今回は実践している芸能人もいるという湯シャンの効果について検証してみたいと思います。湯シャンというのは、文字通り、シャンプーを使用せずお湯だけで染髪する方法ですが、そんなことで抜け毛が減るのかと検索する人も多いようです。試した方の口コミ情報も賛否両論で、いろいろな意見があるようです

テレビでおなじみの福山雅治さんやタモリさんが実践しているということで話題になった湯シャンですが、抜け毛が気になる方、アトピー体質で頭皮に不安を抱えている方など毛髪や頭皮に不安を感じている人にとっては興味深い湯シャンです。
しかしながら、シャンプーを使用することが当たり前になっている人にとっては、「お湯だけで洗って髪の毛や頭皮はきれいになるのだろうか?」、「抜け毛が悪化するのは怖い!」と不安になるというのも良くわかります。

現在は、様々な界面活性剤が見いだされ、それぞれの特徴を活かしたシャンプーもありますし、抜け毛が気になる人に向けた頭皮ケアを意識した育毛シャンプーもたくさん市販されています。
天然の植物由来界面活性剤を用いて染髪しているという話もあるようでし、実際、伝承成分を有効活用してシャンプーとして市販しているモンゴ流シャンプーEXというものもあります。
シャンプーも良いものを選んでうまく使えば、弱った頭皮を復活させて育毛効果も期待できると思いますが、何しろ、湯シャンはシャンプーがいらないわけですから経済的にも助かります。

よく考えてみると、シャンプーなどの無かった時代やシャンプーが手に入らない発展途上国では、湯シャンどころか水で洗うだけということもあるでしょうし、薄毛の悩みが無かったとは言いませんが、みんながみんな薄毛になっているとは考えられません。

ちなみに、モンゴ流シャンプーEXで使用されている界面活性剤というのはユッカ根に含まれるサポニンということですが、興味のある方は以下の関連記事をご覧ください。

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モンゴル人を参照にしたモンゴ流シャンプーEX

でも、シャンプーを使わないということは頭皮への負担はかなり軽くなるので、その点はプラスですよね
頭皮の負担は間違いなく減りますが、汚れが落ちていなければ頭皮環境が悪化して、抜け毛を誘発することも考えられます
洗浄効果と負担軽減のバランスがどうかということですね

 

シャンプーを使う意味とは?

最近のシャンプーには、普通のシャンプーもあれば、頭皮をケアする成分が配合されている育毛シャンプーもありますが、共通しているのは界面活性剤を配合していることかと思います。
界面活性剤というのは油にも水にも馴染むことができる物質であり、油汚れが付着しているものから油と油に付着している汚れをセットにして引きはがし、水とともに流せるようにすることができます。

毛髪や頭皮に付着している油分と言えば皮脂ですが、シャンプーを使用する主な目的は毛髪や頭皮に付着している皮脂汚れを落とすことにあります。
ところが、皮脂膜というのは毛髪や頭皮の水分を保持するという重要な働きもあるため、いくら汚れているとはいえども皮脂を完全に除いてしまうような強い界面活性剤を使用すると毛髪も頭皮も乾燥してしまいます。

毛包から体外に出ている毛髪は一度皮脂膜が無くなると補填することができませんので、シャンプーやリンスには毛髪を保護するために毛髪をコーティングする素材が配合されているというメリットがあります。

皮脂膜が除去された頭皮も毛髪と同じようにコーティングすればと思うかもしれませんが、毛髪と異なり毛穴が存在しますので人工的にコーテイングする素材が毛穴を塞いでしまうことで抜け毛が起こりやすくなるということもあり、そんなに単純なものではありません。

 

界面活性剤のたんぱく質変性能力が頭皮の刺激になる!

界面活性剤にはタンパク質とタンパク質の結合を破壊する能力があり、それが頭皮に刺激を与えることになります。

界面活性剤は大きく分けて、陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性の4種類がありますが、水に馴染みやすい構造部分が陽イオン性界面活性剤や陰イオン性界面活性剤は洗浄力が強い界面活性剤ですが、たんぱく質の変性に加えて皮膚のpH が変わりますので、頭皮の刺激性も高くなります。
育毛シャンプーでは低刺激のアミノ酸系の界面活性剤が使われていることが多いですが、低刺激というだけで、刺激がないわけではありません。

すなわち、どんなシャンプーを使っても皮脂膜が除かれ頭皮のたんぱく質が変性するということは起こっているわけですから、界面活性剤による刺激が無くなる湯シャンは、一時的に皮脂膜が無くなり乾燥しやすい頭皮にはなりますが、頭皮ケアには有効な方法ということになります。

