育毛シャンプーと言えば男性のための商品というイメージでしたが、薄毛に悩む女性の増加に伴い夫婦で共有するようなケースが増え始め、今では女性用育毛シャンプーが急増しています。裏を返せば、男性の頭皮の事情に合わせた男性だけのための新しい考え方の男性用育毛シャンプーが有ってもおかしくない時代になっているということを意味します。
今回は、最近よくみられる男性に特化した男性用育毛シャンプーに焦点をあてて検証することで、おススメの男性用育毛シャンプーの選び方を考えてみたいと思います

男性の脱毛症はテストステロンという男性ホルモンの減少に伴う男性ホルモン活性の低下が原因である男性型脱毛症(AGA)がほとんどであり、男性ホルモン活性を補うために合成されるジヒドロテストステロン(DHT)が前頭部や頭頂部の成長途上にある髪の毛を退行期・休止期へと誘導することによって起こります。
AGAの治療薬としては、DHTの合成を抑えるプロペシアやザガーロなどの内服薬や血管拡張作用や髪の毛の成長を促す効果が期待できるミノキシジルを配合した外用薬が使用されています。

しかしながら、加齢に伴うテストステロンの減少は誰にでも起こることであるにもかかわらず、20歳代や30歳代で抜け毛や薄毛に悩む人もいれば、若いころと同じというわけにはいきませんが、60歳代になっても他の人よりも多くの毛髪を蓄えている人もいます。
また、AGAを発症する時期にも個人差があり、20歳代の若はげと呼ばれる状態になる人もいます。
すなわち、脱毛症の原因はAGAだけではなく、皮脂やフケの増加が主原因となって起こる脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症、あるいは、自己免疫疾患の一つと考えられている円形脱毛症といった疾患もありますが、皮脂やフケ、あるいは、過剰なストレスがAGAの進行を促進することになり、年齢以上に薄毛が目立つようになるということもあるというわけです。

過剰なストレスはシャンプーでどうにかできるものではありませんが、AGAの進行を促進する可能性のある過剰な皮脂やフケの増加を抑えることで抜け毛や薄毛の進行を抑えることは可能であり、頭皮の皮脂量やフケの発生に合わせた配合をした育毛シャンプーが皮脂量が女性よりも多くなりがちな方が多い男性の薄毛対策として有効であると考えられます。

確かに、男性の方が女性よりも脂ぎっていると言われることが多いので、それが原因で汚れが落ちにくくなって頭皮環境が悪化する可能性はありますよね
頭皮の皮脂量までは見えないかもしれませんが、顔に皮脂が多いと頭皮にも多いと考える方が妥当ですし、過剰に皮脂が存在することで汚れが付着しやすくなったり、頭皮の常在菌が増殖したりすることで頭皮が炎症を起こして髪の毛が抜けやすくなるということもあります
でも、年を取ると皮脂の量も減少する傾向にありますから、頭皮の事情も加齢とともに変わってくるのですよねぇ?
良いところに気づきましたね。皮脂量にはもともと個人差がありますが、加齢とともに減少したり、生活習慣によって増えたり減ったりしますので、皮脂量の個人差はさらに大きなものとなってきます。従って、頭皮の皮脂量に合わせた育毛シャンプーが有効であるという考え方の男性の頭皮事情に合わせた男性用育毛シャンプーが登場するというわけです

 

従来の育毛シャンプーの特徴とは?

抜け毛や薄毛が気になる男性が使用する育毛シャンプーは、ダメージを受けている頭皮をケアすることに注力したシャンプーというのが主流かと思います。
言い換えるならば、通常のシャンプーで使用されている強い洗浄効果のある硫酸系の界面活性剤、石油由来の着色料や香料などの人工成分、シャンプーによってパサパサ・ゴワゴワになった髪の毛をコーティングするシリコンなどを避けて、頭皮への刺激が少ない洗浄成分や天然成分を中心とした添加物、傷んだ頭皮をケアする成分、シリコンに代わるコーティング剤などを使用するというのが一般的な育毛シャンプーということです。

