、「いやいや、カラーリングではげることは無い!」という人もいます。
後者の説を唱える人は主に美容師の方で、実際にカラーリングを施術することを生業にしている方、すなわち、カラーリングのテクニックやメカニズムを熟知している人は、カラーリングではげることは無いと言っているわけです。

そうですよね。校則で染められない、あるいは、会社勤めで染められないという人もおられるかもしれませんが、特にシバリが無い人にとっては髪の毛の色もファッションの一つですが、そのために、将来ハゲで悩むとなると話は別です
学生時代はいろいろな色に染めていても就職の段階で黒く染めなおす方が多いわけですし、そもそも、一度染めたからといってその色がずっと維持できるというわけではありません
髪の毛が伸びてくると生え際から地毛の色が出てきますから・・・?あれっ!
カラーリングという髪の毛を染めることがどういうことかということに気が付いたようですね!

 

染髪(カラーリング)は毛幹の色を変えるだけ!?

人の髪の毛は、皮膚の内部に存在する毛根と皮膚の外、すなわち、毛穴から外界に出ている部分である毛幹という部分があります。
毛根の根元にある毛球部に存在する毛乳頭の表面にある毛母細胞が頻繁に分裂し、毛根部を外部に向かって押し上げるようにつながることで成熟しながら伸長し、毛穴から外にある毛幹も伸びてくることで毛髪は成育していきます。

言い換えるならば、毛髪を育てているのは毛乳頭に存在する毛母細胞であり、毛幹は下から押し上げられて伸びてきているだけということになります。

カラーリングは毛穴より外にある毛幹部の色を落として別の色に染色しているだけですので、カラーリングの原理から考えると、カラーリングそのものは毛髪の伸長、すなわち、毛髪の成長には大きな影響を及ぼしていなということになります。

その証拠というわけではありませんが、毛髪の成長に伴い毛幹の根元、いわゆる、生え際は地毛の色のものが生えてきますし、何もしなければ地毛の色の割合はどんどん増えてくることになります。

染髪ではげになることは無いということを聞いて安心したという人も多いのではないでしょうか
染髪という施術は毛髪が成長していく根幹となる毛根に直接影響を与えることはありませんので、カラーリングではげるというわけではありません
それならば、何故、カラーリングではげるというような話が出回っているのでしょうか?
白髪染めがカラーリングというイメージが強く、年齢的に抜け毛が多くなる時期と重なっている人が多いということもあるのかもしれません。しかし、カラーリングが直接毛髪の成長を妨げるということは無さそうですが、脱色や染色という作業に使用される薬剤は刺激性が強く、染髪後に確実にアフターケアしなければ育毛において重要な頭皮がダメージを受けてしまう可能性があるからではないでしょうか?

 

染髪の種類とメカニズムとは?使用される薬剤とは?

染髪(カラーリング)といっても、一般的なカラーリングだけでなく、ブリーチング、ヘアマニキュアといった種類があります。
プロである美容師が使用するカラーリング剤やブリーチ剤と個人がセルフで行う染髪用のものは薬剤の強さや種類に違いはありますが、原理は同じと思われます。

カラーリング:

一般的なカラーリング剤は酸化染料とアルカリ剤を含む1剤と酸化剤として過酸化水素水を含む2剤で構成されています。1剤に含まれるアルカリ剤は魚の鱗のように並んでいる毛髪のキューティクルを開くためにアンモニアなどが配合されています。開いたキューティクルの間を縫って酸化染料が毛髪内部に浸透し、2剤に含まれる過酸化水素がアンモニアと反応する際に発生する酸素と反応して発色する仕組みになっています。また、過酸化水素が毛髪内部に浸透した際にたんぱく質であるメラニン色素を破壊し脱色させる効果もあります。

ブリーチング:

カラーリング剤から染料を除いたものがブリーチ剤と呼ばれるもので、メラニン色素の破壊による脱色が起こります。すなわち、時間や回数によってアルカリ剤と過酸化水素の反応をコントロールすることで脱色の度合いを変えることができます。また、より強く脱色できるブリーチ剤が主流のようで、過酸化水素以外に過硫酸塩を配合したブリーチ剤が多いようです。

ヘアマニキュア:

毛髪の表面を一時的に着色する染毛料と呼ばれるもので、カラーリングでは不可能な特殊な色、例えば、ピンクや緑といった原色に近い色を着けたいときに使用される方法です。主成分が化粧品にも使用される酸性染料であるため、アレルギー性が低く毛髪へのダメージも少ないという反面、持続性に欠けるという欠点もあります。

