シャンプー剤は現代人にとっては、欠かせない生活必需品となっています。

今でこそ、界面面活性剤を始め、シャンプーに入っている化学添加剤を頭皮や体に悪い物という風にあちこちのサイトでも紹介されていますが、少し前まではその洗浄力の強さが一番重要でした。洗浄力が強いということがそのシャンプーの評価が高という意味でした。

そして今、昔はシャンプーなどなかったし、髪も毎日、洗っていたわけではなかったと言われ、洗い過ぎに問題があると言われる現在です。

現在は多様化している

現在は昔に比べて、簡単には落ちない汚れが蔓延しています。それは工業産業の発達の証のようなものです。また、仕事も多様化して、工業用のオイルや汗にまみれての仕事も増えました。

作家の五木寛之さんが、月に1~2回の洗髪でAGAとは無縁な毛髪を維持していると評判ですが、五木さんの仕事は油や汗まみれになるような仕事ではありません。たとえ、汗まみれになるようなことがあっても、仕事でそうなる人のように頻繁ではないでしょう。

人によって汚れ方がそれぞれです。

頭皮が汚れがちな人にとってシャンプーは頭皮によくないというようなことを言ってる場合ではありません。

 

育毛シャンプーは汚れ落としが第一の目的ではない

育毛シャンプーは一般的なシャンプーと違い、汚れ落としが目的ではありません。

脱毛防止、育毛剤がより効果的に働くように補助する、毛髪の保護などに重点を置いています。そのため、毛髪の保護を優先的に考えているため、一般的なシャンプーよりは洗浄力は下がります。

沢山の育毛シャンプーが市場に出回っており、特にネットでの販売はヒートアップしています。

価格もスーパーで販売しているシャンプー剤よりはかなり高めです。これは成分の質の良さ、成分の種類の多さが反映しているからなのでしょうが、なかにはAGAに悩む人達の心情を悪用しているとしか思えないような成分と価格で販売していると思いたくなるようなものもあります。

ネットに登場している育毛シャンプー剤に限らず。育毛剤などにも必ず、一つの製品について肯定派と否定派が存在しています。

これは当然のことです。人によって皮脂量や頭皮の状態など、また、経済状態も違っています。

自分に合った育毛シャンプー剤の選択ミスをしないためにはまずは、一般のシャンプーと育毛シャンプー剤の違いをきちんと知ることが大切です。

 

界面活性剤〜シャンプー剤の洗浄力

シャンプー剤には界面活性剤が入っており、これが洗浄力、脱脂力の本体です。汗、水溶性の汚れなどは水で落とすことができますが、脂性の汚れ、化粧品や整髪料などは水だけではきれいに落ちません。

そんなときに洗浄力の強い界面活性剤があると、髪から汚れた脂分を除去することができます。界面活性剤は数種類あり、例えば、天然系、石けん系、アミノ酸系、高級アルコール系などがあります。

 

ドラッグストアやスーパーに大量陳列してあるシャンプーのほとんどがラウレス硫酸Naのような高級アルコール系の界面活性剤を用いたものです。

高級アルコールというのは品質が高級というのではなく、化学構造のCという炭素の数が多いということを意味しています。炭素の数が6個以上のアルコールを界面活性剤として使用されています。

炭素の数が多いほど、洗浄力や泡立ちが良くなります。ただ、洗浄力が強い分、皮脂を取りすぎ、頭皮が乾燥したり、痒みが生じてくるなどトラブルがでやすくなります。皮脂は過剰すぎても少なすぎても医学的に良くないのですが、強い脱脂力を持つ界面活性剤は皮脂の適度な分泌能力を低下させます。

また、この系統のシャンプーは剤仕上がり感がとてもよく、滑らかな髪に仕上がります。それはシリコンなどのコーティング剤が入っているためです。

次は、今、非常に話題になっているシリコンシャンプー剤・ノンシリコンシャンプー剤について検討してみましょう。

 

シャンプー剤に入っているシリコンとは……

正式名はシリコーンオイルと言います。無色透明の液体。化学的にも非常に安定している液体で、低い温度でも高い温度でも粘度は変わりません。撥水性、潤滑性を持っており、指通りも非常に良くする役目を持っています。

一般的なシャンプー剤は、シリコンシャンプー剤のことです。

最近の消費者は製品を見る目が大変厳しく、その製品がもっている情報に詳しくなっています。シャンプー剤などもその一つです。

今、シャンプー剤で話題になっているのが、「シリコンは毛穴を詰まらせる」とか、「育毛環境を悪くする」などということでシリコンの入っていない「ノンシリコンシャンプー」にスポットが当たっています。

本当にそうなのか、検討してみたいと思います。

 

毛髪は常に入れかわっている

頭皮の下に埋まっている毛根の中に、毛髪の成長を促す司令塔である毛乳頭があります。

この毛乳頭の司令を受けて毛母細胞が細胞分裂を行ない、毛髪を上へ上へと押し上げ、増毛していきます。通常では毎日、0.35mmずつ上へ伸びていきます。

つまり、毛穴が詰まるという現象は起きにくいと言われています。

万が一、おきそうになっても

頭皮下から押し上げていくので、毛穴が詰まるという現象は非常に起きにくいのです。

シリコン自体はあらゆるものに利用されており、シリコンの安全性は高いと考えられています。

 

皮脂もシリコンも押し出される

皮脂も毛穴から分泌されます。ということは毛髪が毎日、わずかですが伸びているので、その剤瞬間に張り付いていたシリコンとともに皮脂も押し出され、新しい皮脂に入れ替わります。一ヵ月に一回も洗髪しないという作家の五木寛之さんはこの原理をご存知だと思われます。そのため、頻繁な洗髪は必要ないと考えておられるにちがいありません。

湯シャン(シャンプー剤は使用せず、お湯だけで洗髪すること)を実行しておられるというタモリさんも同じと考えます。

話が少し横にそれましたが、シャンプー剤の中のシリコンが頭皮に張り付いて洗髪を邪魔する、それが育毛発毛の邪魔もするということでシリコンの入らないシャンプーが注目を浴びているようです。

ただ、あくまでもシャンプー剤は「洗浄」です。あとでシリコンの入ったトリートメント剤を使用するのであれば、シャンプー剤にシリコンを入れる必要はないのではと美容専門家は言います。実際、美容室で販売しているのはノンシリコンシャンプーが大半だそうです。

シリコンが抜け毛を促し、毛穴を詰まらせるから、ノンシリコンが良いというのではなさそうです。

 

トリートメント剤にはシリコンが入っていたほうがいい?

ノンシリコンのデメリットは髪がきしむ、手触りが悪い、ドライヤーの熱に弱い等があります。そのため、トリートメント剤にはシリコンが入ったものを使用……ちょっと待って!!

ノンシリコンシャンプーが注目を浴びているのは、シリコンが髪に悪影響を与えるからというものでした。

この部分にこだわるのであれば、トリートメント剤もノンシリコンでなければ意味がありません。

シリコンシャンプーは毛髪や頭皮に被膜を作ってしまうため、パーマ液やカラー剤が浸透しにくいとデメリットがあります。

 

シリコンの有無は自分の髪質や用途に合わせて

シリコンが頭皮や毛髪に悪影響するのではなくて、自分の髪質や用途によってシリコンの有無にこだわるべきです。

シリコンシャンプー剤にもノンシリコンシャンプー剤にもメリット・デメリットの両方があります。

使い方次第でそれぞれのシャンプー剤の特性を有効に生かすことができます。

 

育毛シャンプーの具体的な評価は以下の記事で纏めていますので、併せてご覧頂けますと幸いです。