従来の育毛シャンプーの特徴

  • 頭皮への刺激が少ないアミノ酸系の界面活性剤を中心とした洗浄成分
  • 劣る洗浄力をカバーする成分やメカニズムの導入
  • 頭皮で起こっているフケ・かゆみを抑える抗炎症成分・抗菌成分
  • 頭皮の保湿性を高めるための保水力の高い成分
  • 乾燥しやすい頭皮・毛髪を保護する成分

従来の育毛シャンプーの特徴からも分かるように、この内容であれば抜け毛や薄毛に悩む女性が使っても十分な効果は期待できる育毛シャンプーです。
最近急増しているという女性用育毛シャンプーでは、従来の育毛シャンプーで使用されている成分に女性ホルモンであるエストロゲンと体内で同じ働きをするイソフラボンなどの成分が配合されていることが特徴となっています。
シャンプーの主目的である洗浄という意味では、皮脂量の少ない方が多い女性では頭皮に優しい従来の育毛シャンプーで配合されている洗浄成分で十分であり、むしろエストロゲンの減少に伴う抜け毛の発生を抑えることが重要であるという女性用育毛シャンプーが増加しているというわけです。

ところが、皮脂量の多い男性の場合、従来の育毛シャンプーで使われている育毛シャンプーの洗浄成分で十分に汚れを落とすことができているのかということが問題視されているのが男性の育毛シャンプーに見受けられます。
もちろん、従来の育毛シャンプーが悪いというわけではありませんが、最近の傾向として、頭皮の皮脂量に合わせて使い分けることができる男性専用の育毛シャンプーが市販されるようになってきているというわけです。

頭皮の皮脂と言えば、皮脂膜として頭皮や髪の毛から水分が蒸発するのを防いでいるので、育毛シャンプーでは皮脂の摂り過ぎはNGということを聞いています
そうなんですけど、皮脂には汚れが付着していますし、過剰な皮脂は皮脂を栄養源として増殖するマラセチアという真菌が増殖しすぎて炎症を起こすこともあります。従って、皮脂の分泌量が多い男性は従来の育毛シャンプーのような弱い洗浄力では洗いきれずに抜け毛につながる可能性があります
男性は女性より皮脂の分泌量が多いということですが、その原因は分かっているのでしょうか?

 

男性ホルモンが皮脂腺を活性化!

男性の方が女性よりも皮脂の分泌量が多いということはよく知られていますが、皮脂の分泌に関するメカニズムについて科学的に解明されているというわけではなさそうですが、インスリンやインスリン様成長因子、DHT、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンやプロスタグランジンなどが皮脂の分泌制御に関与するという報告もあります。
一方、性ホルモンの分泌が活発になる思春期にはいると皮脂の分泌が活発になることが知られており、男性の場合にはテストステロンの増加が何らかの形で皮脂の分泌量の増加に影響していると考えられています。
すなわち、男性ホルモンであるテストステロンやDHTの存在によって、男性の方が皮脂量が多くなる大きな要因であると考えられています。

一方、皮脂線が活性化されても皮脂の原料となる脂質が必要であることは当たり前の話で、脂肪あるいは炭水化物の摂取により皮脂の量が増加することにつながりますし、シャンプーなどで頭皮の皮脂を除去することで不足した皮脂を補うために皮脂の分泌量が一時的にでも増加することも知られています。
さらに、遺伝的な因子も無視することはできず、もともと脂性肌の傾向にある人は男性女性に関係なく常に皮脂量が多くなるということもありますので、年を取ってテストステロンが減少したからといって一概に皮脂量が減少するというわけでもなさそうです。

男性ホルモンが皮脂腺を活性化して皮脂の分泌量を増加するという考え方が通説として知られているということですか?
先の説明で分かるように、現象論ではありますが、皮脂の分泌には男性ホルモンが大きく影響しており、そのことが男性ホルモンが多い男性の方が女性よりも皮脂の分泌量が多いという最大の要因というのが一般的ですが、食生活を中心とした生活習慣や遺伝的な要素が個人差という形で関係しているようなイメージかと思います
なるほど!例外はあるものの、テストステロンが増加してくる思春期に皮脂量が増加してきて、テストステロンが減少し始める中高年であっても食生活や運動量といった環境因子によっては皮脂量が減少しないケースもあるために、男性の頭皮の皮脂量の格差が大きいということですね
そういうことです。皮脂量が多くても少なくても抜け毛につながる可能性があるため、頭皮の皮脂量の個人差が大きな男性の育毛シャンプーでは頭皮の状態に合わせた配合の育毛シャンプーを使用することが大切であるという考え方が出てきたというわけです

 

頭皮の状態に合わせた男性用育毛シャンーとは?

