今まで髪がショートだったけど、突然、髪を伸ばしてみたくなった、イメチェンしてみたいと思い立つことって。女子なら珍しいことではありません。
男子だって、髪を伸ばしてみたいと思うときがあるでしょう。
こんなとき、髪の毛が早く伸びる方法があったらいいのにと思います。
しかし、髪の毛を通常よりも早く伸ばすことはできるのでしょうか?

はっきり言って、非常に難しいです。一週間後のデートに間に合わせたいなんてことは常識的に不可能です。

ただ、何もしないよりは何かやってみるといいかもしれません。
というのは、髪を伸ばそうとする行為は、髪を伸ばす条件が揃いやすくなる、すなわち、髪をいたわることにつながるからです。

まずは、髪が伸びる仕組みをしっかりと把握することで、自分の髪はどのようにしたら少しでも早く伸びるかがわかります。
また、それが薄毛改善にもつながることを皆さんは理解されるでしょう。

というわけで、自分の髪はどのようにしたら髪の毛を早く伸ばすことができるか、そのポイントを紹介します。最初に髪が伸びる仕組みに触れた後、育毛剤育毛シャンプーを使おう、などという話ではなく、自然に行える4つの方法を解説します。

髪が伸びる仕組み

毛髪は大きく毛幹と毛根に分かれており、毛根は頭皮の下にあります。
毛根の部分には、髪の毛を伸ばすために重要な働きをする毛乳頭や毛母細胞が存在しています。
毛母細胞が非常に速いスピードで細胞分裂(増殖)を繰り返すことで髪の毛が伸長し、上へ上へと押し上げられ頭皮の上に出て行きます。

つまり、細胞分裂が激しく繰り返されるほど、上へ上へと髪の毛が伸びていくというわけです。

細胞分裂を繰り返すためには、当然、エネルギーが必要になってきますが、そのエネルギー源は体内にある栄養成分、または、私たちが口に入れる食物です。
血管を介して栄養成分が毛乳頭まで運ばれ、毛乳頭がそれを毛母細胞に届けます。

これで、発毛して髪の毛を伸ばすには、たくさんの栄養が必要ということがわかりました。
過激なダイエットで体内に入ってくる食物が少なくまると、毛母細胞まで栄養成分が届けられなくなり、細胞分裂を繰り返すエネルギーがなくなってしまい抜け毛が増えてしまいます。

「髪の毛を少しでも早く伸ばすにはたくさんの栄養が必要」ということが重要なポイントです。

後でもう一度、出てくるのでよく覚えておいてくださいね。

次ですが、早く髪を伸ばしたい場合、

早くとはどれぐらいの期間なのか
どれぐらい伸ばしたいのか
実現できそうな範囲なのか、できないのか

を見極める必要があります。
そのためにはやはり、人間の髪は通常ならどれぐらいの期間でどれぐらい伸びるのかを把握しておかなくてはいけません。

 

人間の髪は通常、一ヵ月で約1センチ伸びる

人間の髪の毛は、通常であれば、一日に0.3~0,4mmは伸びるので、1mm伸ばすのに3日かかることになります。
従って、早く伸ばそうとどんなに頑張っても、一ヵ月で3センチも5センチも伸ばすことはできません。
しかし、1センチでも毛先が伸びることで、「髪の毛が伸びたなぁ」と視覚的にわかるぐらいにはなっています。

 

髪は早く生えるだけでなく、いかに伸びるかは成長期の長さがポイント

髪には、ヘアサイクル(毛周期)というものがあります。
前の髪の毛が抜けたところに新しい髪の毛が生え始め、上へ上へと押し上げられ伸びていきます。
伸びていく時期が成長期(Anagen)と呼ばれる時期ですが、その後、髪を伸ばすために重要な毛乳頭や毛母細胞が存在する毛包が小さくなり、髪が伸びにくくなる退行期(Catagen)に入ります。
退行期を過ぎると、完全に毛母細胞の分裂は止まり、髪が抜けてしまう休止期(Telogen)になります。
そして、再度、髪が生え始めることで新たなヘアサイクルが始まります。

従って、髪を早く伸ばすには成長期の長さがポイントになるわけです。

いかにして髪が退行期に向かわず成長期を長く維持できるかがカギになり、成長期である間は髪は伸び続けることができます。

また、「早く」ということにしても毛母細胞が激しく分裂すればこそなので、やはり、元気いっぱいの成長期を迎えることが重要になってくるというわけです。

ちなみに、成長期の期間は通常、2~6年 最長で約7、8年と言われています。

あれこれ書きましたが、ここでの重要なポイントは、「髪を早く伸ばすには、成長期が活発でできるだけ長いほうがいい」ということです。

では、成長期を長く維持するにはどんなことを実行したり、注意したりすればいいのでしょうか?

