日常的によく見られる頭皮の赤みと痒みなどのトラブルと薄毛の関係にスポットを当ててみたいと思います。

 

育毛剤に入っている主成分やアルコールなどが原因で頭皮が痒くなったり、ヒリヒリしたり、赤くなったりすることは珍しくありません。

そのほとんどは、時間が経つとともに、軽快していきます。

また、育毛剤とかヘアカラーなど使用していないのに、痒みや発赤がなぜかできてしまったという経験をお持ちの人もいらっしゃるでしょう。

これらもいつの間にか自然治癒する場合が多いのですが、中には厄介な治りにくい場合もあると思われます。

特に、頭皮のすぐ下には発毛を促す大事な細胞がたくさん詰まっていますから、「自分は薄毛だ」と常に自覚しておられる人は何といっても頭皮のトラブルに非常に神経質になっておられるはずです。

 

頭皮に赤みが生じるのは何故?

健康な頭皮は少し青白く見え、しっとりとした柔らかな感触です。あるとき、ふと鏡を見ると、髪の生え際あたりが赤くなっていることに気付くことがあります。

 

赤く見えるのは、その下の血管が拡張して血流が盛んになっていることが原因です。つまり、炎症のサインです。

痒い場合はすぐに気づきますが、痒くなくても赤くなってしまうことがあります。

 

赤くなる理由は頭皮環境を乱すものが存在するということ

頭皮環境を乱すものは身近にたくさんあるため、原因が二つも三つも重なって頭皮に赤みが生じることも少なくありません。

場合によっては痒みも伴うこともあるでしょう。

育毛剤、ヘアカラー、シャンプーなど

頭皮環境の整備、育毛効果に力を入れた育毛剤自身が中に入っている成分や添加されたアルコールなどで刺激を受け、頭皮環境が乱れ、赤みが生じる場合もあります。

そういうことから考えれば、ヘアカラー、シャンプーやリンスなども同様です。

平均以上に敏感肌であったり、他の化粧品などでもかぶれやすい人は、頭皮環境が乱れやすく、赤くなったり、痒くなったりすることが多くなります。

また、シャンプーやリンスのすすぎ不足も頭皮に炎症を起こさせ、赤みを生じさせる原因になります。

強いブラッシング、爪などで頭皮を傷付ける

ブラッシングなどで頭皮を傷付け、そこに雑菌が入り、炎症がおきて赤みができるということもあります。放っておけば、化膿して痛み出す場合も。

頭皮と毛髪の間は非常に雑菌が繁殖しやすいので、頭皮が傷付けられると、頭皮下に雑菌が潜り込んでしまう可能性があります。

紫外線

頭皮は体のどの部分よりも真っ先に、紫外線が当たってしまいます。

頭皮も背中や手足と同じ組成をした皮膚です。背中などが日焼けで赤くなるように頭皮も赤くなってしまいます。

とはいえ、頭皮は毛髪に守られているため、紅斑の程度はむき出しになる顔や背中などの皮膚よりもひどくはなりませんが、いつもよりは赤みが増してくるはずです。その上、頭皮を守った毛髪のダメージも発生してきます。

 

頭皮が痒くなるのは何故?

頭皮が痒くなるときは赤みが生じているために痒い場合と、頭皮には異変がないのにもかかわらず、痒い場合もあります。

頭皮の痒みの原因の筆頭にあげられるのは、頭皮の乾燥です。

頭皮の乾燥は頭皮を硬くすることにつながり、脱毛や薄毛の原因になります。

他に,頭皮にできる汗も、脂漏性皮膚炎、乾癬なども痒みの原因となります。

 

健康な頭皮と痒くなりやすい頭皮の違い

 

痒くなりやすい代表的な頭皮の状態は「乾燥」です。

従って、痒くなるか、ならないかは、まさに「乾燥しているか、していないか」ということにつながることが多くなります。

健康な頭皮は水分が適度に満たされ、柔軟な皮膚(角質)に覆われています。

外部の刺激や異物が皮下に入りこまないように、密になった皮膚が守っていきます。つまり常に高いバリア機能が保持されている状態です。

逆に、何らかの原因で乾燥してカサカサになった皮膚は、すき間だらけで外の異物がそのすき間に入りこんで色んな反応をし、痒みを発生させます。

つまり、バリア機能が低下していることになります。

 