遺伝からくる体質、食生活を中心とした生活習慣やメタボリックシンドローム、加齢など、理由はともかく、男性の頭皮における皮脂の量は過剰な方から不足している方まで女性と比べると変化に富んでいるということは間違いありません。
育毛シャンプーを使われた方の口コミ情報で効果のある人もいれば無かったという人も居られることからも分かるように、一つの育毛シャンプーの洗浄力ですべての男性をカバーするというのは無理があるのかもしれません。

従来の育毛シャンプーで満足感に差がある理由

従来の育毛シャンプーは頭皮への刺激が強い硫酸系の界面活性剤を避けて頭皮に優しいアミノ酸系界面活性剤を使用し、ダメージを受けている頭皮にこれ以上のダメージを与えることが無いように洗浄力を犠牲にして頭皮を守ることに主眼を置いているものが主流となっています。
皮脂量が少なく乾燥気味の頭皮の方は洗浄力が若干劣る従来の育毛シャンプーであっても、充分に育毛ケアができるということはあります。

しかし、頭皮の皮脂が過剰気味の方が洗浄力の弱い育毛シャンプーを使用した場合、汚れが付着した皮脂を洗い流すことができても残存する皮脂が存在することで頭皮の常在菌の増殖が止まらず、いつまでたっても炎症が治まる、すなわち、かゆみが消えることはありませんし、すぐに脂性フケが発生してくることにつながってしい抜け毛が治まることは無いということもあるかもしれません。

そのような背景のもと、最近、育毛シャンプーの老舗として知られるアンファー株式会社のスカルプDシャンプーや育毛剤で有名な大正製薬のリアップエナジー薬用スカルプシャンプーカロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーヘアリプロ薬用スカルプシャンプーアデノゲンスカルプケアシャンプーなど、脂性肌用と乾燥肌用の育毛シャンプーをラインナップすることで頭皮の状態に合わせた配合によって抜け毛を予防していこうという育毛シャンプーが市販されています。

頭皮の皮脂の量に差があるから育毛シャンプーに効果のある人とそうでない人の差が生まれるということですか?
抜け毛の原因は様々ですので、必ずしも皮脂量の差が効果の有無に関係しているとは限りませんが、少なくとも一つの要因である可能性はあると思います
ご紹介いただいた3つの育毛シャンプーは脂性肌と乾燥肌の頭皮に対してどのような育毛シャンプーになっているのでしょうか?

 

頭皮の皮脂量に合わせた洗浄効果とアフターケアがポイント!

頭皮の皮脂量に合わせた育毛シャンプーの使い分けを提唱するメーカーの基本的な考え方は共通しており、皮脂量が多い人の場合には多少の頭皮負担が増えることになっても確実に洗浄できるような配合にして、皮脂量の少ない乾燥気味の方の場合には従来のアミノ酸系の界面活性剤に泡立ちの良い両性界面活性剤を組み合わせた配合になっています。

頭皮の皮脂量に合わせた育毛シャンプー

  • 脂性肌用育毛シャンプー:アミノ酸系の界面活性剤を使用する育毛シャンプーであっても、徹底した皮脂の除去を意識した強めの洗浄効果を配した構成になっており、頭皮への刺激が強い分だけシャンプー中にも頭皮ケアできるような配慮もされています。ただし、シャンプー後に濯がれることから育毛シャンプーだけで頭皮ケア―を十分に施すことは難しく保湿・抗炎症・抗菌といったアフターケアを意識したコンディショナーの利用を前提にしていると考えた方が良いように思われます。
  • 乾燥肌用育毛シャンプー:アミノ酸系の界面活性剤を中心にキメの細かい泡を作り出す両性界面活性剤を配合することで汚れが付着した皮脂を包み込んで濯ぎによって排除されるように配慮されています。頭皮の炎症の進行状態によりますが、フケ・かゆみが伴わないような方であれば無理にコンディショナーを使う必要は無いように思われますが、もちろん、使用した方が良いということは言うまでもありません。

