脱毛には様々な原因があります。意外な原因であったり、思い当たる節のある原因など様々です。

脱毛を起こす原因がわかっていればそれを回避できますし、いざ脱毛に悩んだ時にも正しい対処を行うことができます。今回紹介するのは「瘢痕性脱毛症(はんこんせいだつもうしょう)」です。

一体どういう脱毛症なのか、その原因や予防、改善法などを考えてみましょう。

瘢痕性脱毛症とは?

「瘢痕」とは、一言で言えば「傷跡」のことです。もう少し厳密に言えば、裂傷や火傷の跡が固く膨らんだ状態のことを言います。

私セイジも頭部ではありませんが、子供の頃の交通事故で受けた傷跡が膨らみ、10年以上経った今でもその傷痕が残っています。

瘢痕性脱毛症は、外傷などによって毛根が破壊され、髪の毛が生えてこなくなる脱毛症です。火傷や裂傷などで毛根が破壊されているため、言ってしまえば「永久脱毛」のような状態になるのです。

完全に破壊されているため、その部分は髪の毛が二度と生えてこなくなります。

 

瘢痕性脱毛症の原因

実は、瘢痕性脱毛症の原因は数多くの種類があるのです。まずは上記のように裂傷や火傷など、外傷によるものです。

また、放射線治療の副作用として発症することもあります。さらに、細菌や真菌(カビ)の感染による場合もあります。

原因によって脱毛の程度も異なり、軽度の事故によるものでは毛根の再生によって一時的な脱毛の場合もあります。

頭部を怪我しやすい職業の場合だと、発症する確率も高くなると言えます。

 

瘢痕性脱毛症は拡大する

瘢痕性脱毛症は、一般的な脱毛症と異なり、原因が体内に存在するのではなく、外的要因によるものです。

なので、外傷が一時的なものであれば、それ以上の被害は発生しないようにも思われます。しかし、瘢痕性脱毛症は拡大する恐れのある脱毛症なのです。

重度の外傷などによる瘢痕性脱毛症の場合、毛根が破壊される過程において該当部分が化膿して周辺の皮膚も赤くなります。この状態を放置していると病変部の髪の毛が抜け落ちて病変部が露出します。

この状態からさらに放置してしまうと、脱毛部位が周囲に拡大していきます。病変部は露出してしまうため、紫外線などの刺激を直に受けてしまいます。

頭皮も皮膚なので、紫外線による肌トラブルは避けられません。通常であれば髪の毛に守られている頭皮も病変部は露出されているため、紫外線をモロに受けてしまいます。

そのため、頭皮環境が悪化しやすくなり、脱毛部位が周辺にどんどん拡大してしまうのです。

 

瘢痕性脱毛症の治療

瘢痕性脱毛症は、原因となる症状があればそれに対する治療を行います。既に受けた外傷を元に戻すことはできませんが、原因が菌類である場合にはそれに応じた薬品などで治療を行います。

既に毛根が完全に破壊された部分は、二度と髪は生えてきません。その場合は周囲への拡大を防ぐために基礎疾患を治療し、二次感染を防止します。

瘢痕部が小さい場合には、その部分を切除して縫い合わせることで瘢痕部を無くすことができます。

瘢痕性脱毛症は外低要因による脱毛であるため、有効な予防策はありません。

強いて言えば頭への外傷を防ぐことと、菌類の感染を防ぐためにきちんと頭部を洗うことです。

 

まとめ

瘢痕性脱毛症は、裂傷や火傷などの外傷、放射線治療、真菌や細菌の感染によって頭皮が瘢痕化し、毛根が破壊されることで抜けた髪が生えてこなくなる脱毛症です。

一般的な脱毛症と異なり、外的要因による脱毛症です。外的要因が一時的なものであっても、毛根部が化膿し、病変部が露出することで外からの刺激を受けやすくなり、脱毛部位は周囲に拡大する可能性があります。

基礎疾患を治療することで二次感染や周囲への拡大を防ぎ、瘢痕部が小さい場合には切除して縫い合わせることができいます。内的要因によるものではないため、有効な予防策はありません。