近年、ネットでは「シリコンシャンプーか?ノンシリコンシャンプーか?」の論争で盛り上がっています。
そして、今はノンシリコンシャンプーの圧勝で、シャンプーはシリコンシャンプーよりもノンシリコンシャンプーのほうがたくさん市場に出回っています。

シリコンシャンプーだと評判が悪く売上げが下がるのか、シャンプーのパッケージに「ノンシリコンシャンプーと目立つように表示してあります。

このサイトでも色々な育毛シャンプーを使用・比較してきましたが、多くの製品でノンシリコンであることがノンシリコンであることを訴求ポイントにしているケースが見られます。

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このような経緯になったきっかけは、「シリコン(シャンプー)は毛穴を詰まらせる」という話ですよね。

毛穴からは大切な毛が出ており、それを遮るものはけしからん!という思いは痛いほどよくわかります。

 

なぜ、シリコンシャンプーが毛穴を詰まらせると言われるようになったのでしょうか?

参考になるのが、高性能シリコン「ソフケアGS-G」を製造販売している花王側の見解です。

花王だけでなく、資生堂も「シリコンは毛穴を詰まらせる」に対してきちんと反論し、説明をされています。

花王も資生堂もノンシリコンシャンプーを販売しています。それはおそらく、現在の消費者のニーズに合わせただけでしょう。

シリコンシャンプーは毛穴をつまらせることはないという考えを変えたのではなく、ノンシリコンに傾いている消費者のニーズに合わせてのことと予測できます。

 

シリコンは毛穴を詰まらせることはない(花王)

花王も資生堂も、通常使用において、シリコンが毛穴を詰まらせることはないことを確認しているようです。

シリコンは毛髪そのものには薄く広がり、毛髪をコーテイングすることはあっても、頭皮にシリコンが吸着することはありませんし、ましてや、頭皮にある毛穴を詰まらせることはないということです。

また、シリコンの特性からしてカラー液やパーマ液の浸透を阻止することも考えられないので、シリコンを使用していても、髪の染まり方やパーマのかかり方に変化が出るということはありません。

花王は上記のようなことを2011年末に「花王としての見解」を主張しました。

シリコンシャンプーもノンシリコンシャンプーも髪に悪影響を与えることはない(資生堂)

資生堂も、シリコン有害説が流れていることを懸念して、シリコンは毛穴を詰まらせるようなこともなければ、髪に対してダメージを与えるようなこともないと主張しています。

加えて、シリコンシャンプーもノンシリコンシャンプーも髪に悪影響を与えることがないということを言っています。

 

シリコンが髪や頭皮に悪影響を与えるという論文は見たこととがない

シリコンのデメリットのような論文は見たことがないけれど、シリコンはキューティクルを剥がさないようにする働きを持っているという論文は見たことがあると大手化粧品会社の元研究員は話しています。

要するに、専門家、研究者の間で出された学術データ間の中では、シリコンは毛穴を詰まらせるというような情報は見当たらないようです。

シリコンがシャンプーなどに利用されるようになって数十年過ぎていますが、一度も「シリコンは毛穴を詰まらせてしまう」というような論文が出ていないあたり、これからもそのような論文が発表されることはあまり考えられないとしています。

 

ノンシリコンシャンプーを中心に販売するメーカーの言い分

ノンシリコンシャンプーを中心に製造販売しているメーカーは、HPに「シリコンは他の製品の薬液の浸透を妨げる」と掲載していました。

そのため、シリコンとノンシリコンの論争を取材している雑誌の編集部が「シリコンが薬液などの浸透を阻止するというエビデンスのあるデータを見せてほしい」と申し出ました。

そのメーカーは、「製造を依頼しているメーカーがそのようなデータらしきものを持っているが、情報の開示をするつもりはない」という回答をしたようです。

シリコンを有害とする学術論文は、どこをどういじっても目にすることはできませんでした。

また、花王自身もシリコンに対して色んな実験を行い、毛穴の件だけでなくその他の安全性も確認しており、とにかく、通常の使用法において自社の製品でシリコンが毛穴を詰まらせるようなことはないと言いきっています。

どうやら、シリコンの有無よりもその他の成分にスポットを当てて比較し、良質なシャンプーを見つけることのほうが賢明であると考えます。

 

なぜ、シリコンシャンプーは悪者にされたのか?

