粃糠性脱毛症という抜け毛のことを聞いたことがありますか?頻度としては少ないのですが、フケ症と症状が似ていることから粃糠性脱毛症と気付かずに悪化してしまうこともあるので、注意が必要です

老若男女を問わず抜け毛というのは不安を煽る症状であり、抜け毛がいつもより多いことを発見すると何かやばいことが起こっているのではと、いつもよりシャンプーを念入りにしてしまうという人も多いようです。
普段行っているシャンプーの程度や使用している洗浄剤の種類にもよりますが、あまり過激に洗浄すると抜け毛がより酷くなってしまうこともあるので、慌てずに「何が起こっているのか?」をよく確認してから対応する必要があります。

さて、一口で抜け毛と言っても抜け毛の原因にはいろいろな種類があり、その中でも、今回ご紹介させていただく粃糠性脱毛症は割合的に少ないと言われている脱毛症です。
デジタル大辞泉によると粃糠疹の意味は「皮膚の角質が増殖して糠のように剥がれる症状」ということで、「粃糠」というのは頭皮に留まることができなくなって剥がれ落ちた角質ということになります。

参照元:コトバンク 粃糠疹 ヒコウシン
https://kotobank.jp/word/粃糠疹-609557

粃糠性脱毛症と大げさな名前がついていますが、察するところフケ症と呼ばれる症状のことではないのですか?
大まかには、フケの発生を放置したことで頭皮環境が悪化してしまって抜け毛が発生している状況が粃糠性脱毛症と呼ばれるようです。フケが出た程度ではそれが原因で髪の毛が大量に抜けてしまうというということは無さそうです
フケは肩に落ちて目立ちますし、かゆみを伴うことが多いので、放置するという人はいないと思いますが、フケが出ているのを放置するとどんなことが起こるのかは知っておいたほうが良さそうです
粃糠性脱毛症がどのような原因で発症するのか、その症状・改善法なども合わせて検証していきましょう

 

粃糠性脱毛症の主な原因は?フケは古い角質細胞!

頭皮も普通の皮膚と同じで、表皮の最下層に存在する基底細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられることで角質細胞へと変化していきますが、新しい角質細胞が押し上げられてくることによって古くなった角質細胞は順次剥がれ落ちていきます。
これが皮膚のターンオーバーと呼ばれる現象ですが、剥がれ落ちる古い角質細胞がある程度固まったものがフケと呼ばれるものです。
言い換えるならば、フケというのは常に存在しており、普通にシャンプーしていれば流れ落ちで頭皮に留まることはありませんし、フケとなって肩口にのるというようなことはありません。

ところが、フケが何らかの要因で毛穴を塞いでしまい、毛穴の内部が炎症を起こして毛髪を伸長させるはずの毛乳頭細胞が機能を発揮できず髪の毛が成長できなくなって抜け落ちるのが粃糠性脱毛症の主な原因と考えられています。

参照元:ウィッキペディア 頭垢
https://ja.wikipedia.org/wiki/頭垢

 

フケがかゆみを伴う原因?どうやって粃糠性脱毛症に発展する?

夏場の暑い時期などに汗をかくと落ちてしまうはずの古い角質細胞が頭皮に残留し、汗に含まれる皮脂やミネラルと共に頭皮の常在菌の餌となり頭皮表面にマラセチアと呼ばれる皮膚の常在菌が増殖していまいます。
マラセチアの増殖によって頭皮表面に存在する皮脂が分解されると、皮脂を餌にできない常在菌まで増殖を開始し、異常増殖した常在菌を排除するために免疫システムが炎症反応を起こしかゆみを伴うことになります。
痒いからと言って頭皮を掻きむしると、皮膚が破れて血液が流出してそれを栄養素にしてますます常在菌が増殖することになります。

免疫システムによる炎症反応は周りの角質細胞まで破壊して、痒みの範囲が広がるとともにフケは増加してくることになります。

増加したフケが毛穴を詰まらせて、頭皮表面だけで起こっていた炎症反応が毛穴の中にまで広がってしまい、毛乳頭細胞による髪の毛の伸長を妨げてしまい、成長できなくなった毛髪が抜け落ちてしまうのが粃糠性脱毛症というわけです。

 

粃糠性脱毛症の原因はフケ症が悪化しただけ?他には?

