多くの中年男性を悩ませる薄毛ですが、一般的には、男性型脱毛症’(AGA)の初期症状であるM字タイプが有名です。ところが、M字ハゲというのは典型的なAGAの薄毛のパターンであって、A字型、U字型、O字型と薄毛にもいくつかのパターンがあります。最終的には、前頭部の薄毛と頭頂部の薄毛が合体して、側頭部と後頭部に一部の髪の毛を残してはげてしまうことになるのかもしれませんが、早期発見・早期対策によって進行を遅らせることも可能です

額部分の両サイドにあるこめかみ部分の上あたりから薄くなり始め進行することで前から見るとMの字のように見えるM字ハゲが最も一般に知られている薄毛のパターンですが、額部分の薄毛だけを取り上げても、M字だけでなく、AやUの文字をさかさまにしたような見え方をするA字ハゲやU字ハゲと呼ばれる薄毛のタイプもあります。
また、額部分とは別に、上から見たときに頭頂部が薄毛になり頭皮が見えてくるというO字ハゲというものもあります。

これらの薄毛パターンの原因としては、男性型脱毛症(AGA)が主だったものと考えられますが、原因が同じであっても、人によって薄毛の進行プロセスは異なっており、M字に見えるように進行する人もいれば、額がどんどん広がるように進行するU字ハゲや頭頂部から薄毛が始まるO字ハゲのようなパターンもあるというわけです。

しかしながら、薄毛の原因はAGAだけでなく、加齢に伴う毛包のミニチュア化によって発生する場合もあり、薄毛の発生個所や進行プロセスも大きく変わるということもありますし、いくつもの原因が重なると「どうしようか?」、「やばいなぁ・・!」と悩んでいるうちにどんどん進行して手遅れになってしまうということもあります。

歳をとれば仕方のないこととあきらめている人もいるのかもしれませんが、バリバリの働き盛りの現役世代にとっては人前に出るのが億劫になるといった深刻な悩みを抱える人もおられますし、20歳代を含むこれから結婚を考えている男性にとってはM字、U字、A字が目立ってきたら婚活にも支障が出てくるかもしれません。

避けられない薄毛というものもあるかもしれませんが、早期発見・早期対策によって進行を遅らせることができますし、治療も可能なものとなってきています。
他方、進みすぎて毛包のミニチュア化が完了してしまうと、その毛穴からは毛が生えなくなってしまうということもあります。

薄毛のパターンや進行プロセスを知り、進行状況に合わせた対策をできるだけ早く実施することが大切になってきます。

そうですよね。どんな病気も早期発見・早期治療が大切ですよね、特に、脱毛症治療は保険適応外で治療するとなるとお金もかかりますし・・・
命に関わることではないので軽くみられがちですが、薄毛の悩みからうつ病になる人もいますし、そこまでいかないにしても、毎日かなりのストレスを抱えて生活することになってしまいます
前髪が長い時はかきあげなければ額の薄毛は分かりませんし、初期ならば薄毛かどうかも分かりません
気になる人は毎日鏡でチェックすると思いますが、お風呂に入って洗髪した後の排水口をチェックして抜け毛の増加をチェックするというのが一般的です。細い抜け毛や短い抜け毛が増えていないかまでチェックするのがベストです
成長期を全うした抜け毛は長さもあるし太くてしっかりしているということですか?
そういうことです。AGAでも老化でも急に髪のかが生えなくなるわけではなく、少しずつ抜け毛が増えるということは共通していますので、日々のチェックは早期発見において大切です
なるほど。それはそうと、何故額と頭頂部ばかりはげるのでしょうか?

 

AGAは前頭部と頭頂部に集中する!

男女に関係なく発生する老化による抜け毛は、髪の毛の老化のメカニズムから考えると、どこの毛髪にも均等に発生する可能性がありますが、薄毛の主要因と言われるAGAについては先頭部と頭頂部に集中しており、これにはAGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)のタイプと濃度が大きく影響しています。

AGAは成人すると加齢とともに減少する男性ホルモンであるテストステロンを補うために、男性ホルモン受容体により強く結合するDHTにテストステロンを変換することによって起こります。
DHTは5αリダクターゼという酵素によってテストステロンから合成されますが、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があり、合成されるDHTにもⅠ型とⅡ型に2種類があり、Ⅱ型のDHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合して分泌されるTGF-β1という物質が毛母細胞を死滅させることによって毛髪を休止期へと導きます。

