夏になると何度かは海やプールで泳がないと夏を楽しんだ気にはならないと、今までは毎年のように泳ぎに出かけていたけれど……。
ある日、鏡に映った自分の頭の毛のボリュームが無くなったような、もっとよく見ると、地肌が見える!ヤバッ!
こんな経験ありませんか?

薄毛は突然ではなく徐々に進行しているのですが、忙しい毎日を送っているとジックリ鏡を見ることもありませんから、薄毛を突然発見し急激に薄毛になったような錯覚に陥ります。

何が原因だろうかと色々、思い出そうとします。
もしかしたら、海やプールによく行くけれど泳いだ後、何のケアもしていなかったということでしようか?

海やプールで泳ぐことがなぜ、薄毛につながるのでしょうか?

 

アルカリ性の海水が髪の毛にダメージを与える?

あちこちサイトを見ていると、「海水が弱アルカリ性(pH8.3)。髪の毛の成分であるケラチンはアルカリ性に弱いこともあって、ダメージを受けやすい」と掲載しているところが多くあります。

たしかに髪の毛は、弱アルカリ性ではなく皮膚と同じ弱酸性(㏗4.7)です。

市販されるシャンプーや通販で買える育毛シャンプーも髪の状態に合わせて弱酸性の製品が多く、「肌に優しい」というキャッチコピーがよくついています。

 

髪の毛の主成分「ケラチン」は硬たん白質で非常に丈夫

髪の毛は90%以上、ケラチンというたん白質でできています。

硬い爪もケラチンでできていることからも分かるように、ケラチンはたん白質の中でも硬くて丈夫ま硬たん白質に分類されています。

ただし、たん白質には、強い酸やアルカリ性に触れると変性する性質があります。

例えば、ポーチドエッグを作るときに、割った卵を入れる鍋に入れる前に湯の中に酢(酸性液)を落としてますね。

その理由は、酢は卵の外側の卵白というたん白質を固まらせる(変性)働きがあるからです。

 

ちょっと、話がそれましたが……。

髪の毛を染めるカラー液は、㏗10〜12です。何度も染めると髪の毛が傷むことはよく知られています。

㏗10〜12は弱〜強アルカリの範囲になり、確かに㏗4〜5の人間の髪の毛にはダメージがありそうです。

 

海水の㏗程度で髪の毛はかなりのダメージを受ける?

アルカリ性である海水は髪の色を決めるメラニン色素までダメージを与えるため、髪の色が薄くなるというような記事のサイトもありました。

海水は㏗8.3という弱アルカリ性ですが、そこまで髪にダメージを与えるような㏗ということであれば、他の部位にも悪影響があると思われます。

環境省が制定した「水浴場の水質の判定基準」の見直しが行なわれるか、その海水浴場管轄の保健所がその海水浴場開設を許可しないなどの何らかの対策が取られるはずです。

ちなみに、温泉はアルカリ性から酸性と色々ありますが、一般的な温泉の㏗は「7.5〜8.5」です。

海水の㏗も通常の温泉と同じです。

ここで温泉の話を出したところで、お気づきになられた方が多いのではないでしょうか?

 

髪の毛の色が退化するのは紫外線の影響のほうが大

中には露天風呂という屋外の温泉もありますが、日焼けするほど露天風呂に入っているわけでもなく、ほとんどが屋内の温泉に浸かります。

海水と同じ㏗の温泉に何度も浸かったからといって、髪の色は退化しません。

一方、海は無防備で全方位から紫外線の影響を受けてしまいます。

しかも、真っ黒に日焼けしてしまうまで、強い紫外線の下に長時間います。

紫外線は真っ先に頭を照射します。

皮膚がんをおこすほどの強い紫外線が頭上に降り注がれるわけですから、髪の毛がかなりのダメージを受けるのは当然のことです。

サーファーの人たちの髪の毛が赤茶けているのは、弱アルカリ性の海水よりも紫外線からのダメージのほうが強いと思われます。

従って、晴天の海水浴場ではまず紫外線対策が必要です。

たった2行でしたが、「海水よりも紫外線に注意を」という医師のコメントもありました。

 

海水に注意したいのは含まれる塩・ミネラル

海水には塩分やミネラルが豊富にあり、海から上がったあとはできるだけ早く真水で頭や身体についた塩やミネラルを洗い流す必要があります。

その点については温泉も同じです。特に、濃い温泉ほど、丁寧にしっかりと真水の湯で洗い流さなければいけません。

頭皮や髪の毛についた海水をしっかりと洗い流さなかったらどうなる?