参照元:ウィッキペディア 界面活性剤
https://ja.wikipedia.org/wiki/界面活性剤
参照元:Hair Hapi ヘアハピ シャンプーに使われる洗浄剤(界面活性剤)の知識
https://www.shampookantei.com/haircare/1

育毛シャンプーに使われるアミノ酸系界面活性剤にもたんぱく質を変性させる働きがあるから、それが刺激になる可能性があるということですね
そこで、考えられたのが湯シャンというわけです
そりゃぁ、界面活性剤を使わないのだから頭皮への刺激はゼロになり、頭皮に悪いわけはありませんよね
ところが、湯シャンにも問題点があり、それが湯シャンに対するネガティブな意見につながっているようです

 

湯シャンとは

シャンプーに配合される界面活性剤は皮脂とともに皮脂に付着した汚れを落とすことにあるわけですが、界面活性剤を使わなくてもある程度の皮脂を落とすことは可能です。

油汚れが残っている食器にお湯をかけると油によるベタツキが消えることからも分かるように、脂肪分は温度が上がると流動性が増加し流水とともに流れやすくなります。
人の皮脂に含まれる脂肪分は牛や豚の油と異なり不飽和脂肪酸が多く、体温付近の温度でも高い流動性を維持することができるという性質があります。
体温付近の温度で流動性が上がるため、毛包内になる皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌する汗が混ざった状態で頭皮全体に広がる皮脂膜を形成することができるというわけです。

言い換えるならば、30~40℃のお湯で洗い流せば皮脂膜中の流動性が上がり、お湯で流すだけで汚れが付着した皮脂を洗い流すことができるというわけです。

もちろん、温度が高ければ高いほど皮脂が溶けやすくなりますので、汚れがひどい時はもう少し湯の温度を上げると洗浄力が増加します。
すなわち、湯シャンには流すお湯の温度と勢い、および、時間というファクターがあり、それをコントロールすることによって皮脂汚れを確実に落としながらも適度の皮脂膜を残す条件が必要になるということになります。

皮脂の量や皮脂に付着する汚れの量は個人差がありますので、自分に合った湯シャンの条件を見つける必要があるということですか?
理想的にはそういうことになりますが、そんなピンポイントの条件を見つけるのは不可能です
どうすれば良いのでしょうか?

 

湯シャンの正しいやり方と効果

先に申し上げたように、湯シャンで皮脂汚れだけを落としてある程度の皮脂膜を残すというのは簡単なことではありません。

お湯の温度を高くしすぎたり流している時間を長くしすぎたりすると残しておきたい皮脂まで流れてしまい、毛髪や頭皮が露出してしまい、毛髪や頭皮の保湿力が低下することになります。
逆に、湯シャンの条件を手加減すると皮脂汚れが落ち切らないために、頭皮の常在菌が増殖してしまい、臭いがきつくなったり炎症によるかゆみやフケが発生したりすることになります。

また、頭皮は新たな皮脂の分泌と発汗によって皮脂膜は自然回復しますが、毛幹、すなわち、毛穴から体外に出ている部分は皮脂膜が無くなった状態になってしまいます。
皮脂によるコーテイングが無くなってしまった毛髪は、乾燥によってパサパサになったり、摩擦が起こりやすくなってサラサラ感が無くなったりといった状態になりやすいという問題点もあります。

湯シャンを始めるにあたっては、いきなり、理想的な状態になるわけではないということを認識して、最初は緩めの条件で初めて、湯シャンに合わせて体質が変化するまで根気よく続けるということが大切です。

洗浄力が不足しているといっても汚れが全く落ちていないというわけではありませんし、続けることで徐々に常在菌の量が適正な状態になり、臭いは減少してくるでしょう。
また、シャンプーの使用によって皮脂が多めに除かれることに慣れている頭皮は皮脂の分泌量が多くなっており、湯シャンを続けることによって皮脂の分泌量にも変化が現れる、すなわち、湯シャンだけでベタつかない程度の皮脂分泌量になってくると言われています。

やはり、湯シャンでちょうど良い条件を見つけるというのは難しいみたいですね
人の体は不思議なもので現在の環境に順応するようにできていますので、体質が湯シャンに馴染むまで継続することが大切ということです
ところで、湯シャンの条件を緩めにするというのは、具体的にはどんな感じでしょうか?

 

湯シャンするときの基本は?