一方、Ⅱ型の5αリダクターゼは前頭部と頭頂部に多く存在し、側頭部と後頭部ではⅡ型が多くなています。

従って、AGAによる抜け毛は前頭部と頭頂部に集中することになります。

参照元:ウィッキペディア 男性型脱毛症
https://ja.wikipedia.org/wiki/男性型脱毛症

薄毛や若ハゲというのはほとんどがAGAということですので、薄毛は前頭部と頭頂部に集中するのですね。それでも、頭頂部から薄毛になるO字よりも前頭部から抜けてくるM字、A字、U字が多くなるのはどうしてですか?
生え際はもともと髪の毛が細い人が多いと思いますが、額部分は皮膚が最も薄く毛包も小さくなっているためにDHTの影響を受けやすいのだと思います
そりゃそうですね。頭皮は顔の皮膚の延長上にあるといっても、顔から頭へと変化する 境界では徐々に髪の毛が生えるように変化していくようなものですね

 

額部分の薄毛のタイプは遺伝子が影響しているのかも?!

AGAによる抜け毛は原因物質であるⅡ型のDHTの量が多ければ抜けやすくなりますが、髪の毛の抜け方や抜けるパターンは人によって大きく異なりますし、AGAによる抜け毛が起こらない人もいます。
Ⅱ型の5αリダクターゼという酵素が合成される遺伝子の発現量が大きければ髪の毛が抜けるリスクは高くなりますが、毛乳頭細胞の上にある男性ホルモン受容体の感受性、毛包の大きさ、皮膚の厚みなど様々な影響が考えられますので、額部分の薄毛のパターンというのは個人差が大きくなってきます。

M字パターンは白人に多く、U字パターンは東洋人に多いという話もあるようですが、もしもそうであれば、M字になるのか?U字になるのか?というのも遺伝子が大きく影響していることになります。

M字パターン

白人のAGA患者に多いのがM字パターンと言われていますが、こめかみ部分の上部の生え際は髪の毛が細くなっているということが共通しており、両サイドの髪の毛がAGAによって比較的早めに薄毛が進行するパターンというのがM字ハゲです。
頭の形、すなわち、頭蓋骨の形状は民族によっても異なっていますし、おでこが大きい人は額の中央部の生え際の髪の毛が細くなり、M字ハゲの中央部の髪の毛の残り具合は人によって少しずつ異なります。

U字パターン

日本人を含む東洋人に多いタイプの薄毛と言われていますが、テレビで良く見受けられる薄毛のパターンを見ているとM字の人も結構おられるので、イメージによるところも大きいのかと思います。
さて、ネットでM字ハゲの画像を検索してみると、額中央部の髪の毛の量は人によって異なっており、完全な「M」になっている人もいれば中央部のくぼみが少ない「M」、すなわち、逆向きの「U」に近い人もいます。
AGAの進行程度にもよるのかもしれませんが、中央部の生え際は人によって異なっており、AGAによってM字ハゲになる人もいればU字ハゲになる人もいるように推測されます。

A字パターン

実は、A字ハゲというのは分からなかったのですが、中央で髪の毛を分けている人でU字ハゲが進行したときに「A」という文字の形状になるケースの様で、額に髪の毛がかかっているために気が付かないままU字ハゲが進行してしまった薄毛パターンのように思われます。

同意見です。一言でM字ハゲといってもいろいろなM字があるというのは感じていました
科学的な根拠はありませんが、解説したように、額の薄毛はAGAが主原因で、M字パターンが基本形でありM字の程度に遺伝的な差があるのではないかと思います
どんなパターンでも、進行すればみんな同じではないのですか?
頭頂部のO字パターンと合体すると同じ状態になるようですが、額部分だけの場合はかなりの高齢でもM字パターンはしっかり残っている人もいます
ということは、O字パターンは重要そうですね

 

O字ハゲはAGA以外の原因もあるかもしれません!

前から見ると普通の人なのに、お辞儀をしたときの頭頂部を見ると「カッパのお皿」のようになっている薄毛がO字ハゲと呼ばれる薄毛で、「カッパハゲ」と呼ばれることもあるみたいですす。
合わせ鏡で頭頂部を見なければ自分で直接見ることができないので、気付いたときにはお皿の様な薄毛がしっかり目立つくらいまで拡がっているというケースも少なくありません。

婚活サイトのアンケートでも薄毛は嫌われる傾向にあるようですが、M字までは許容範囲という人は95%もいるにもかかわらず、O字になると95%の人がNGということですので、額部分の薄毛よりも頭頂部の薄毛は深刻であるという考え方もあるようです。

さて、頭頂部はⅡ型のDHTが増加しやすい場所ですのでAGAによる抜け毛という可能性もありますが、AGAが原因の場合、髪の毛が細い額部分の生え際が先に薄毛になる、あるいは、頭頂部と前頭部が同時に進行する人が圧倒的に多いと思われます。

もちろん、AGAによる頭頂部だけの脱毛症が無いというわけではありませんが、頭頂部だけが薄毛になるO字パターンでは別の要因も考えておいた方が良いと考えられます。

O字パターンの原因は17型コラーゲン?

