アデノバイタルシャンプーは、大手化粧品会社の資生堂が販売している育毛シャンプーであり、資生堂一押し育毛成分のアデノシンが配合されています。

株式会社資生堂というと化粧品の会社というイメージが強いようですが、1872年に洋風調剤薬局の「資生堂薬局」として創業し、1880年に育毛剤の販売、1888年に練り歯磨きの販売と変遷し、化粧品業界に進出したのは1897年ということで、育毛剤については創業時から取り組んでいた会社ということです。

本格的に研究活動に着手するのは、1927年に株式会社資生堂となり1939年に 資生堂化学研究所が設立されてからということかと推測いたしますが、資生堂の研究成果の一つが「アデノシン」という育毛成分であり、2004年に厚生労働省に承認されている育毛効果のある医薬部外品です。

アデノバイタルは資生堂の研究成果の一つであるアデノシンを主な有効成分として配合された育毛ケア製品のシリーズ名で、同様にアデノシンを配合した同じようなアデノゲンというシリーズも資生堂から販売されており、「何故?」と混乱されている方もおられるようです。
今回はアデノバイタルシリーズの一製品であるアデノバイタルシャンプーの解説ということですが、中心成分であるアデノシンの解説とアデノゲンとの違いについて解説したいと思います。

参照元:ウィッキペディア 資生堂
https://ja.wikipedia.org/wiki/資生堂

そうですよね。一つのメーカーが同じ成分を主成分とした育毛ケア製品を二つ出すというのは、社内でライバルをつくるようなものです
顧客の分散という考え方もあるかと思いますが、アデノバイタルとアデノゲンは微妙に違いがあり、このような形になったのは主成分であるアデノシンの育毛効果のメカニズムにも関係しているように思います。
それでは、先ずは、アデノシンの育毛効果について教えていただけますか?

 

資生堂一押しのアデノシンの育毛効果とは?

アデノシンといえばという生物の活動を支えるエネルギー物質であるアデノシン三リン酸(ATP)という物質が頭に浮かびますが、アデノシンはリン酸と結合することでDNAやRNAのもととなるヌクレオチドの一つになったり、エネルギー物質であるATPとしてエネルギーを体中に運んだり、シグナルの伝達に関わったりする重要な物質です。

資生堂の研究によって見出されたアデノシンの育毛成分としての機能は、

  • 血行促進
  • 発毛促進因子FGF-7の生産
  • ヘアサイクルにおける成長期の維持

の三つです。

育毛剤として使われているミノキシジルと似たような効果がありますが、同じような機能を持つミノキシジルが医薬品であることを考慮すると、ミノキシジルより効果は弱いのかもしれません。
しかし、人の体内に常に存在するアデノシンは安全性の高い成分ということは言えそうですし、現在のところ目立った副作用は報告されていません。

まとめると、ミノキシジルよりも効果は低いと言えども類似した機能を持つアデノシンは、髪の成長を後押しして長く太くしっかりした毛髪を育てることが期待できそうです。

 

アデノバイタルとアデノゲンの違いは?

アデノバイタルもアデノゲンも男女兼用のようですが、公式サイトを見る限りはアデノゲンは男性を意識した育毛ケア製品であり、アデノバイタルは女性を意識した育毛ケア製品のようです。

ところが、アデノシンの育毛効果は、弱った毛根の細胞を活性化しながら栄養素の供給を促進することで毛根をしっかり育てて、抜けにくい毛髪をつくることでヘアサイクルの成長期を遅延させることにあり、まさしく、女性にみられる抜け毛や薄毛に効果が期待できそうです。

言い換えると、アデノシンには男性型脱毛症(AGA)の主原因であるジヒドロテストステロンの上昇を抑える効果はありませんので、AGA対策を考慮する必要のあるアデノゲンシリーズはアデノシンにプラスアルファの効果や頭皮のケアを工夫する成分を付加するような仕様になっています。

一方、アデノバイタルはネットで購入することもできますが、サロンで使用することを前提に開発された育毛ケア製品であり、サロンを利用する顧客となると女性が圧倒的に多いということは言うまでもありません。
すなわち、女性を主なターゲットとするアデノバイタルの場合には、女性の薄毛や抜け毛に十分な効果が期待できるアデノシンが主役の製品でも十分な効果が期待できるということになります。

参照元:アデノゲン 公式サイト
http://www.shiseido.co.jp/adeno/products/
参照元:アデノバイタル 公式サイト
http://www.pro.shiseido.co.jp/haircare/adenovital.html

特に、記載されているわけではありませんが、確かに、アデノゲンの背景には男性の画像が使われていますし、アデノバイタルの背景には女性の画像が使われています
推測でしかありませんが、どちらもシリーズとしてセットで使っていただいて初めて効果が出る製品ではないでしょうか・・・。
というと、今回ご紹介していただくアデノバイタルシャンプーだけを使っても意味が無いということでしょうか?
意味が無いということはありませんが、アデノバイタルスカルプエッセンス Vで頭皮ケアをしていただいた方がアデノシンの効果をより実感できるという意味です
ところで、アデノバイタルシャンプーは洗浄力が強すぎて頭皮に良くないというサイトが多くみられます
確かにそういう意見の方もおられますが、商品のコンセプトはシャンプーで毛髪の汚れと傷んだ場所をしっかり補修し、その後に、アデノバイタルスカルプエッセンス Vで頭皮をケアしていただきたいということだと思います
なるほど、役割分担をしっかり考えて商品を開発しているということですね
そのあたりを踏まえて、アデノバイタルシャンプーをみていきましょう

 

アデノバイタルシャンプーの洗浄力は強すぎる!?