湯シャンでは、皮脂の流動性を上げるためのお湯の温度と湯シャンする時間が重要になってきますが、決まったルールがあるわけではありません。

基本的には、皮脂汚れを可能な限り除去できるような方法が良いわけですが、強くすることで頭皮の付加が大きくなってしまっては元も子もありませんので、お湯の温度は体温前後が推奨されています。

また、湯シャンする前に動物性の柔らかいブラシで髪をとかし、予め汚れが取れやすくするといった前準備もあった方が良いようです。

湯シャンの基本となる手順

  1. 毛質の柔らかいヘアブラシで髪の毛をとかすとともに、頭皮の皮脂汚れを浮き上がらせておくことで、洗浄効果が上がります。
  2. お湯の温度は40℃以下のぬるま湯で、流す時間は5分程度で十分ということですが、慣れないうちは10分程度でも問題なさそうです。湯シャン中も爪を立ててゴシゴシ擦るのではなく指の腹を使ってマッサージするように擦ることが頭皮を傷つけないために大切です。髪の毛が長い場合は、手くしでも構いませんし、頭皮を傷めない先端が丸くなっているようなブラシを使用するというのも効果的です。
  3. 染髪後は乾いたタオルで髪の毛を挟んで水分をできるだけ除くようにしますが、頭にタオルをかぶせてゴシゴシ擦るのはNGだそうです。
  4. 仕上げはドライヤーで乾かしますが、温風と冷風を切り替えながら根元から乾かすようにしましょう

参照元:AGAヘアクリニック AGAタイムス 【医師が教える】話題の湯シャンって効果あるの? 正しい方法と注意すべきポイント
https://agahairclinic.com/times/shampoo-care/article_000603

事前に半身浴で体を温めて発汗を促進したりすることもよく言われますが、頭皮の臭いが気になる人はすでに細菌が増殖していると考えられますので、最近の増殖を促さないようにするためにもあまり温めない方が良いかもしれません。
また、フケ・かゆみがある場合も同じで、細菌が繁殖して炎症を起こしている可能性が高いので、体を温める前に湯シャンを開始した方が良いかもしれません。

湯シャンにはルールがなく、自分の状態に合わせてフレキシブルに変更しても構いませんので、皮脂が多いと思えばお湯の温度を少し高めにすればよいだけですし、汚れがひどい時には流す時間を増やせばよいということになります。
そして、条件を変えることで問題点があるようであれば、元の条件に戻せばよいだけです。
湯シャンの効果が見え始めるのは早い人でも1週間、長い場合は半年とも言われてますので、日々変わる状態に合わせて洗浄方法も変更しても構わないというわけです。

体質が湯シャンに順応するまで気長に継続するということが大切ということですか?
そういうことです。人によって頭皮の状態や汚れ具合は違いますし、髪の毛の状態も異なっています。湯シャンで問題が発生するからといってすぐに諦めるのではなく、問題があるなら3回に1回はシャンプーを使用するなどして長続きするような工夫もあるようです
整髪料やトリートメントも使わないのですよね?
使わないというのがベストですが、ヘアスタイルが決まらないということであれば、椿油などの安全な天然の油分を少量使うという方法もあるようです

 

湯シャンの効果は?

あちこちのサイトを見て回りましたが、「効果あり」ばかりではなく、「効果なし」というサイトも予想以上にありました。

何度も申し上げているように、頭皮や毛髪の状態は人それぞれですし、一日に付着する汚れの量も異なっていますし、加えて、体質からくる皮脂の分泌量の差や毛質も異なります。
湯シャンが合っている人、合わない人、両方あって当然かと思います。

脱毛症にもいろいろあり、男性ホルモンが原因とされる男性型脱毛症(AGA)やストレスがからむ円形脱毛症などの体の内部に原因があるような脱毛症には湯シャンが直接的な効果があるとはお世辞にも言えませんが、頭皮の汚れや皮脂が原因となる体外に原因がある抜け毛対策には湯シャンが有効である可能性は十分あると思います。

育毛シャンプーのようにスカルプケアやヘアケア成分を頭皮や毛髪に送り込むことができないというデメリットはありますが、人が本来持っている育毛能力を目覚めさせるという意味では、湯シャンはおススメの薄毛対策かと思います。

頭皮が元気になり環境が整ってくれば、体内に原因がある脱毛の進行を遅らせる効果も期待できるかもしれません。

湯シャンに期待できることがよく分かりました。お金がかかるわけではないし試すだけなら大きな問題は無さそうです。効果が無いと判断すれば止めればよいだけですし・・・
湯シャンに対してネガティブな発信をしている口コミ情報を見ると、初めて日が浅い時に出るフケ・かゆみや抜け毛が減らないなどいった症状が見受けられますし、実際に日が浅いという方も居られました
湯シャンの抜け毛対策効果がいつごろ出るかというのは始めたときの頭皮の状態によるわけですし、長丁場ということは覚悟しておりたほうが良いということですね
始めた当初は抜け毛が減らないし、フケやかゆみも止まらないといった状態の人は、シャンプーを使用する日を交えながら湯シャンを長期にわたって継続してから判断しても良いのではないかと感じました