毛髪をつくる毛母細胞は毛包の中ほどにあるバルジ領域内の毛包幹細胞が分裂・分化して・供給されますが、毛包幹細胞では機能を維持するために17型コラーゲンという物質が重要な役割があり、加齢とともに17型コラーゲンの分解が促進されるようになり老人性脱毛症が起こることが解明されています。
老化による抜け毛というのは毛包幹細胞が分裂する際の遺伝子の複製エラーによるものであることが分かっており、加齢以外に遺伝子の複製エラーが起こる要因があれば年齢に関係なく起こる若ハゲという可能性もあるということになります。

ただし、老化と同じメカニズムで抜け毛が発生する場合、頭部のどこで抜け毛が発生するということが決まっているわけではなく、どの場所でも均等に発生する可能性があります。
言い換えるならば、老化と同じメカニズム、すなわち、何らかの理由で17型コラーゲンが破壊されることによって頭頂部だけが薄毛になるパターンがあるということになります。

毛髪の老化のメカニズムに関する最新の研究成果と17型コラーゲンについては、以下の関連記事で詳細をご紹介させていただいております。

参照元:国立大学法人 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 研究成果・プレスリリース 「毛包幹細胞が色素幹細胞を維持する仕組みを解明」
http://www.tmd.ac.jp/mri/press/press11/
参照元:国立大学法人 東京医科歯科大学 プレスリリース 「歳をとると毛が薄くなる仕組みを解明」【西村栄美 教授】
http://www.tmd.ac.jp/press-release/20160205/index.html
関連記事:白髪と薄毛の研究から見出された17型コラーゲンは髪の毛の老化の救世主になるのか?!

 

O字パターンの原因は紫外線?

頭頂部は人の体の中で最も紫外線の影響を受けやすい場所であり、紫外線を浴びることによって毛髪だけでなく頭皮環境も悪化し薄毛につながる可能性が高い場所ということになります。

紫外線の頭皮や抜け毛に及ぼす影響

  • 紫外線の影響で角質層が劣化し、頭皮の保水力が低下する
  • 頭皮のハリツヤを維持するコラーゲンやエラスチンが分解される
  • 紫外線によって細胞が傷つき毛母細胞が減少する、あるいは、毛包幹細胞の17型コラーゲンが破壊されてしまう

これだけではないのかもしれませんが、頭皮環境の悪化や毛母細胞の減少によって頭頂部だけが薄毛になる可能性は十分あり得ると思われます。

確かに、これなら頭頂部だけが薄毛になるO字ハゲが発生する可能性があるということは良くわかります
根拠があるわけではありませんが、O字パターンは原因が一つだけとは限らず、むしろ、複数の原因があるから起こっている可能性が高いのではないかと思います
そう言えば、ヘルメットをよくかぶる野球選手は歳をとってからO字の人が多いような気がします
ヘルメットは中にパットが入っており頭頂部はよく擦れる構造をしていますので、物理的刺激により毛髪が短くなって紫外線の影響をより受けやすくなる可能性もあるのかもしれません
AGAが進行すればいずれは側頭部と後頭部の髪の毛しか残らなくなってしまうわけですし、O字ハゲでも放置すれば進行して広がれば似たような状態になってしまう可能性もありますよね?
何も対策せずに放置するとそういうことになると思います
初期症状の場合は育毛シャンプーや育毛剤の利用で改善しているという人も結構いますし、また、症状がそれなりに進んでいる場合でもAGAクリニックで治療を受けると意外なほどあっさりと治ることが多いようです
早ければ早いほど、いくらでも対処法が見つかります。17型コラーゲンの減少に伴う薄毛は現在のところ適切な対処方法は無いようですが、現時点では、食生活を中心とした生活習慣、抗酸化物質の摂取、紫外線対策などを考えるのが得策かもしれません。ネットで調べるとそれぞれのタイプの薄毛にあった髪型も紹介されていますので 、誤魔化しかもしれませんが、参考にしてみてはいかがでしょうか?
薄毛の芸能人などを見ていると、かっこよく見える人もたくさんいますもんね!

育毛シャンプー・育毛剤を利用すれば十分に回復の見込みがあります。具体的な選び方は以下の記事で詳しく解説しています。

特に、初期の場合は育毛シャンプーが有効です。

また、ある程度進行してしまっている状態では、育毛シャンプーでは効果が見込めづらいので、育毛剤が良いでしょう。