前回、円形脱毛症などの薄毛・脱毛を発症させる病をご紹介しました。

脱毛・薄毛は単純なように見えても意外と原因や解消方法が違っているのです。また各種がんや甲状腺関連など、脱毛症を誘発する病気なども数えるとさらに種類は多くなります。

円形脱毛症は主に自己免疫機能などの問題から起こるものですが、性病やホルモンに関わる臓器の病も薄毛を併発させる要因です。

そこで今回は、梅毒性脱毛症・内分泌疾患という病気についてお話していきたいと思います。

脱毛の種類

薄毛の種類は大きく分けて2つです。

  • 男性ホルモンからできるDHTと酵素の活動量の問題
  • ストレスや生活習慣から影響する血行不良や栄養不足

ほとんどの場合、薄毛に悩む人の要因はこの2つになります。そのため治療法はプロペシア・ミノキシジルなどの薬品と生活習慣の改善になるでしょう。

この2つ以外が要因となるのは

  • 他の病気の症状
  • 他の病気の治療薬による副作用

などが中心になります。特にがんや梅毒・甲状腺・ホルモン関係の病は髪を作る細胞にも影響を与えるので、薄毛や脱毛などの症状を併発しやすい病です。

その中でも梅毒性脱毛や内分泌疾患は、脱毛を併発させる代表的な病名です。

 

梅毒性脱毛

梅毒性脱毛は単体としての病ではなく、性病である梅毒の第2期に生じる症状の一つです。梅毒は初期(第1期)をあわせると全部で第4期まであります。

梅毒性脱毛が発症するのは感染してから3ヵ月頃の時期にあたります。梅毒によるその他の症状と合わせて、不均一に髪の毛が抜け落ちていきます。

 

内分泌疾患

内分泌疾患とは甲状腺機能などに関わる疾患のことです。

甲状腺はホルモン分泌などを行っている器官です。髪の毛も基本は男性ホルモンと酵素によってヘアサイクルなどが規律をもって生え変わっています。

そのため、甲状腺機能が低下する内分泌疾患を患うと、ホルモン異常によりヘアサイクルと毛根にも影響を与えて脱毛・薄毛が発生してしまうのです。

また甲状腺機能が低下すると、脱毛以外に倦怠感や知能の低下などに加えて、髪の質も悪化していきます。

 

治療プロセス

梅毒性脱毛症の治療は即ち梅毒の治療です。基本的にはペニシリンの服用により治療を行います。

梅毒がもともとの原因なので、治療が進めば脱毛症も回復に向かっていきます。

予防方法としては、性交渉を行うときには最初からコンドームの着用を行うことです。

内分泌疾患の場合は、甲状腺の状態や病状によって全く異なりますが、甲状腺ホルモン剤などを服用しての治療です。

ただ甲状腺の疾患や病気は種類も多岐にわたるので、治療法もこの限りではありません。

治療の際には医師と相談して脱毛の危険性があるのかを確認すると良いでしょう。どちらの病気も早期に治療を始めることで、その分回復も早くなります。

 

まとめ

円形脱毛症はストレス・自己免疫が原因での発症なので原因は明確です。

しかし梅毒脱毛症・内分泌疾患は脱毛以前に本命の病の治療が最優先になります。

また治療方法や薬品によってはその副作用などで脱毛を発症する場合もあるでしょう。

抗がん剤や放射線治療などが用いられれば、その影響で髪が抜け落ちてしまうケースもあります。

これらの病が原因で脱毛を起こしている場合は、まず本命の病気を治すことを考えましょう。

本命が根治されれば、結果的に脱毛症のほうも回復する可能性が高くなるからです。