塩は組織の中の水分を引っ張って外に出そうとする働きがあります。

つまり、頭皮や髪の毛が乾燥してしまいます。

当然ながら、頭皮の乾燥は頭皮環境を劣悪にし、薄毛をさらに進行させてしまいます。

髪の毛も海水の中の塩に水分を奪われ、パサパサして、ごわついてしまいます。

強い紫外線の影響も考えると、想像以上に髪の毛と頭皮は傷んでいると予測できますね。

参照URL:AGAタイムズ「【医師が教える】夏こそスペシャルケア必須! 秋の髪に違いが出る、抜け毛予防策2017-07-13」」
https://agahairclinic.com/times/care/article_000601

そして、もう一つ注意しなければいけないのは、髪の毛が水に長時間浸かっているということです。

これは海水だけでなく、普通の水の場合にも同様に考えます。

ただ、普通の水と海水を比較すると、もちろん、普通の水に浸けているよりは海水につけているほうがダメージが強いですね。

 

髪の毛は濡れている間はキューティクルは開いたまま

キューティクルには、髪の毛にツヤを与えて丈夫にする働きがあります。

そして、丈夫な髪の毛にする役目をもつキューティクルは、濡れると開いてしまいます。

キューティクルが開くとキューティクルが髪の毛から剥げやすくなり、パサパサのツヤのないゴワついた髪の毛になります。

ということは、長く海に浸かっているということは、塩分からの弊害とキューティクルが開き放しになるというダブルの影響で髪の毛が傷んでしまいます。

 

キューティクルは頭皮環境を整え、薄毛進行を阻止

キューティクルは一度、剥がれると、次の新しい髪の毛が出てくるまで、その髪の毛のキューティクルは修復されません。
海に入るときはできるだけ、水泳帽を被るようにすると、いいでしょう。

キューティクルの存在は頭皮環境を整え、薄毛改善・予防するという研究発表があります。

この記事に合わせて下記記事をご覧ください、

関連記事

キューティクルと薄毛は関係ある?脱毛に関与している遺伝子Sox21転写因子を発見

 

海から帰ったら、十分な休息と睡眠をとらなければ、薄毛進行!

海水浴は楽しい反面、疲労を感じることも少なくありません。

身体の中では、回復させるために重要な部位から修復が行なわれ始めます。

ダメージを受けているとはいえ、髪の毛のたん白質補充などの修復は、他の部位よりも後回しになります。

そのため、海水浴から帰ったら早く体を休めを回復させることによって、髪の毛へのたん白質補充も早く開始されることになります。

また、睡眠を十分にとることで、髪の毛のたん白質を作る成長ホルモンが十分に分泌されます。

成長ホルモンは、睡眠が深いほど多く分泌されます。


髪の毛は体幹の組織に比べると末端の組織ではありますが、体幹の疲労を改善することも薄毛進行を阻止するということを知っておいて頂きたいと思います。

 

まとめ

海水浴が薄毛やハゲの進行に如何に悪影響があり、どうすればよいのかについて以下の手順で解説いたしました。

この記事のまとめ
  • 海水が弱アルカリ性であることが、髪の毛を傷め、薄毛を進行させるという記事が多いことに対して検討する
  • 頭皮や髪の毛にとって、海水以上に深刻なのは紫外線を浴び過ぎること
  • 海水に含まれる塩分やミネラルによる髪の毛や頭皮への弊害
  • 海に入っているときはキューティクルが開いたままになっているので、髪の毛のツヤはなくなり、ごわつきやすくなる
  • 海水浴後、身体をしっかり休め、十分な睡眠をとることも薄毛進行を阻止させる。

海水浴は夏ならではの楽しいイベントで、ついつい、遊びに集中してしまいます。

気付いたときには肌は真っ赤になり火傷のような状態で、髪の毛もパサパサ、誰もが一度はこんな経験がありますよね。

このように、海水浴に行ったときには、紫外線に加え海水の害も考えなくてはいけません。

ただ、海水については悪いことばかりではなく、アトピー性皮膚炎の改善に有効とする説もあります。
これについては、いつか、お話できる機会があるかなと思っています。