参照元:ウィッキペディア ヘアカラーリング剤

方法はいろいろありますが、カラーリングやブリーチングで使用されるアルカリ剤はタンパク質を変性させることになりますし、過酸化水素は活性酸素と呼ばれる種類の物質であり、メラニン色素を破壊することからも分かるように、んぱく質だけでなく角質層を破壊する能力もある薬のが過酸化水素です。

また、パッチテストをするように指示されていることからも分かるように、酸化染料として使用されるパラフェニレンジアミンに代表されるジアミン系の酸化染料はアレルギーを引き起こす可能性のある物質です。

さらに、比較的アレルギー性の低い物質が使われているヘアマニキュアのような染髪であっても、たんぱく質でできている毛髪にくっつきやすい物質であるということはタンパク質を含む頭皮にも付着しやすい物質ですし、頭皮に付着するのが怖いからといってすぐに洗い流すわけにはいきません。

髪の毛の毛幹部に作用させるはずの薬剤が頭皮に付着すると頭皮にダメージが残り、抜け毛の原因となる可能性もあるというわけですか?
単発のカラーリングやブリーチングで致命的なダメージを受けるということは無いとは思いますが、染髪の頻度が高いとなると蓄積されたダメージで抜け毛を引き起こすようになるということはあるのかもしれません
薬剤が頭皮に付着するのを最小限に抑える必要がありますし、近頃流行りのセルフカラーリングというのはリスクも多いということでしょうか?
美容室に行って専門家にやってもらう方がリスクは少ないというのは間違いありませんが、ファッション感覚で頻繁にカラーリングする時代ですので、費用と時間を考えると、多少のリスクはあるといえども市販のカラーリング剤を購入して自宅でするというのも理解できます
自宅でするのと美容室でするのはそれほど差があるのでしょうか?
市販のカラーリング剤やブリーチ剤もたくさんありますし、セルフカラーリングで注意するべきポイントを把握していればリスクも低減できます

 

美容室で染髪するメリット

美容室で行うカラーリングは、プロがするわけですから、お客様の髪質を考えて最も効果的に、かつ、色落ちしにくい方法を選択します。
鏡を見ながら自分でするカラーリングと異なり、お客様の髪の毛を直接見ながら施術しますので、毛髪や頭皮のダメージを最小限に抑えて安全に行うことができます。
また、色持ちが良く、髪の毛や頭皮のダメージが少ないだけでなく、きれいに仕上がることや色が豊富であることも大きなメリットです。

ただし、1,000円以下で購入することができ、約1時間あればカラーリングが完了してしまう市販のカラーリング剤に比べると、価格も時間もかかるというのがデメリットです。
美容院によって価格はまちまちですが、安いところでも3,000円台、平均的には7,000円~8,000円程度と言われています。
美容院でカラーリングする場合の時間も、カラーリングだけで1時間半は考えておいた方が良いということです。もちろん、予約も必要ですので、空いた時間に手軽にというわけにはいきません。

 

美容室で行う染髪は仕上がりがきれい!

髪の毛の色を決定するメラニン色素にはエウメラニンとフェオメラニンの2種類があり、含まれるメラニン色素の種類と量によって髪の毛の色は微妙に異なっています。

染髪ではメラニン色素をアルカリ剤によって破壊しますが、破壊の程度によって黒 → 赤 → オレンジ → 黄色と変化してきます。
破壊の程度は使用するカラーリング剤やブリーチ剤の種類によって異なりますが、美容室では経験も多く使用している薬剤の特性を十分に把握しているため、メラニン色素を含む個々の髪質を考えた脱色による色のコントロールを容易に行うことができます。

また、脱色後に行われる染色では脱色された髪の毛の色に染料が混ざりますので、脱色の程度をコントロールすることは仕上がりの色合いにも影響を与えることになります。
もちろん、脱色したときの色が機能する色であれば、わざわざリスクのある染料を使う必要はありませんが、強力に脱色をすることで染料の色が鮮やかに反映されるようになるということは言うまでもありません。

さらに、プロが使用するカラーリング剤は色の種類も多く、髪質に合わせたカラーリング剤を使用することでよりきれいな仕上がりを実現することが可能です。

 

美容室で行う染髪のアフターケアが大切!