乾燥肌用育毛シャンプーは従来の育毛シャンプーにおいて使用されている洗浄成分と類似した構成になっており、乾燥肌の方は従来の育毛シャンプーでも支障なく使用できるように思われます。

皮脂の分泌量が多い方は洗浄によってとことん皮脂を除いたとしても時間がたてば皮脂膜を形成するくらいの皮脂が分泌されることが予想されますが、皮脂膜による頭皮の保護が完了するまでの間は保水成分、抗炎症成分、抗菌成分などによって頭皮を保護する必要があるのでコンディショナーの併用が望ましいというわけです。

どちらにしても、コンディショナーと併用した方が良いということですか?
男性はシャンプー後にコンディショナーやトリートメントを 使用しない方も居られますが、育毛シャンプーでは頭皮のタイプに関係なくコンディショナーの併用を基本と考えているように思われます。特に、皮脂量が多めの方は頭皮の常在菌が異常増殖する可能性がありますので、すぐに濯がれてしまう育毛シャンプーの頭皮ケア成分よりも頭皮での保持率の高いコンディショナーの頭皮ケア成分が重要になってきます
脂性肌といっても、皮脂の分泌量には個人差がありますので、脂性肌用育毛シャンプーといえども効果がないというほど皮脂量が多い人には効果が期待できないということもあるのではないでしょうか?
仰る通りで、すべての人に合わせた脂性肌用育毛シャンプーを造るというのは無理な話で、スカルプDやリアップエナジーでは超脂性肌やストロングオイリーといった皮脂量がかなり多い人向けたラインナップも用意されています。今回は、代表的な3種類の育毛シャンプーを比較検証したいと思います

 

頭皮の皮脂量に合わせて使い分ける3種の育毛シャンプーを徹底比較!

頭皮の皮脂量の違いに合わせた育毛シャンプーを選ぶ際には、脂性肌用と乾燥肌用を使い分けるようになっているカロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーと超脂性肌用の育毛シャンプーまで用意しているスカルプDシャンプーやリアップエナジー薬用スカルプシャンプーとの違いを把握することは重要になってくると考えられます。

というのも、シャンプー本来の目的である汚れの洗浄だけでなくシャンプーの持つ洗浄効果によって頭皮で起こる、あるいは、現在起こっている頭皮のダメージを抑制するために必要な頭皮ケア成分まで知っておく必要があるからです。

スカルプDスカルプシャンプー

超脂性肌はストロングオイリー、脂性肌用はオイリー、乾燥肌用はドライという3種類の頭皮タイプの方に合わせて洗浄成分や保湿成分への工夫が施されています。
ただし、ベースになる成分は共通しており、スカルプDに特徴的な成分は以下のようになっています。もちろん、頭皮に悪影響を与える可能性のある成分をすべて排除してあります。

  • オイリー:洗浄成分、保湿成分、さらには、髪の毛にハリコシを与える成分がバランスよく配合されている標準的なシャンプーです。
  • ストロングオイリー:過剰な皮脂を落とすために少し強めの洗浄成分にしたシャンプーであり、皮脂の分泌が活発な分だけ保湿成分は控えめにし、皮脂腺から分泌された皮脂が届きにくい髪の毛にハリコシを与える成分を強めにしてあります。
  • ドライ:乾燥によってダメージを受けている頭皮の負担を抑えるために洗浄力は弱めに設定し、保水成分をパワーアップした育毛シャンプーです。頭皮に働く保水成分は髪の毛にも働くことができますので、髪の毛にハリコシを与える成分は少し控えめになっています。

