髪とストレスは互いに響きあい、マリーアントワネットの逸話のように一夜にして白髪にはならないにしても、強いストレスやショックは脱毛とか白髪とか、何らかの形で髪の毛に悪影響を与えてしまうことはあるようです。
しかし、最近、ストレスを抱えるといってもそのストレスを前向きに考えることができるかできないかで、身体にもプラス、マイナスにもなるという研究発表がありました。

これまでは、ストレスが頭皮下の血流を滞らせ、薄毛の原因になると言われてきました。
しかし、この研究発表以来、ストレスにも良し悪しがあり、良くするのも悪くするのも自分の考え方次第というふうに言われるようになりました。

このような情報は「ストレスも抱えているから薄毛になりやすい」と考えておられる皆さんにもお役に立てると思います。

まずは、スタンフォード大学の心理学者であるケリー・マクゴニカル氏(女性です)が発表した「ストレスを力に変える」などについて解説いたします。
世界一受けたい授業にも出演され、大反響だったそうです。

ケリー・マクゴニカル
1977年生まれ
ニュージャージ州出身、ボストン大学で学び、スタンフォード大学で教鞭をとっている
専門は健康心理学
スタンフォード大学の教職員の中で優秀な者に贈与される「ウオルター・J・ゴアズ賞」など数々の賞を受賞。

 

ストレスに対する考え方を見直そう

ストレスというと、

免疫力を下げる
色々な病気を呼び込む
うつ病などの精神疾患の原因

というのが定番の考えです。

しかしながら、マクゴニカル氏は、「そうではない」と進言しています。

 

ストレスの捉え方の違いで死亡リスクが上下する

マクゴニカル氏は、ストレスが体に悪いと思いこんでいる人の死亡リスクはそのような考えを持たない人よりも43%も高かったと言っています。

アメリカにおいて8000人を8年間にわたって調査、統計を行い、上記のような結果が出ました。

ストレスを感じながらも前向きな気持ちをもちつつ過ごしてきた人は、健康になりそれを維持し続けていることもわかっています。
ストレスに対して前向きな気持ちになるか後ろ向きな気持ちになるか、これらの違いだけで死亡リスクが上下するというのです。

では、ストレスに対して前向きな気持ちになる、あるいは後ろ向きな気持ちになるとはどういうことなのでしょうか?

 

前向きな気持ちになれる良いストレスとは?

良いストレスを一言で言うならば、自分が成長できるストレスということです。

例えば、ピアノやバイオリンの発表会などに出演するとき、「胸はドキドキ」、「身体は震える」などの緊張状態やストレスを感じます。

発表会の本番というストレスのために血管が縮んで脈拍が上がることになりますので、「弾くことを楽しもう」、「後悔しないように弾こう」などと前向きなストレスに切り替えます。
このとき、交感神経が優位になってやる気のアドレナリンがバンバン出て、集中力をアップさせます。
演奏終了後、人前で上手に弾けたという喜びで、最初に感じたストレスは達成感に変わっていきます。
もちろん、逆に、人前でうまく弾けずに落ち込むこともあります。
しかし、気持ちを切り替えることで失敗した原因を究明し、「今度こそ」とさらに練習することを誓い、 うまく弾けなかったというストレスを前に進む力に変えてしまいます。

このように、 緊張やプレッシャーからくる悪いストレスを良質なストレスに切り替えられるのであれば、ストレスによって健康な状態に誘導することもできるというわけです。

薄毛に対する悩みという悪いストレスを良質なストレスに切り替えることができれば、薄毛改善にも有効といえるわけです。

では、発生したストレスを「身体によくない」と思ってしまう悪いストレスの場合は、身体はどのように反応してしまうでしょうか?

 

ストレスとは身体に悪いものと考えてしまうとどうなる?