脱色はメラニン色素に特異的に反応するわけではなく、毛髪の主成分であるケラチンというたんぱく質も破壊してしまいますので、髪の毛の強度も低下してしまいます。
また、薬剤を浸透させるために髪の毛のハリツヤを保つためのキューティクが開いているわけですから、染髪後の髪の毛は保水力も低下しています。
簡単に言うと、髪の毛はカラーリングによって弱ってしまった状態になっていますので、ボリューム感が低下してお洒落のためにカラーリングしたのにヘアスタイルを思ったように保つことができないということもあります。

また、いくら注意しても薬剤が頭皮に全く付かないということは難しく、カラーリングした後は残存する薬剤が毛髪に残らないようにするアフターケアはもちろん、薬剤でダメージを受けた頭皮をケアすることも大切です。
美容室では乳化という頭皮から薬剤を浮き上がらせる方法でシャンプーをしてもらえるので、きれいに薬剤を流せるため地肌への負担も少なくなります。

他にも、美容室ではアフターケアに関するノウハウが豊富で、カラーリングで髪の毛や頭皮が受けるダメージも最小限に抑えることができますし、ダメージによる抜け毛といったリスクも減少させることができます。

カラーリング剤やブリーチ剤の話を聞くと、プロに任せた方がよいるというのは理解できます
そうですよね。美容院でのカラーリングは価格に見合う価値があるということです
市販のカラーリング剤を使って自分でやることのリスクはあるにしても、やっぱり、費用と時間のメリットは捨てがたいものがあります。リスクはリスクとして、自分でやるときの「これだけは!」というような注意点というのはありますか?

 

自分でカラーリングするときのポイント!

最近では市販の薬剤もいろいろあるので、自宅で行ってしまうという人も多いのかもしれません。
市販のカラーリング剤を使用すれば美容院でする1/3の価格で可能になるわけですし、美容院に行くこともなく好きなときにできることは確かに大きなメリットです。

しかし、市販のカラーリング剤は染まりにくい人に合わせた薬剤になりますし、脱色を強くしなければ染料の色がくすんでしまい思っているような色にならないということがあってはいけませんので、薬剤の強さは強力なものがほとんどです。

当然ですが、美容院でカラーリングするよりは髪の毛や頭皮のダメージに対するリスクが大きくなるのは否めませんが、リスクを踏まえた上でリスクを低減させることは意識するに越したことはありません。

セルフカラーリングの注意点

  • カラーリングの頻度は2、3ヶ月程度の間隔で!(髪の毛は一日に0.3㎜程度、1ヶ月でも1㎝程度しか伸長しませんが、どうしても生え際の色が気になるという方は負担の少ないヘアマニキュアなどを利用することが好ましいと考えられます。)
  • カラーリング剤は医薬部外品ですので、用法・容量を守るようにしましょう。
  • カラーリングが終わった時には薬剤が髪の毛や頭皮に残存することが無いように、低刺激のアミノ酸系の界面活性剤を配合したシャンプー/育毛シャンプーでしっかり洗浄するようにしましょう。
  • カラーリングでダメージを受けた髪の毛や頭皮をケアするためのトリートメントやシャンプーの選択は重要です。
  • カラーリングした後に、頭皮の痛みや抜け毛の増加を感じたら、すぐに、中止しましょう。

カラーリングが直接抜け毛につながることは無いといっても、髪の毛や頭皮に対するダメージは確実に蓄積されているということを忘れてはいけません。
カラーリングの手順や時間を守り、髪の毛や頭皮に過剰な負担をかけないようにするということは大切ですし、傷んだ髪の毛や頭皮をいたわるようなシャンプーやトリートメントを選ぶことも重要です。

本サイトでも、カラーリングやパーマなどで傷んだ髪の毛や頭皮のケアを得意とするシャンプーとして、「守り髪」、「Le ment(ルメント)」を以下の関連記事でご紹介させていただいております。
女性用シャンプーではありますが、傷んだ髪の毛に男性も女性もありませんので、本記事と併せて見ていただけると参考になるかと思います。

関連記事

守り髪はダメージヘアの修復と保護に特化した女性のための育毛シャンプー

関連記事

Le mentは髪のダメージが気になる女性のためのホームヘアケアシャンプー

美容院と自宅で、それぞれのメリット・デメリットを考えると、美容院でのカラーリングの方が毛髪や頭皮に与える影響は少なく、安全だということが言えます。仕上がりに関しても、美容院の製品は数多くのテストをクリアしてきた実績がありますので安心できるかと思います
定期的にヘアカラーを変えたりするお洒落もありますので、髪の毛や頭皮でどんなことが起こっているのかを理解して自分でするというのも選択肢に入れておきたいです
自分ですると染色が不十分で色落ちが早いということもあるかもしれませんが、費用を考えると許容範囲かもしれません
自分でするときには、この記事を参考にして、注意すべきポイントを押さえてした方が良いと感じました
あと、聞いてみると、パッチテストはしていないという人が多いようです。カラーリングで使用される染料はアレルギーのある方も居られますので、パッチテストはやってくださいね。