まず、AGAの人、あるいは薄毛進行中でAGAになりそうな気配を感じる人は、通常の人よりも頭皮が外気に晒されています。

つまり、髪の毛が少ない分、頭皮が露出し、シャンプー剤との接触が多くなるということを踏まえた上で、育毛シャンプーなどのシャンプー剤を選択することが重要になってきます。

頭皮は畑の土壌と同じ

畑にまいた種が元気に発芽し、茎が上に伸びて質のいい実がつくように、種をまく前に畑の土壌に栄養分や水分等を混ぜて作物が育つ環境を整えます。

良質な土壌作りを怠れば、作物をうまく育つことができません。

発毛・育毛も同じです。

シャンプー剤の成分の種類や内容、使い方次第で増毛状況や髪の毛の質の良し悪しが決まる可能性があります。

どんなに効果のある育毛剤を使用しても、シャンプー剤などで頭皮や毛髪にダメージを与えてしまうと、育毛剤が効果を発揮しにくくなります。

 

シャンプー剤による皮脂の落とし過ぎに注意

現在、頭皮だけでなく、体を覆う皮膚の皮脂は落としすぎない方がいいというのが、皮膚科専門医の共通した考えです。中にはそうではないという医師もいるかもしれませんが、ネット上でサイトを立ち上げている医師たちのほとんどは洗いすぎ、皮脂の取りすぎの警告を出しています。

頭皮の皮脂も他の皮膚の皮脂と同じ様に頭皮の乾燥を防いだり、外界の細菌などの異物が中に侵入しないために存在しています。

育毛剤は髪の毛だけでなく、頭皮の状況を良い環境にする、つまり、畑に例えるならば、土壌に混ぜる栄養分のようなもの。

頭皮の状況をよくするものは育毛剤だけではありません。毎日の食事、精神の安定、衛生状況なども頭皮の状況を左右します。

畑の土壌も栄養分を混ぜるだけでなく、水をやったり、雑草を除去したりと外部から手を加えてやる必要があります。

 

では、AGAや薄毛に悩む人たちにとって、「シャンプー剤」とはどのような役目に相当するのでしょうか?

また、AGAにとってシャンプー剤は重要なのか、それとも福山雅治さんなどで有名になったお湯だけで洗髪するという「湯シャン」程度でいいのでしょうか?

 

AGAの人は一種類だけでははだめ!数種類のシャンプーを持つべき

現在、シリコンが入っていない方がいい、あるいは汚れは落ちにくいけどアミノ酸シャンプー剤がいい、シリコンの入っていないアミノ酸シャンプー剤ならなおいい、いや、シリコンシャンプー剤も良いところはある……などなど、色んな意見が飛び交っています。

中には皮脂が育毛・発毛を邪魔するので、毎日しっかり、シャンプーして皮脂を取り除くべきという意見も少なくなりましたが、依然としてあります。

 

汚れ落としのためのシャンプー剤と良い頭皮を作るためのシャンプー剤は別

AGAの人達は頭皮を傷めないアミノ酸シャンプーがいいとよく言われています。確かに、AGAではない人に比べ、頭皮が外気に触れやすい、また直射日光にもあたりやすいなど、頭皮へのダメージが強くなります。

でも、アミノ酸シャンプーばかりに頼ると、汚れがきちんと取りきれず、皮脂が溜まって育毛剤の効果が薄まり、結局は増毛につながらないのではと心配する人も少なくありません。

通常であれば、皮脂は常に毛穴から新しく分必されるので、皮脂が詰まったりして育毛を制限するようなことはないと説明する医師が多いので、これを根拠にまずは頭皮を守るアミノ酸シャンプーを選択してみましょう。

ただ、洗浄力が弱いというデメリットがあります。アミノ酸シャンプーも高級アルコール系と比較すると、洗浄力や脱脂力が弱いとされていますが、高級アルコール系ほどではないけれど、洗浄力はあります。

そこで、考えなくてはいけないのが、時には「ひどい汚れに出会うこともある」と言うことです。

自動車の整備工場で油まみれになって作業する人、建設現場で一日中、ヘルメットを被っている人などがいます。特に問題なのが油まみれになって働いている人です。汗などはシャワー程度でも十分、落ちると言われています。