アデノバイタルシャンプーには育毛シャンプーでは嫌われる硫酸系の界面活性剤であるラウレス硫酸ナトリウムが入っています。
ラウレス硫酸ナトリウムは洗浄力・脱脂力が強い界面活性剤で頭皮に刺激があるということで、多くの育毛シャンプー関係のサイトがマイナス評価をしている界面活性剤です。

しかしながら、シャンプーの本来の目的である汚れがこびりついている髪の毛を中途半端に洗浄して、傷んだ髪の毛を修復するはずの成分が浸透できないということになると、それこそ育毛シャンプーを使う意味がありません。

資生堂の考え方としては、頭皮にダメージを与えるとようなことはできるだけ避けたいところですが、強めの界面活性剤を使用しているアデノバイタルシャンプーは髪の毛の汚れを確実に落とすということが根本にあるのではないかと推測します。

もちろん、シャンプーによる頭皮へのダメージを最小限に抑えるぎりぎりの工夫はされており、毛穴の奥の皮脂まで落としてしまう分子量の低いラウリル硫酸ナトリウムのような界面活性剤は使われていませんし、不足する洗浄力を補うために様々な頭皮への刺激性を抑えた界面活性剤が組み合わせられています。

  • コミカドプロピルベタイン:ベビーシャンプーにも使用されるや両性界面活性剤
  • PEG-2ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Na:ラウレス硫酸ナトリウムよりは低刺激で比較的強い洗浄力がある界面活性剤
  • ココイルメチルタウリンNa:ココヤシ由来の頭皮に優しいアミノ酸(タウリン)系界面活性剤

サロンや美容院で使用されるシャンプーは頭皮への接触を最小限に抑えるプロの技術で行われますので、強い洗浄力が要求されるのではないかと思います。

しかしながら、市販されている以上は、自分でシャンプーすることが前提ですので、頭皮に触れずにシャンプーするのはほとんど不可能です。
結果的に、余分な皮脂と汚れだけでなく頭皮に必要な皮脂まで流れてしまったという人が、マイナスの口コミ情報になっていると考えられます。

すなわち、アデノバイタルシャンプーは皮脂量が少なく乾燥気味の頭皮環境の方にとっては洗浄力が強すぎるということも考えられますが、皮脂量が多く毛髪や頭皮の汚れが目立つという方にはちょうど良い洗浄力といえるのかもしれません。

「アデノバイタルシリーズはセットで利用する」というのも、アデノバイタルシャンプーで余分な皮脂をしっかり落とした頭皮に対して、アミノバイタルスカルプエッセンスVで頭皮ケアをすれば、有効成分であるアデノシンの効果を実感できるというわけです。

 

アデノバイタルに配合されている毛髪・頭皮ケア成分

資生堂一押しのアデノシンが配合されていることは何度も出てきていますが、髪の毛の洗い上りに満足していただくための成分やダメージを受けた頭皮をケアする成分も配合されています。

  • ポリクオタニウム7:静電防止
  • ポリオクタニウム10、11;毛髪のうるおいをキープする保水成分
  • グリチルリチン酸2K:消炎作用
  • 酢酸トコフェロール:抗酸化活性のあるビタミンE
  • アルギニン:増毛効果があると言われるアミノ酸
  • サンショウエキス:血流促進作用
  • シソエキス:保湿・消炎作用
  • ホップエキス:鎮静作用

ただし、これらは珍しい成分というわけではなく、育毛シャンプーだけだ無く、どうにかすると、普通のシャンプーでも見られる成分です。

ちなみに、ポリオクタニウムはシリコンの代役のような成分で、イクオスブラックシャンプーの記事で詳しく書いていますので、併せてご覧頂けますと幸いです。
関連記事:イクオスブラックシャンプーの効果を考察 成分や備長炭の働きからまとめてみました

確かに、洗浄効果が足りなければ何のためにシャンプーしているのか分かりませんし、エッセンスとセットで利用するためにも洗浄は強い方が良いということですね
しかし、他の育毛シャンプーと比べると、成分から考える限り洗浄力が強いということは間違いありませんので、使ってみて頭皮に異常を感じたり、抜け毛が増えたりするようであれば、使用は控えるか量を減らして使った方が良いと思います
でも、髪の毛の洗浄に特化したシャンプーであるなら、アデノシンを配合する必要もないのではないですか?
ご家庭でアデノバイタルシャンプーを利用する方が、洗浄後にアデノバイタルエッセンスVでケアするのであれば必要ないかもしれませんが、シャンプーだけで済ますことも考えて配合されているのだと思います。

当サイトではこの他にも色々な育毛シャンプーを利用し効果を纏めていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。