これは私事の話で恐縮ですが、私は乳がん罹患者です。
乳がんと告知されたとき、私は認知症の母を介護していました。

このような背景があったせいか、友人や周囲は母の介護というストレスが私の免疫力を下げ、乳がんになったのだと声を揃えて言いました。
当時の私も母の介護が結構大変だったので、友人と同じように考え、「認知症の母がいる限り私のストレスはとれない」とガンになったのは母のせいと考えていました。
結果的には、ステージ1期で完全治癒率90%といわれていたのに、一年後に再発してしまいました。

ここで、最初のほうに述べた「ストレスが体に悪いと思いこんでいる人の死亡リスクはそのような考えを持たない人よりも43%も高かった」という文章を思い出してください。十分に当てはまると思いませんか?
当時の私は、「辛いストレスが体に悪影響を及ぼしガンを再発させてしまう」という精神状態でした。
もちろん、そんなことに関係なく再発したのかもしれませんが、少なくとも、前向きにガンと向き合うことでもう少し楽な日々が送れていたと思うのです。

また、試験の結果が不合格になり落ち込んだままで周囲の慰めも耳に入らないといった状況が長く続くと、下記のような変化が身体に現れてきます。

・不眠
・食欲不振
・消化器系の不調
・疲労倦怠 肩こり
・イライラ、焦燥感
・過呼吸など呼吸の乱れ
・血圧上昇
・免疫力低下
・うつ状態

参照URL:日経スタイル;ヘルスUP「ケリー・マクゴニガル ストレスを武器に変える方法」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14000640T10C17A3000000?channel=DF140920160919&page=2
参照URL:日経ビジネス「第一回 良いストレスと悪いストレス」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080709/164916/
参照URL:日経スタイル:ヘルスUP「ケリー・マクゴニガル ストレスとうまくつき合う法」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO11491930Q7A110C1000000?channel=DF140920160919

では、上記の情報を活用して、薄毛とストレスの関係を考えてみましょう。

 

薄毛改善の秘訣は「パワーに変換できるストレス」

今までは「ストレスは薄毛や脱毛を進行させる」とストレスについて関連付けていました。
しかし、ケリー・マクゴニカル氏の説である「ストレスが健康を害すると思う人が病気になる。ストレスを力に変えられれば良いストレスになれる」(などなど)に合わせると、同じストレスでも良いストレスに切り替えることができれば、ストレスが体を活性化させ、血行を促進させるとともに免疫力も向上させることができるという結論になります。

なかなか前向きになれない薄毛の悩みを良いストレスに変換できれば、良いストレスが、さらに、高いエネルギーを産み出し、ストレス側からの薄毛改善も期待できるに違いありません。

薄毛の悩みを前向きにとらえるというのは難しいのかもしれませんが、例えば、「世の中の全ての女性が薄毛の男性を嫌っているというわけではない」、「人間性をアップさせて薄毛を超える魅力を身に着けよう」といった具合に前向きに考えることができれば、薄毛の進行が止まり、それどころか、改善される可能性もあるというわけです。

ケリー・マクゴニカル氏は色々な本を出版されています。もし、皆さんの本棚に育毛、発毛関係の本がおいてあれば、その横にマクゴニカル氏の本も一冊、おいておくのもいいかもしれませんね。

ケリー・マクゴニカル氏の本
・スタンフォードの自分を変える教室
・スタンフォードのストレスを力に変える教科書
など

 

まとめ

① ストレスに対する考え方を見直す
② 前向きになれる良いストレスとは?
③ 悪いストレスを抱えたとき、身体に出る症状
④ 「ストレスは体に悪い」と思うことが病気を呼び込み、死亡リスクも高める
⑤ 良いストレスと悪いストレスがある
⑥ 良いストレスは薄毛を改善させる

今回はいつもと違い、コーヒータイムのような少々、哲学っぽい話になってしまいましたが、いかがでしたか?
ケリー・マクゴニカル氏の研究発表は私たちの気持ちを楽にさせてくれませんでしたか?

ストレスは無くならないと考えていた人は非常に多いというか、ほとんどの人がそう考えていたことでしょう。
しかし、ストレスは悪いものばかりではないということがわかることで、少しばかりこれからの人生が楽しく感じられたり、ストレスを力に変えるなどして薄毛改善に取り組む気持ちになられたことと思います。