内分泌疾患は、ホルモン異常によって起こる疾患の一種になります。

ホルモンの分量や働きによる異常が、いろいろな疾患を引き起こす事になるのです。

内分泌疾患に限らず、ホルモンに関わる病気は数多く存在しますが、いずれも抜け毛と関連があります。

今回は内分泌疾患を中心に、ホルモン異常についてもう少し詳しく考えていきたいと思います。

内分泌疾患とは?

一言で言うとホルモンの異常です。

ホルモンは下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺、膵などで作られ、体内においてさまざまな内臓の働きの調整をしていく調整剤のような役割を果たします

ホルモンは体内でとても緻密にコントロールされています。

しかし、何かの具合でそのバランスが乱れると、さまざまな病気や症状が起こってしまうのです。

 

下垂体疾患とは?

下垂体の疾患によりホルモン分泌が乱れることがあります。下垂体は脳の中にある臓器の1つで、ホルモンの分泌にはとても大切な部分です。

下垂体は成長ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・黄体形成ホルモン、プロラクチン・抗利尿ホルモンなどが分泌される器官です。

下垂体疾患になると多くのホルモン異常が出てしまうことになります。

 

甲状腺疾患とは?

喉元にある蝶々のような形をした臓器ですが、甲状腺ホルモンを作っています。

甲状腺ホルモンは内臓・筋肉・神経・皮膚など全身にかかわり、代謝に大きく関係しています。

甲状腺ホルモンが過剰分泌になるとバセドウ病になり、手の震え、動悸、発汗、下痢、精神的苛立ち、脱毛などが起こります。

また甲状腺ホルモンが不足すると橋本病を発症し、元気がなくなり体重が増えるという代謝異常が初期症状です。

バセドウ病や橋本病は甲状腺に腫れを伴います。しかし、甲状腺腫瘍でも同様に腫れるので良性・悪性かを検査するために、甲状腺超音波検査や組織検査を行うケースが多いようです。

 

副甲状腺疾患とは?

甲状腺の隣にある小さな臓器でカルシウム量の調整が役割の臓器です。

骨、腸、腎臓などに作用しカルシウムのバランスに関わっています。副甲状腺ホルモンが過多の場合は骨が弱くなったり、尿管結石が発生しやすくなります。また、副甲状腺そのものが腫瘍になる場合もあります。

 

副腎疾患とは?

副腎は左右の腎臓に付いている小さな臓器です。

ここからは心臓や血管、肝臓、汗腺などに働くホルモンを分泌しています。

過剰分泌によって高血圧、高血症、発汗異常、頭痛などの原因となります。副腎過剰に分泌されるとステロイドの副作用のような症状が起こります。

 

性腺疾患とは?

男性なら睾丸、女性なら卵巣を性腺と言います。

睾丸では精子と男性ホルモンが作られます。そして卵巣でも卵子と女性ホルモンが作られ、月経周期にも関わっているのです。

男性は性欲低下、勃起障害、体毛減少、積極性低下も起こります。女性の場合は無月経、生理異常、乳線や子宮の萎縮、不妊症などが起こりやすくなります。

 

膵内分泌疾患とは?

膵臓は消化に関係があり、消化液を出すためのホルモンを分泌しています。

過剰に分泌されることで、高血糖や皮膚炎などを発症します。逆に低下すると血糖値の上昇が起り糖尿病などを引き起こしてしまうのです。

 

ホルモンの異常による病気と抜け毛との関係

ホルモン分泌異常にはいろいろな原因があり、そんな症状の中の1つが抜け毛です。

特に甲状腺機能低下によるものと甲状腺機能亢進症によるものが、抜け毛と大きく関わりがあります。

ホルモン異常によって毛周期が乱れ、毛根の形が変形することなどが原因と考えられています。

周期の乱れがあると次々に生えてくるべき毛が少なくなるので、髪の量が減る要因です。また髪自体への影響も加わって抜けやすくなるので、より強く脱毛・薄毛を感じます。

 

まとめ

以上のように、内分泌疾患にはいろいろなホルモン分泌異常による症状があります。

一言では言えないほど多くの症状と結び付いています。

また1つの内分泌疾患が起きただけでも、いろいろなホルモン異常が連鎖的に起こることもあるようです。

ホルモンが人間にとってとても重要な物質であり、分泌はいろいろな臓器で行われています。

1つでもホルモン分泌異常が起こると、体にはいろいろな支障が起こるということなのです。

抜け毛が起こったときにはホルモン異常も疑ってみる必要があります。