頭皮の痒みや赤みは薄毛につながる

頭皮の痒みや赤みとなる原因は色々あります。しかし、原因は何であれ、「痒い」「赤み」は頭皮にとっては異常事態です。

最初、痒かったり、赤くなったりする個所は極一部だったのに、かいているうちに痒い部分が広くなって、かくと同時にその摩擦で髪が抜けたり、切れたりすることがよくあります。

当然、痒みと共に赤みもひどくなります。

 

また、頭皮をかきむしるという行為はストレスからくる場合もあります。

ドラマでも漫画でも、何かにイラついて頭をかきむしるシーンをよく見ますよね。

最初はそんなに痒くなかったのにちょっと、イライラしてカーッてかきむしったら、それが原因で痒みの範囲が広がってしまうことがよくあります。

痒みが強いとき、医師は精神安定剤を処方することがあります。精神が落ち着くと、痒みも治まりますし、よく眠れます。

 

AGAでも毛髪が抜け、痒み、赤みでまた抜ける

AGAの人は髪の毛が薄い分、頭皮が外気に触れやすくなっています。

そのため、頭皮は刺激を受けやすく、薄毛になっていない人以上に、頭皮が痒くなったり、赤くなることが多くなります。

また、AGAの人の頭は、男性ホルモンの影響で皮脂が多くなっています。外の雑菌が皮脂と混ざり、菌の繁殖を促してしまいます。そのため、痒み、発赤ができやすくなります。

 

私自身は「専門医が語る毛髪科学最前線」の著者である板見智氏の「毛は常に下から押し上げられているので、毛穴が皮脂で詰まるということはありえない」というお話に同感する一人です。

この本にも書いてありますように、男性ホルモンの増加で起きるAGAは、皮脂の分泌量を増やします。

常に下から毛髪と一緒に皮脂が新しく押し上げられているのですが、その皮脂がいつまでも頭皮にはりつくと、頭皮が皮脂でベタベタとなり、痒みを誘い、かきすぎて頭皮を傷付け、赤みが生じてくるわけです。

 

AGA専用の脱脂力の強いシャンプーでさらに痒くなる

AGA特有のベタつきを改善しようと、脱脂力の強いシャンプーを使います。

それを使いすぎると、今度は皮脂が急激に減って、頭皮にとって一番良くない状況である「乾燥」へと導いてしまいます。

乾燥は、痒みや発赤をおこさせる最大の原因です。

 

痒みや赤みのある頭皮には「湯シャン」が最高

傷ついた頭皮や皮脂がとれ過ぎた頭皮には、手のひらでしっかり泡立ててシャンプーすると記載されたサイトが多いですが、私はそれでもシャンプーの濃度は傷ついた皮膚に対しては濃いと思っています。

 

ではどうしたらいいかと言いますと、タモリさんや福山雅治さんが実行していらっしゃる「湯シャン」をすることです。

極端な言い方をすれば、皮脂がとれてしまい、乾燥した頭皮や毛髪を洗うのに、皮脂を取り過ぎる界面活性剤は必要ないということです。

このようなお考えの医師はネットでもちょっと探せば、すぐに見つけることができます。

参考URL:NAVERまとめ「頭皮の皮脂、取り過ぎないで」

https://matome.naver.jp/odai/2143653687210368501

参考URL:A-Beauty「皮膚科医が実践しているノーシャンプー生活の効果」

https://www.cosme.net/a-beauty/article/I0005034

 

 

痒みや赤みが改善されたら、時には皮脂を取るためのシャンプーも必要

 

AGAの人は皮脂の分泌が多いので、頭皮が不衛生になりがちです。そのため、にはしっかりと皮脂の汚れをとることも重要です。ただ、頭皮が乾燥気味のときは、別です。

原因が何であれ一度でも痒みや赤みを経験していたら、以前よりは皮膚がデリケートになっている考えて、頭皮の状態を見ながら、脱脂力の強いシャンプー、弱いシャンプー。あるいは湯シャンと使い分けることも頭皮のトラブルを抑えるコツでもあります

 

頭皮の痒みや赤みは自然に治ることもよくありますが、痒みが強い、痒みや赤みの範囲が広いというような状態であれば、即座に病院を受診しましょう。

自己判断で市販薬などを使って、対処されないようにお願いします。