さらに、スカルプDシャンプーの脂性肌用のオイリーには消臭ためのデオドラントオイリーと脂性フケ対策用のダンドラフオイリーの2種類が追加されており、両者に共通の成分としてセラミライという新開発の酸化チタン(吸着成分)が配合されています。
スカルプDシャンプーオイリーの効果はそのままで、目的に応じて臭いを抑える成分とフケ・かゆみを抑える成分が配合されているというわけです。

  • デオドラントオイリー:臭いの素となる常在菌に直接アプローチするイソプロピルメチルフェノールと炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。イソプロピルメチルフェノールは腋臭対策にも使われる抗菌消臭作用のある成分です。
  • ダンドルフオイリー:マラセチアの増加を抑える抗真菌成分のミコナゾール硝酸塩とピロクトンオラミンが配合されており、皮脂を餌にしてマラセチアが増殖することで起こる炎症反応によって発生する脂性フケを抑える作用が期待されます。

スカルプDスカルプシャンプーについては以下の関連記事で各配合成分も含めた詳細な検証を行っておりますので、そちらをご覧いただければより理解が深まるものと思います。

関連記事:スカルプDのシャンプーは進化するスカルプケアシャンプー !口コミ評判通りの効果が期待できるか徹底分析

育毛シャンプーの先駆け的存在であるスカルプDだけあって、「さすが、スカルプD!」といった感じですね
そうですね。大学病院や研究機関と共同で利用者の悩みを徹底的に調べて、個々の悩みを解消できるような配合が考えられているそうです
でも、ここまで細かく分けられると、どれを選べばよいのか分からなくなってしまいそうです
そういった方のために、公式サイトで自身の頭皮タイプをチェックするためのプログラムも用意されています。本サイトのスカルプDの関連記事にリンクされていますので、そこからでもチェックすることができます

リアップエナジー薬用スカルプシャンプー

リアップエナジー薬用スカルプシャンプーは、スカルプDを意識したのか、ストロングオイリー、オイリー、ドライの3種類が用意されており、スカルプDの育毛シャンプーの構成・価格と同じの似たような商品というイメージです。
少し異なる点といえば、リアップエナジーは頭皮の変化に合わせて適切なシャンプーを選択するように配慮することが将来の髪の毛にとって大切であるというライフタイムスカルプケアを提唱しており、同じ人でも年々変化する頭皮の状態に合わせて育毛シャンプーを選択していくことが抜け毛の予防につながるという考え方があるのかもしれません。

  • ストロングオイリー:洗浄力の強い硫酸系界面活性剤を配合しながらも、最小限にとどめて不足する洗浄力を頭皮への刺激が少ないアミノ酸界面活性剤と気泡力の両性界面活性剤でカバーするように設計されています。汚れを完全に落とすために洗浄力は強くなってしまいます。
    また、皮脂が過剰に存在する方は脂漏性脱毛症を起こしやすいので、抗菌成分も多くなっていることが特徴となっています。
  • オイリー:洗浄力の強い硫酸系界面活性剤の量を抑えて気泡力の高い両性界面活性剤の割合が多くなっており、洗浄力不足をアミノ酸系界面活性剤で補うような形に設計されています。
    また、活性酸素により皮脂が酸化したり頭皮のハリ・ツヤ成分が分解されたりすることで頭皮環境が悪化するのを抑制するように配合されていることと皮脂膜を守るようなボタニカル成分が配合されていることも特徴的とされています。
  • ドライ:頭皮への刺激が少ないアミノ酸系界面活性剤を中心に足りない洗浄力を硫酸系界面活性剤と起泡性の高い両性界面活性剤で構成されています。オイリーと似たようなイメージですが、硫酸系界面活性剤の配合量はかなり少なめになっていると予想されます。
    洗浄剤の刺激を抑える配合になっているといえども刺激がないわけではないので、敏感になっている乾燥肌の方のために、ボタニカル成分はボタニカルフレッシュ成分に加えて保湿性アップにつながるボタニカル成分も配合されています。