フケが増えてくる要因は、剥がれ落ちてしまうはずの古い角質細胞が汗の水分を吸うことで頭皮に残り、フケがフケを呼び込んでどんどん増加してくるということが一般的です。

しかしながら、角質細胞が剥がれ落ちる原因は、正常なターンオーバーに伴う古い角質細胞の剥離だけとは限りません。

古い角質細胞が溜まる要因

  • ターンオーバーの乱れに伴い古い角質細胞が剥離されずに溜まってしまう角化
  • 角質層の乱れに伴う頭皮の乾燥
  • 紫外線の影響で起こる角質細胞をつないでいる細胞間脂質の破壊
  • アレルギー性皮膚炎などの炎症を伴う皮膚疾患

頭皮は普通の皮膚と同じで、食生活やホルモンバランスの乱れなどによって新しい細胞の増殖速度が低下し、ターンオーバーの周期が長くなるということがあります。
古くなった角質細胞を押し出す力が低下することで、皮膚の表層にある各異質細胞が死んだ古いものばかりになってしまうというわけです。

ある程度溜まった古い角質細胞はフケでできたかさぶたの様な形で突然剥がれ落ちる、すなわち、発生するふけのサイズが大きくなり、角質層の乱れで起こる頭皮の乾燥が大きなフケの塊の剥離を誘発することにつながります。

そういえば、細かいフケが目立っている人もいますが、フケが大きくて少し離れたところでも目に付く人もいます
古い角質層が剥離されずに溜まってしまうことで、小さな板状になったフケが発生することになりますので、サイズが大きくなってしまいます
大きなフケが目立つようになっている状況は、フケが毛穴を塞いでしまう可能性が大きくなり、粃糠性脱毛症が発症するリスクも高くなるということですね。そういえば、脂漏性脱毛症というのもあるようですが、それは違うのですか?

 

粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症では毛穴を塞ぐものが違う!?

粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症には、毛穴に詰まるものがフケと皮脂の違いはありますが、いずれも毛穴が閉塞されることによって起こる炎症によって抜け毛が発生するという脱毛症です。
毛穴を塞ぐものが異なるだけで起こっていることは同じと思うかもしれませんが、古い角質層だけでは粉状になるだけで簡単に毛穴を塞ぐわけではなく、粃糠性脱毛症ではフケで毛穴を塞ぐためには汗に含まれる水分と皮脂も必要です。

一方、脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌が原因で起こる毛穴の閉塞ですので、フケがあるかどうかは関係なく、皮脂が過剰になるという現象だけで起こります。

しかも、粃糠性脱毛症はフケで塞がれた毛穴の中に毛穴から出ることができない皮脂が溜まることになり、脂漏性脱毛症と並行して起こることになる可能性が高くなります。

脂漏性脱毛症については、本サイトでも詳細に解説しておりますので、以下の関連記事を参考にしていただければと思います。

関連記事:皮脂は抜け毛の原因になる?過剰な皮脂で脂漏性脱毛症!
https://ikumouzai-shampoo.com/man-usuge/man-usuge-syurui/sebum-seborrheic-alopecia

 

粃糠性脱毛症の治療と対策は?

粃糠性脱毛症は脂漏性脱毛症と似ており、炎症を抑えるとともに頭皮の常在菌を抑える薬である、ステロイドやイミダゾール系の抗真菌薬が処方されますが、基本はフケが溜まらないように頭皮を正常に保つことと生活習慣の見直しが重要です。

そして、先にお話しさせていただいたように、過剰なシャンプーはフケの発生を促進する可能性もあるので注意が必要です。

粃糠性脱毛症にみられるフケの増加は頭皮の乾燥も大きな原因となりますので、頭皮のうるおいをキープする働きのある皮脂膜を必要以上に除去するような洗浄力の強い界面活性剤が入ったシャンプーで洗浄することで頭皮のうるおいを維持できなくなる可能性があるというわけです。
シャンプーに配合される洗浄成分はアミノ酸系の穏やかな洗浄を配慮した育毛シャンプーを使用することが大切ですが、マラセチアの増殖を抑えることができる、すなわち、抗真菌力のあるミコナゾール硝酸塩配合のシャンプーであるコラージュフルフルネクストというシャンプーは特におススメです。

育毛シャンプーやコラージュフルフルネクストについては、当サイトでも以下の関連記事で詳細に解説しておりますので、そちらを参照していただければと思います。

関連記事:コラージュフルフルネクストでフケ原因菌を防ぐことができるのか?
https://ikumouzai-shampoo.com/shampoo/japan-shampoo/collage-furufuru-next
関連記事:育毛剤おすすめ比較ランキング【2018年】薬剤師の成分評価と効果があった口コミ評価体験談
https://ikumouzai-shampoo.com/shampoo/japan-shampoo/compare

フケと粃糠性脱毛症は違うものといえども、毛が抜ける前にフケ対策はしておいた方が良いということが良くわかりました
フケがあるから恥ずかしいというわけではありませんが、恥ずかしいと思いたくなるようなレベルのフケやかゆみを伴うような状態になるのは避けるようにしてほしいですし、フケと皮脂が頭皮の常在菌であるマラセチアなどの餌になることを考えると酷くなる前にケアすることは抜け毛を防ぐことにもつながります
だからといって過剰に洗浄するのではなく、育毛シャンプーを使用して優しく適度に洗浄するということですね
はいっ。それと、フケの発生にはストレスも関係しているという話もありますので、ストレスを溜めないように心がけることも大切です
それは、なかなか難しそうですが・・・