AGA(男性型脱毛症)瀰漫性脱毛症円形脱毛症など色んな脱毛症が存在していますね。
それぞれ原因が異なるわけですが、どうもこのあたりがランダムになっているような気がします。

AGAになる人が圧倒的に多いからでしょうか、薄毛になる原因の全てがAGAと思っている人がおられます。
薄毛になる病気はAGA以外にもあります。

そこで、AGAを中心にAGA以外の脱毛症としてAGAに次いで多いといわれる円形脱毛症を比較してみたいと思います。

 

薄毛・脱毛の成り立ちが異なる

発毛して脱毛するまでの毛の一生は、成長期(Anagen:4〜7年)、休止期(Catagen:2~3週間)、退行期(Telogen:2~3カ月)で構成されるヘアサイクル(毛周期)で表すことができます。

AGAの薄毛・脱毛の特徴

AGAは成長期の短縮が特徴です。

成長期の短縮は、髪の源である毛包が十分に成長する期間を減らし、毛包が十分に大きくなることができません。

従って、髪の毛は細いままに休止期、退行期へと向かって脱毛していくことになります。

しかし、抗がん剤による脱毛のように急速に抜けていくわけではありません。

脱毛までの期間は、重症の円形脱毛症や薬剤性脱毛症よりはゆっくりと脱毛に向かいます。

AGAはまず、髪の毛が細くなるため、脱毛が起きる前に薄毛化がおこります。

薄毛が進行してハゲたように見えても、まだ、うぶ毛のような髪の毛が抜けずにいます。

 

AGAは毛包周辺に病理的な異常が見られない

AGAは円形脱毛症と違い毛包周辺に病理的な異常が見られないこともあって、病気として認められていません。そのため、病院での診察は100%自己負担となります。

また、皮膚の色が黒いとか、背が高いなどと同じように、個性、あるいは、遺伝的な要素が強いことも特徴です。

とはいえ、フィナステリドやミノキシジルなどが厚生労働省認可のAGA治療薬として市場に出回っており、AGAになってしまった人のことを思うと、少しでも早く病気として認可され自己負担を軽くしてほしいと考えます。

 

円形脱毛症の脱毛の特徴

脱毛の範囲によって軽症〜重症に振り分けられる円形脱毛症がありますが、軽症でも10円ハゲなどと言われるように、薄毛を通り越していきなり脱毛し無毛状態になってしまいます。

発毛は、毛母細胞の激しい増殖(分裂)によって行われます。
円形脱毛症は成長期にある毛母細胞の増殖が免疫異常などが原因で止まってしまうため、髪の毛(重症であれば全身の毛)の成長が止まり、そのまま休止期に移行、脱毛が始まります。

円形脱毛症の脱毛と同じようなメカニズムに抗がん剤による脱毛があります。
抗がん剤は増殖の速いがん細胞などの増殖を停止させるために投与しますが、あまり選択性がないためにがん細胞だけでなく増殖が速い正常な毛母細胞まで攻撃してしまい、毛母細胞増殖停止、脱毛開始となるわけです

実は、私も抗がん剤による脱毛を經驗していますが、まさに短期間で丸坊主になりました。

それに比べると、AGAの薄毛、脱毛化の速度は緩やかです。
このことはフィナステリドやミノキシジルをはじめ、色んな育毛剤を数カ月単位、あるいは、年単位かけて使用することで改善していこうとすることでもよくわかりますね

 

円形脱毛症は毛包周辺に病理的な異常が見られる

円形脱毛症はAGAとちがって保険適用であり、病気として認められています。
それは、毛包周辺に病理的な異常が見られるためです。

円形脱毛症の10円ハゲが2〜3個程度であれば数カ月程度で治癒することがほとんどですが、全身の毛が抜ける重症例になると完治も難しくなります。

 

円形脱毛症の病理的な異常とは?