その方法が、AGA(男性型脱毛症)や女性特有の薄毛を改善する方法ととてもよく似ている、というよりも、そのものと言ってもいいかもしれません。

 

髪の毛を早く伸ばす・増やしすための長い成長期を実現させる4つの方法

すでに薄毛を改善すべく色んな方法を実行していられる人は、それをさらに強化して続けていけばいいと思います。
まだ、そのようなことは実行していない、また、実行はしているけど、もう一度考え直してやってみたいという人は下記を参考にしてみてください。

 

1.自分の背景をしっかりと把握(性別、年齢、遺伝、病歴、など)

性別
男性か女性かということで、「伸びやすいか、伸びにくいか」が変わってきます。

女性ホルモンのエストロゲンには増毛作用があるので、女性のほうが早く伸びると考えられます。

加齢
男性にしても女性にしても、性ホルモンは加齢と共に減少していきます。
男性ホルモンの減少はAGA誘因物質のDHTを増やすため、たとえ、髪が生えたとしても成長期が短期で終わってしまいすぐに抜けてしまうことになります。

女性の場合男性ホルモン量そのものが少ないので男性のような抜け方はしませんが、更年期に入る頃からエストロゲンが急激に減少するため髪の毛も伸びにくくなります。

遺伝
髪の毛は非常に遺伝の影響を受けやすい部位です。特に、AGAは遺伝色が濃い病気です。

病歴
髪の毛は、全身の病気と関連することが多々あります。
最初のほうで重要なポイントとして「「髪の毛を少しでも早く伸ばすにはたくさんの栄養が必要」と申し上げましたが、髪の毛が伸長するための栄養は血管の中を通って毛乳頭、毛母細胞まで運ばれていきます。
血管の中がしっかり拡がって広々としていればこそ、栄養成分がたくさん運ばれていくわけです。
血管が硬くなって(動脈硬化)になっていると、内腔が広がらないために栄養成分を充分に毛母細胞まで運ぶことができません。


動脈硬化を起こしやすい病気は非常に多く、高血圧、高脂血症、糖尿病などを伴うメタボリックシンドロームでは血行不良も伴うために、髪の毛が伸長しにくいだけでなく薄毛も進行しやすい状態になっています。

最近では、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病は、食生活の欧米化などによって若年化しています。

 

2.十分な睡眠時間の確保

深い睡眠ほど、発毛を促したり、髪を伸ばす成長ホルモンの分泌が促進されます。
特に、睡眠直後から約90分間は脳も身体も眠っている「黄金の90分」と呼ばれ、この時間をしっかり確保して、全体で7時間は眠るようにしましょう。

3.栄養のバランスがとれた食事

髪の毛や頭皮はたん白質でできており、髪の毛を伸ばすために多くのビタミンやミネラルが関与しています。
髪の毛を構築するたんぱく質や伸長させるためのエネルギーは、食事で摂られる炭水化物やたんぱく質が原料となりビタミンやミネラルの力を借りて効率的に利用されるようになります。
従って、無理に炭水化物を減らすのではなく、たん白質、ビタミンやミネラルのバランスを考えて食事からしっかりとることを心掛けましょう。

4.積極的な生活習慣病改善と予防

いくら栄養成分が揃っていても、栄養素を毛母細胞まで運ぶパイプである血管が健常でなければ何の意味もありません。
そのため、栄養物質を毛母細胞まで運ぶ血管は、動脈硬化などがなく、しなやかでしっかりと内腔が広がっていることが重要です。
早く髪を伸ばすためには、動脈硬化を伴う可能性の高い生活習慣病の改善や予防に積極的に取り組みましょう。

その他、頭皮のマッサージなどで血行を良くすることも効果的です。

 

まとめ

① 髪の毛が伸びる仕組みについて
② 髪の毛は一ヵ月で約1センチ伸びる
③ 髪の毛を早く伸ばすためにはたくさんの栄養が必要
④ ヘアサイクルの中の成長期の充実と期間が髪を早く伸ばすポイント
⑤ 活発で長い成長期を実現する方法

髪が早く伸びる方法は特別変わった内容ではありませんが、薄毛改善法と同じく日常的に実行するのは意外と大変です。特に、バランスの取れた食事など忙しい人にはなかなか難しいと思います。
そんなときには、ビタミン、ミネラル、たん白質の源であるアミノ酸などをたくさん含んだ青汁を活用するのもいいかもしれません。

参照URL:リーブ21「髪が伸びるスピード」
https://www.reve21.co.jp/contents/column/12
参照URL:スキンケア大學「髪の毛の主成分や役割、悩み対策は?」
http://www.skincare-univ.com/article/017227/
参照URL: airweaveコラボレーション「睡眠負債」 / スタンフォード大学 西野精治教授の睡眠コラム」
https://coop.airweave.jp/news/nishino2.php