リアップエナジー薬用スカルプシャンプーでは、洗浄剤としてアミノ酸系界面活性剤と硫酸系界面活性剤を組み合わせた形を基本形として、皮脂の量に合わせて硫酸系界面活性剤の量をコントロールして頭皮の皮脂量に合わせた洗浄力を発揮できるように配合されています。
ただし、皮脂量が減るほど洗浄力が低下することになりますので、キメの細かい泡を生み出す両性界面活性剤の配合洗浄力の低下を補うように考えられています。

リアップエナジー薬用スカルプシャンプーについては以下の関連記事で各配合成分も含めた詳細な検証を行っておりますので、そちらをご覧いただければより理解が深まるものと思います。

関連記事:リアップエナジーの成分から効果を分析・使用した口コミ評判体験談もあり

リアップシリーズは育毛剤として有名な商品ですが、育毛シャンプーは育毛剤につなげるための商品ではなく単独でも成立する商品としているということでしょうか?
もともとは育毛剤をサポートするための育毛シャンプーであったのかもしれませんが、発毛に関わる総合的な商品を提供する企業としてスカルプDのアンファー株式会社への対抗意識もあるのかもしれません。

カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプー

第一三共ヘルスケア株式会社のカロヤン一押しの最新製品であるカロヤンプログレの発毛促進剤を効果的にお使いいただくための薬用シャンプーとして開発・発売された育毛シャンプーがカロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーです。
カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーはオイリーとドライの2タイプだけということで、スカルプDやリアップエナジーと比べると商品構成もシンプルですが、配合されている成分も非常にシンプルになっているように感じられます。

  • 脂性肌用のオイリー:アミノ酸系界面活性剤を中心としながらも洗浄力の強い硫酸系界面活性剤を配合し過剰な皮脂を確実に除去することができる洗浄を優先した配合になっています。泡立ちの良い両性界面活性剤を配合することで洗浄効果をアップさせるだけでなく硫酸系界面活性剤による頭皮への刺激も緩和するように説明されています。
  • 乾燥肌用のドライ:アミノ酸系界面活性剤に両性界面活性剤を配合した従来の育毛シャンプーで使用される組み合わせの配合になっています。

カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーに配合されているスカルプケア成分はオイリーとドライで共通する3つの有効成分が配合されています。

  • トコフェロール酢酸エステル:抗酸化活性のあるビタミンEの誘導体で、血行促進作用があります
  • グリチルリチン酸ジカリウム:カンゾウという生薬から抽出される抗炎症作用のある頭皮ケア成分です
  • ピロクトンオラミン:幅広い微生物に対して抗菌・殺菌作用のある物質で、古い角質層や過剰に存在する皮脂に群がる微生物の増殖を抑えます。

また、配合されている生薬も非常にシンプルな構成になっていおり、脂性肌用では血行促進に皮膚細胞の活性化を加えたもので、乾燥肌用では血行促進に抗炎症を組み合わせた配合になっています。

カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーについては以下の関連記事で各配合成分も含めた詳細な検証を行っておりますので、そちらをご覧いただければより理解が深まるものと思います。

関連記事:カロヤンプログレの薬用スカルプシャンプー・コンディショナーは発毛促進剤の効果を引き出す作用が期待できるか?

カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーには超脂性肌用が無いので、皮脂量がかなり多い人には向いていないということになるのでしょうか?
配合比が分かりませんので想像するしかありませんが、カロヤンプログレ薬用スカルプシャンプーは育毛剤を効果的に使用するためのシャンプーであるということを考えると、オイリーというシャンプーが他の超脂性肌用に相当するのではないかと推測されます。過剰な皮脂を徹底的に排除して頭皮への負荷が大きくなったとしても、その後の育毛ケアでカバーできるという考え方かと推測されます
なるほど。多少強い洗浄によって頭皮のダメージが大きくなったとしても 、コンディショナーや育毛剤によるアフターケアまでセットで考えれば問題ないということですね
ここでご紹介させていただいた3種の育毛シャンプーはどれも同じ考え方で、シャンプー中の頭皮ケアを考えていないわけではありませんが、特に、脂性肌の方は確実に過剰な皮脂と皮脂汚れを除去した方が抜け毛の予防には有効であるという従来にはない考え方が取り入れられています
それはそうだと思いますが、今後はそういった育毛シャンプーが増えてくるのでしょうか?
それはメーカーの考え方次第ですが、極端に皮脂が多いということでなければ従来の考え方の育毛シャンプーでも十分な効果が期待できるものもたくさんありますのでいくつかご紹介させていただきます