円形脱毛症ではAGAと異なりある一定の場所が一度に脱毛して無毛状態になるわけですが、その部分の毛包周辺にはリンパ球が集まっており、はっきりとした炎症反応が起きていることがわかります。

この炎症のせいで、成長期にあった毛母細胞が急激にミニチュア化(萎縮)し、一気に脱毛します。

円形脱毛症の原因は自己免疫異常が主流

はっきりと原因が特定されたわけではありませんが、現在は自己免疫異常が原因という考えが主流となっています。

また、この考えが主流となるのは、やはり、免疫異常が原因といわれるアトピー性皮膚炎などのアレルギー、ダウン症候群の患者さんに円形脱毛症が多いということからも頷けます。

免疫は、異物から体を守ろうとする人間が生きていくのに必須のシステムです。

自己免疫異常とは、異物ではない自分の細胞まで異物と同様に攻撃を始めてしまうため、その体に不利益な症状が出てしまうことです。

その不利益な症状が脱毛という形で出現すると、円形脱毛症を発症したという理屈になるわけです。

参照URL: AGA(男性型脱毛症)と(円形脱毛症)の原因・治療方針の違い
http://kk-datsumo.com/enkei.php

 

AGAや円形脱毛症以外の薄毛

円形脱毛症は男女ともに発症しますが、女性特有の薄毛もあります。

女性にも微量とはいえ体内に男性ホルモンをもっているため、瀰漫性脱毛症と呼ばれるAGAになることがあります。

女性の場合は、男性とは薄毛になり方が異なり、頭頂部付近から全体的に薄毛が始まります。

また、女性ホルモンが関与する分娩後脱毛症というものもあります。

 

AGAの薄毛は毛母細胞増殖の速さではなく、成長期の短縮・小さい毛包が原因

AGAによる薄毛の原因は他の薄毛とは違い、AGA最大の誘因物質であるDHTによって起こるヘアサイクルの成長期短縮と毛包のミニチュア化によるものと考えられています。

何度もいうようですが、毛母細胞が速く増殖しても、成長期が短ければ毛包が大きくなる時間が足りずに、未熟なまま脱けてしまいます。

育毛剤の公式サイトを見ると、毛母細胞の活性化によって薄毛改善などと掲載されていますが、毛母細胞の活性低下(増殖力の低下)が原因で薄毛になるとははっきりと言うことができません。

なぜなら、毛母細胞の分裂の速さはAGAの人、AGAでない人、さほど変わりはないとされている からです。

 

増殖が速くなることよりも成長期が十分、長くなることが重要

公式サイトに掲載されているように、毛母細胞を活性化するとあっても、成長期が長くならないと以前のようなフサフサの髪になりません。

また、厄介なことに、ヘアサイクルを繰り返すごとに毛包のミニチュア化は進むという説もあります

ここまで読んでいただいた方の中で、もしかしたら、ピカッと頭の中に電気がついたのではありませんか?

リアップです。リアップの成分はミノキシジルです。

関連記事

リアップ(一般名:ミノキシジル)はハゲ・薄毛の救世主!その効果や口コミ情報を紹介

ミノキシジルはAGÀ治療薬として有効

大正製薬のリアップの公式サイトをご覧になると、「後期成長期毛増加」「毛包を大きくする」などと掲載されています。

まさに、AGAの原因を克服する形になっていますね。

「AGAは男性ホルモンが関与している。そのため、男性ホルモンに関与しないリアップはAGAに効果が無い」としたサイトを幾つか見かけました。

しかし、男性ホルモンに関与しなくても、上記のようにヘアサイクルを正常化する働きがあります。

従って、理論的に言えば、ミノキシジルもAGA改善には十分有効な薬ということがいえます。

また、ミノキシジルが日本皮膚科学会AGA治療推奨Àランクに選ばれたのも納得できます。

参照URL:大正製薬「ミノキシジルの作用と効果のデータ」
http://www.taisho.co.jp/riup/minoxidil/

 

まとめ

AGA、円形脱毛症、あるいは、その他の脱毛症に関する概略を以下のように解説させていただきました。

この記事のポイントまとめ
  • 薄毛になる原因の全てがAGAではない
  • AGAと円形脱毛症の脱毛メカニズムは異なり、現在、円形脱毛症は病気、AGAは病気でないという判断がされている理由
  • AGAによる薄毛は毛母細胞の増殖スピードではなく、成長期短縮・毛包の小ささが原因
  • リアップはヘアサイクル正常化の面からAGA薄毛を改善

薄毛、脱毛、AGA、AGA以外の脱毛症などのきっちりとした区分けが曖昧だと、それぞれの薄毛に対するケアを上手く行うことができません。

また、これらを理解することで公式サイトの正誤を見破り、自分に合った育毛剤を選ぶことが可能になります。