何故、ヒゲが濃い人は薄毛になりやすいのか?

その謎に迫ってみたいと思います。

若い時からヒゲが濃い人はすでにハゲているか、近い将来、ハゲやすい運命にあります。

人気タレントのりゅうちぇるさんは、ヒゲが濃くて、ハゲが進行していることを公表しています。

まだハゲてはいないけれど、普通の人よりヒゲが濃いと感じた人は早めの育毛対策をすればいいのです。遺伝だから仕方ないとか言って放っておいてはいけません。

きっと、りゅうちぇるさんも一生懸命、薄毛改善対策に励んでおられるのではと思います。

「ヒゲは濃いけれど、まだ薄毛、あるいは、まだハゲてはいない」人、チャンスです。まだ、間に合うかもしれません。

おそらく、まだまだ、若いりゅうちぇるさんだけど、彼も薄毛対策取り組んでおられるのでは?

 

成長とともに変化する髪やヒゲを含む体毛

思春期になると変化するのは体だけでなく、髪や体毛も変化します。ヒゲもワキ毛もチョロチョロと生えてきます。

これは思春期を迎え、増えてきた男性ホルモンの仕業です。

男性だけではありません。女性も当然、男性ほどではないですがわずかながらも男性ホルモンを持っており、ワキ毛などが目立ってきます。

実は、子供のときもワキや口の周りに毛はあったのですが、「軟毛」であったために目立たずに済みました。

この軟毛が思春期になると、増えてきた男性ホルモンのせいで「硬毛」になり、目立ち、立派なヒゲやワキ毛となっていきます。

 

女性の口の周りは、思春期が過ぎても軟毛のまま

女性も男性ホルモンを持ってはいますが、口の周りは軟毛のままです。

ところが、女性だからと言って、全てが軟毛ではありませんね。女性もワキ毛、陰毛は硬毛になっています。

要するに、男性も女性も思春期ぐらいから男性ホルモンの働きでワキ毛、陰毛は硬毛となり、男性はヒゲも硬毛となります。

このように、体の成長とともに男性ホルモンの働きが目立つようになります。

男性ホルモンが働くためにはあらゆる条件が揃っていなくてはいけません。

 

男性ホルモンが働くために必要な条件とは?

次の三つが必須条件となってきます。

①5α-リダクターゼ

②男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)

③標的遺伝子

男性ホルモンであるテストステロンが細胞に運ばれ、5α-リダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変わります。

このDHT男性ホルモン受容体に結合して細胞核の中に入っていき、男性ホルモン受容体に結合します。

男性ホルモンと結合したDHTはさらに標的遺伝子のプロモーターに結合し、それぞれの遺伝子の持つ情報を読み取って、情報を発現していきます。

それら情報の内容によって、例えば、男子の胎児の生殖器を発達させたり、または、前立腺肥大症を発症させたりというふうに、DHTのそれぞれの働きが行なわれるわけです。

 

では、髪や体毛を成長に従って変化させる、或いはAGAをおこさせる男性ホルモンの受容体はどこにあるのかと興味を持ちますよね。

それはAGAや育毛剤のサイトでもよく見かける言葉、毛包にある「毛乳頭細胞」にあります。

AGAや育毛剤のサイトではおなじみの言葉です。

毛乳頭細胞がある部位とない部位についての記事は過去にあり、重複いたしますので、書き控えます。

 

ヒゲの濃い人が薄毛になっていく理由

この記事の一番の注目部分です。

 

ヒゲは5α-リダクターゼⅡのタイプⅡによって

タイプ1は色んな部位の細胞に存在しますが、タイプⅡは前立腺、精嚢などの部位に存在しています。

ただし、前頭部やヒゲの毛乳頭細胞には、タイプⅡも存在していることがわかりました。

 

ヒゲには増毛、前頭部には脱毛を促す意地悪な男性ホルモン

何だかのAGAの素因を持っている人は、ヒゲの毛乳頭細胞からは毛の成長を促すIGF-1が産生され、前頭部の毛髪の毛乳頭細胞からは脱毛を促すTGF-β1が産生されます。

このように男性ホルモンは、真逆なことを一度に働きかけてしまうのです。

 

従って、DHTが男ホルモン受容体に結合してTGF-β1が分必され、「いざ!脱毛開始」ということになるわけです。

というわけで、男性ホルモンの仕業でIGF-1とTGF-β1が同時に分必され、ヒゲが濃くなり、AGAは進行して薄毛になるということです。

 

サンタクロースの帽子の中の髪の毛は、アル? ナイ?