 

洗浄剤の組み合わせ以外で洗浄効果をアップさせている育毛シャンプー

皮脂量が少ない乾燥肌の方はドライタイプの育毛シャンプーや従来の育毛シャンプーのようなアミノ酸系界面活性剤だけの洗浄力でも配合次第で汚れを落とすことができるかもしれませんが、皮脂量が多めの方はアミノ酸系界面活性剤の弱い洗浄力では不十分であるという可能性もあります。

これまでご紹介させていただいた新しい考え方の育毛シャンプーでは、育毛シャンプーでは嫌われる硫酸系界面活性剤を理想的な配合比で組み合わせて弱い洗浄力を補うという手法を用いていますが、プレミアムブラックシャンプーやイクオスブラックシャンプーのように界面活性剤以外の成分で頭皮への余分な刺激を回避して洗浄力をアップさせる手法を用いた育毛シャンプーもあります。

  • プレミアムブラックシャンプー:クレイという粘土質の泥に含まれている有機物を炭化させることで吸着力をパワーアップさせたピュアブラックに頭皮の汚れや皮脂を吸着させてアミノ酸系界面活性剤の弱い洗浄力を補います。独自製法で炭化させた有機物がクレイそのものの吸着力をパワーアップさせます。
  • イクオスブラックシャンプー紀州備長炭に皮脂、あるいは、汚れが付着した皮脂を吸着させて除去することでアミノ酸系界面活性剤の弱い洗浄力を補います。炭素の割合が多くなるほど疎水性が強くなり疎水性の有機物を吸着しやすくなるという炭素の性質を利用したものが、活性炭のという脱臭剤に使用される吸着剤です。紀州備長炭は炭素の割合が多い高級な炭で、焼成によって内部の水分が蒸発する際に炭そのものに無数の小さな穴が開いた多孔質の状態になっているため、吸着能力はさらに大きなものとなります。

プレミアムブラックシャンプーとイクオスブラックシャンプーは使用している原料は異なりますが、考え方は非常に類似している育毛シャンプーです。
ピュアブラックや備長炭の微粒子であれば界面活性剤のように頭皮を刺激することなく過剰な皮脂でも除去することができますし、頭皮の臭い成分も吸着することができますので、プレミアムブラックシャンプーやイクオスブラックシャンプーは頭の臭いが気になる人に適した育毛シャンプーになっています。

もちろん、どちらもダメージを受けた頭皮をケアする保湿成分や抗炎症成分などにも配慮されている育毛シャンプーであり、両者の詳細については以下の関連記事でご紹介させていただいておりますので、併せてご覧いただければと思います。

関連記事:
プレミアムブラックシャンプーの効果や口コミ評判を実際に使った体験談からまとめてみました
イクオスブラックシャンプーの効果を考察! 備長炭の働き、頭皮ケア成分を徹底検証

汚れを落とすのは洗浄剤というイメージが強いですが、汚れや皮脂がくっつきやすい成分にくっつけて洗い流すのでも同じ効果が期待できるということですね?
この手のシャンプーでは皮脂汚れを吸着するための時間が必要ですので、いつもよりも少し長めの洗浄を心がけることが大切です
気が短いのでシャンプーに時間をかけるのは苦手ですが、頭の嫌な臭いが取れるというのはうれしい効果です。
長めにといっても1、2分程度ですので、シャンプーをしているときに頭皮をマッサージしていただく習慣をつけていただければ何の問題もない時間です
育毛シャンプーでは頭皮の皮脂を確実に除くということが大切であり、頭皮の皮脂の量に合わせて選べる新世代の育毛シャンプーや育毛シャンプーにありがちな弱い洗浄力を補うための工夫がなされた育毛シャンプーがあることがよく分かりました。特に、皮脂が多いという方にとっては大切なことであるように感じられました
乾燥肌の方であれば、現在販売されている育毛シャンプーはどれも洗浄力が弱いと感じるようなことは無いと思われますので、選択肢は多くなってきます。軽度の脱毛症や初期段階の抜け毛が気になりだしたというような方ならば、シャンプーした時の仕上がり感も大切にしたいという方も居られるかもしれませんので、そういう方に向いている育毛シャンプーも一部紹介しておきます

 

シャンプー後の仕上がりを重視する育毛シャンプーは?