シリコンのデメリットを示唆するような論文も出てこないのになぜ、シリコンは悪者にされたのでしょうか?

それは、このテーマを取り上げた雑誌編集部は、ノンシリコンシャンプーを主に取り扱うメーカーがシリコンを悪者にすることでノンシリコンシャンプーの売上げを伸ばしていったためと考えられるとしています。


2010年頃から、ノンシリコンシャンプーが美容室で使用されるようになりました。

大体の美容室に置かれているシャンプーは、スーパーやドラッグストアなどに置かれているものより価格が高値です。

そうこうする内に、やがて、中堅企業を中心に安価なノンシリコンシャンプーが広く市場に出回るようになります。

その頃、花王や資生堂などの大手のメーカーからはシリコンシャンプーが主流でした。

安価なノンシリコンシャンプーを中心に製造する会社は、同じ価格帯の大手メーカーに対抗する手段として、ノンシリコンシャンプーを過激な形で宣伝していきました。

過激な形というのが、「毛穴を詰まらせる」「薬液の浸透を妨げる」「パーマはかかりにくく、s髪は染まりにくい」などとシリコンの悪口をいうことでした。

 

消費者を惑わせる

ノンシリコンシャンプーの過激な宣伝方法は、上手く消費者をノンシリコンシャンプーのほうに引き付けることに成功しました。

その一方で、花王などの大手メーカーは、自社のHPを使って悪者にされたシリコンの軌道修正を試みます。

消費者は、全く見解が違う企業に挟まれ、迷いに迷わされました。

その名残が、今でもあちこちのサイトやブログに露出している「シリコンを悪者にする情報」というわけです。

 

シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプー どっちもOK!

どちらも害はありません。

どっちを使用するかですが、前出の元研究員は「シリコン、ノンシリコンに縛られることなく、他の成分を考えるて選択すべきである」といっておられます。

最後に前出の元研究員が進めるシャンプーの選択方法を記載しておきます。

  • 髪が細く、ボリューム不足の髪はハリ、コシが出るシャンプーを選択
  • 髪が多いと感じる場合は乾燥したあと、まとまりやすくなる製品を選択
  • 髪が傷んでいる場合は、シリコンの入ったトリートメントでキューティクルが剥がれないようにケアを

そうやって選んだシャンプーやトリートメントがノンシリコンであろうがシリコンであろうが、こだわる必要はないということです。

参照URL:花王「Q、コンディショナーやシャンプーなどに使われているシリコーンは、どんな働きをするの?」
http://www.kao.com/jp/qa_cate/shampoo_04_01.html

参照URL:花王ヘアケアサイト「ヘアケア製品の選び方」
http://www.kao.com/jp/haircare/care_02.html?_ga=1.107545735.426358724.1372921671#silicone

参照URL:花王お問合せ「シャンプーやコンディショナーに使われているシリコーンについて教えて」
http://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_086.html

参照URL:阿修羅「 ノンシリコン vs シリコン 効能をめぐりシャンプー論争勃発」
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/659.html

 

まとめ

① シリコンは毛穴を詰まらせることはないと花王
② シリコンもノンシリコンも髪にダメージはないと資生堂
③ シリコンが毛穴を詰まらせるという論文を見たことがない
④ ノンシリコンシャンプーメーカーの過激な宣伝方法:シリコンを悪者に!
⑤ シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプーどっちもOK

シリコンか、ノンシリコンか……。後に出てきたノンシリコンシャンプーのメーカーからこの論争が勃発したのであれば、被害者は消費者たち、または、サイトで延々と論争を続ける人たちです。

相手を落とすことなく、事実を捻じ曲げることなく、真っ当に競争することのほうが、最終的には商品価値が上がるのに……。

対する相手が大手過ぎたから、あのような方法をとったのかな???

シリコンは毛穴を詰まらせないということを理解し、もっと重要なことは他にあるというサイトやブログも増えています。

もう少しで、この論争も終わるのでしょうか?