いつも帽子をかぶっているサンタクロースですが、帽子の中は髪の毛がフサフサなのか、はげているのか、ちょっと考えてみましょう。

サンタクロースのヒゲは、非常に豊かでたっぷりと生えていますね、

従って、今までの内容から考えれば、サンタクロースはハゲか薄毛ということになります。

ユーミンの歌に「恋人はサンタクロース」という歌がありますよね。

これは「恋人はハゲている人」と同じことかな?失礼いたしました。

総男性ホルモンの量は人によって違わないが、遊離型テストステロンは加齢で低下

総男性ホルモンの量は人間が違っても、男性は2.0~7.6ng/ml(女性の総男性ホルモン基準値は0.06~0.86ng/ml)という具合に、そんなに変わりません.

ただ、総テストステロンの中にある遊離(フリー)テストステロン量は20歳代が一番多く、加齢によって下がっていくため、年齢ごとにフリーテストステロン値の基準値は異なっています。

加齢のために遊離型テストステロンが減少していくと、男性ホルモンの不足を補うために5α-リダクターゼの力でDHTに変わります。

しかし、ここでいくらDHTが産生されてもヒゲが濃くなったり、毛髪が抜けたりということは起きません。

このような現象を起こすには、男性ホルモン受容体にDHTが結合する必要があります。

男性ホルモン受容体のDHTと結合しようとする力(活性)が高いほど、濃いヒゲ、薄毛になるというわけです。

従って、体内にあるテストステロンの量よりもテストステロンが変化したDHTと結合する男性ホルモン受容体の活性の度合いが関係してくるということになります。

参考URL:大東製薬株式会社:「加齢にともなうテストステロン分泌の衰えについて:テストステロンの基準値・正常値は?」

http://www.daito-p.co.jp/reference/testosterone_aging.htm

参考URL:日本泌尿器科学会「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き

www.urol.or.jp/info/data/gl_LOH.pdf

 

加齢によってヒゲが濃くなり、髪は薄くなる

遺伝も関係ありますが、男性ホルモンの中でもフリーテストステロンが加齢によって減少し、ヒゲは濃くなり、薄毛はさらに進行します。

加齢によって体内のテストステロン量が減少すると、テストステロンの減少を補うため、テストステロンはどんどん、DHTに変換され、DHTを増やそうとします。

テストステロン量が増えるのであれば、不足がないからDHTにあまり変換されず、テストステロンの状態で存在し続けることが可能になるわけです。

その上、男性ホルモン受容体に結合するDHTも少なく、ヒゲも濃くならず、薄毛も進行しないということになります。

 

ヒゲは剃ると濃くなるということはないので安心を

ヒゲを剃った後、濃くなったような気になる人は多いと思います。

「毛」をよく見ると、先端に向かうほど細くなっています。

従って、毛を剃るということは毛の途中を切断するわけですから、断面図が先端以上に大きくなっていることが濃く見える原因です。

また、先程説明したように、若いときに比べてヒゲが濃くなっていくのは自然に起きる現象です。

それでも、あまりヒゲが濃いのはイヤだという人は、男性ホルモンを減らさない(DHTを増やさない)ための努力をすれば、少しは違うかもしれません。

 

男性ホルモンを減らさないようにするには?

・運動(筋トレを加えるとさらに効果あり)

・成長ホルモンを増やす

・体重のコントロール(太ると、男性ホルモンが減少)※過激なダイエットは逆効果

・糖分の制限(糖分の摂取と男性ホルモン量は関係あり)

・亜鉛などのサプリメントの摂取

女性も安心できない 女性でもヒゲが!

女性は今まで口の周りは産毛ばかりで、ヒゲが生えているなんて考えもしなかったことだと思います。

しかし、女性の体の中にも、多くはないけれども男性ホルモンが存在しています。

女性ホルモンが多いときは男性ホルモンの影響が出ないように抑えることができたのですが、女性ホルモンの減少に伴って男性ホルモンの存在が際立ってきます。

このような状態になると、軟毛だった産毛が硬毛に変わり、ヒゲとなってしまいます。

参照:専門医が語る毛髪科学最前線 板見智

これで、髭と薄毛の関係がおわかりいただけたでしょうか?

男性ホルモンは性欲を強くするとか、若々しさを保つという他に、このような生理作用もあるということを知り、どう対処したらよいのかを考えていくと、自分のライフスタイルに合わせた解決方法を見つけることができます。