抜け毛や薄毛は気になるけれどもシャンプーするからにはシャンプー後の髪の毛の仕上がりも気になるという、いわば、脱毛症の症状がひっ迫していないというような方には、抜け毛のケアだけでなく髪の毛の補強やコーティングにも力を入れている、チャップアップシャンプーをおススメします。

チャップアップシャンプー

チャップアップではポリオクタニウム‐6とポリオクタニウム‐53を独自の配合比で使用することで、シャンプー後でもリンスをしたときと同じようなサラサラな手触り、艶感を出しているということです。

チャップアップシャンプーの効能

  • オーガニック成分10種類・植物成分22種類と多い
  • 不純物を含まないRO水の使用で悪化している頭皮環境を整備
  • 独自配合のコアセルベーションによって、シャンプー後でもリンスをしたときと同じようなサラサラな手触り、艶感を出してくれる
  • シャンプー後のドライヤーの熱でγ-ドコサラクトンが指通りの良い髪に仕上げてくれる

チャップアップシャンプーについては以下の関連記事で各配合成分も含めた詳細な検証を行っておりますので、そちらをご覧いただければより理解が深まるものと思います。

関連記事:チャップアップシャンプーは男女共に使えるオーガニック育毛シャンプー!成分と髪を綺麗に仕上げる仕組みを分析

リンスやトリートメントなしでもシャンプー後の髪の毛がサラサラになっているというのはうれしいですね。
それでいて、頭皮をケアする天然成分も配合されている育毛シャンプーです。洗浄力が弱いという点は否めませんが、使用している水にまで頭皮への優しさにこだわった育毛シャンプーですので、乾燥肌の方には特におすすめです。

 

男性用育毛シャンプーの選び方の総括

育毛シャンプーはダメージを受けている頭皮への刺激を避けるためにアミノ酸系界面活性剤に両性界面活性剤を加えた洗浄剤を配合するというのが一般的ですが、洗浄力が弱いということがシャンプーの本来の目的である汚れを落とすという点でネックとなっているケースもあるようです。
絶対的に皮脂量が少ない女性や加齢に伴い皮脂量が減少してきている乾燥肌タイプの頭皮の男性の場合は、頭皮ケア成分のおかげで一般的な育毛シャンプーでも満足できるケースもあります。
しかし、皮脂量の多い男性の場合、従来の育毛シャンプーでは満足できないということがあり、口コミ情報の賛否両論の原因となっているのではないかと推測されます。

そのような背景のもと、自分の頭皮の状態を把握して、皮脂の量や頭皮の炎症の度合いに合った育毛シャンプーを選ぶことが大切であるということです。

  • 新しいタイプの育毛シャンプーとして、頭皮の皮脂量によって洗浄効果を変えた育毛シャンプーが新世代の育毛シャンプーとして急増しています。もちろん、洗浄効果が強いことが頭皮への刺激の増加につながるというデメリットがあるのかもしれませんが、洗いきれなかった皮脂の存在がフケ・かゆみの原因となりいつまでたっても頭皮環境が改善されないということにつながる可能性もあるというわけです。
  • どうしても洗浄剤の強い刺激がNGという方には、アミノ酸系界面活性剤の弱い洗浄力をカバーするために加えられる硫酸系界面活性剤の代わりに皮脂を吸着して水とともに洗い流すことができるクレイや備長炭の微粒子を配合した育毛シャンプーも開発されています。
市販されている育毛シャンプーには洗浄方法に合わせた頭皮ケア成分が配合されていますので、頭皮の状態を考えた育毛シャンプ選びをすることで、抜け毛や薄毛の進行を食い止めることができるのではないでしょうか?

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