手が油まみれになると、その手で自然と髪に触れたり、あるいは直接、油が髪に付いたりします。油は水だけでは落ちません。強い界面活性力が必要です。

また、仕事でなくても、ひどく汚れることがあります。

このような場合、アミノ酸シャンプー剤では十分に汚れを落としきれません。又、他のシャンプー剤と比較して高価であるため、これで汚れを落とそうとするのは非常に不経済です。

そこで、アミノ酸シャンプー剤の他に、洗浄力のある高級アルコール系シャンプー剤も揃えておくことをお勧めします。

 

高級アルコール系シャンプーで洗髪した後、すぐにヘアクリームで保湿を

いつもはAGA用のアミノ酸シャンプーをしようしていても、今日はすごい汚れてしまったというような時は、洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーなどを使用することはやむを得ないことです。

ただ、使用後のフォローは必ず行なわなければいけません。

 

※洗浄力の強いシャンプーを使用する場合

  1. 入浴の前にブラッシングをして、汚れを浮立たせます。
  2. すぐには洗髪せず、頭皮を湿らせる感じで、バスタブに入ったり、体を洗ったりします。この間に頭皮がふやけて柔らかくなり、さらに汚れが落ちやすくなります。
  3. 洗浄力のあるシャンプー剤を手に取り、掌でしっかり泡立てます。泡立てずに直接、シャンプー液を髪剤の毛や頭皮につけるのは刺激が強すぎ、ダメージを与えてしまいます。
  4. 洗浄後、頭の中にシャンプー剤が残らない様にしっかりと徹底的に濯ぎます。この後のリンス、トリートメン剤の使用トは人それぞれで、OKです。

 

ここが一番、重要ですが、しっかりとタオルで髪や頭皮の水分をとります。そのあと、まだ湿り気があるうちに保湿に重点を置いたヘアクリームを塗ります。

「湿り気があるうちに」が一番のポイントです。皮膚は入浴前よりも入浴後の方が乾燥がひどくなります。特に体は頭ほど毛に毛に覆われていないため、入浴後、何もしなければ、数十分後には過乾燥になります。特にアトピー性皮膚炎の人は乾かないうちに保湿することが重要といわれるのは過乾燥を防ぐためです。

頭皮は通常であれば、髪の毛に覆われているため、他の皮膚ほど乾燥し過ぎるということはあまりないのですが、AGAの人は薄毛のため、外気に触れる頭皮の範囲が広くなっています。

そのため、乾燥しやすいので湿り気がある間に育毛効果よりも保湿に重点を置いたヘアクリームを丁寧につけましょう。洗浄力の強いシャンプー剤を使う必要がある時は、うまくヘアクリームなどの保湿剤を使用することで、アミノ酸シャンプー剤を使用した時に近い状況を作り出すことが可能です。

 

シャンプー剤を味方にする

髪の汚れ度合い、髪質でシャンプー剤を変えるということはシャンプー剤を自分の味方につけるということになります。つまり、それぞれのシャンプー剤のいいとこどりをするわけです。

どのシャンプー剤にもメリット、デメリットがあります。また、AGAでない人にはデメリットでもAGAの人にはメリットなシャンプー剤の可能性だってあります。

そのシャンプー剤のメリット、デメリットを知り、使いたいシャンプー剤のデメリットを補うもの(前述した例でいえば、ヘアクリームの様なものですが)をつけることでダメージを抑えることを考えればいいのです。

そのためには、AGAといえども、色んなタイプのシャンプー剤を揃え、シャンプーのそれぞれの性質、自分の髪との相性などを調べたりすることも必要です。そのうちに、自分なりのケアの方法が見つかります。大げさな言い方かもしれませんが、AGA改善方法は100人いれば、100通りの方法があるといっても過言ではありません。

そしてシャンプー剤を単なる洗浄液ではなく、頭皮をいい状態にもっていくため、また、育毛剤が効果的に働くようにサポートするためのシャンプー剤を見つけ出し、自分、独自の育毛法を作りましょう。