
陽射しが強い夏になると紫外線対策をしなければと考える人が多いようですが、紫外線を最も多く浴びるのは5月から7月にかけての初夏であるといわれています。真夏の暑い時期になってから紫外線対策をしていたのでは遅すぎるということになります。ところで、紫外線対策には人によって異なるようですが、薄毛対策を目的として髪の毛や頭皮の紫外線まで注意を払っているという人は少ないようです
近年、紫外線の人体への悪影響の研究が進み、様々な紫外線対策を目的とした日焼け止めや化粧水、あるいは、紫外線対策グッズ商品が販売されています。
女性の方が紫外線対策への意識というのは圧倒的に高いようですが、紫外線に対して意識の高い女性でも髪の毛や頭皮に対するUVケアまで実践しているという女性は少ないように思われますし、紫外線は陽射しがまぶしい真夏のものと考えている人も多いみたいです。
他方、CA101スカルプエッセンスのビタミンC、守り髪のビタミンE、黒髪スカルプ・プロ(haruシャンプー)のヘマチン、Fプロテクトクラッキングスカルプのエーデルワイスの花のエキス、ボストンスカルプエッセンスのフラーレンなど紫外線対策を意識した育毛剤や育毛シャンプーも増えつつありますが、いずれも、メインとする効果に付け加えられたサブの効果のように解説されている程度で、育毛業界における髪の毛や頭皮に対する紫外線の影響に対する意識というのはまだまだこれからといった感じです。
さて、様々な身体への悪影響がピックアップされている紫外線ですが、紫外線というものがどんなもの?何故注目されるようになったのか?など、案外、紫外線について知らないことも多いのかもしれません。






視ることができない紫外線が体に影響する!
人が感じる光というのは、可視光線と呼ばれる文字通り視ることができる光で、下限は360nm~400nmの紫色、上限は760nm~830nmの赤い色となっています。
紫よりも外側にある、すなわち、可視光線の下限である紫色よりも波長が短い光のことを紫外線と呼び、上限である赤色の光るよりも波長の長い光のことを赤外線と呼び、紫外線も赤外線も人が視ることができない光です。
紫外線は骨の形成に必要不可欠なビタミンDの生合成に関与するために必要な反面、紫外線が細胞内に侵入することによって発生する活性酸素の影響によって、遺伝子、たんぱく質や脂質といった人体にある有機物を変性・分解することもあることから、人体にとって有害な面があることも研究されています。
参照元:ウィッキペディア 紫外線
https://ja.wikipedia.org/wiki/紫外線




紫外線が急増するのは初夏から!
真夏の陽射しが強くなる8月に紫外線が強くなると思っている人が多いようですが、1年を通してUVインデックスが急激に上昇するのは5月からです。
UVインデックスというのは聞きなれない言葉かもしれませんが、紫外線の人体への悪影響が研究され一般の方の認識が高まるようになってから、人工衛星で確認されるオゾン量や日照時間などのデータをもとに、気象庁が発表している紫外線の強さと量を総合的に評価した世界的に使用されている指標です。
UVインデックスが最も高い値を示すのは7月か8月というのが一般的ですが、年や場所によるちがいはあるものの、5月くらいから8月くらいまでの初夏から真夏くらいまではで最大値とほぼ同じくらい高い値となっており、「中程度から非常に強い」というUVインデックス値を示しています。
そして、UVインデックスと各数値に対する対処方法も以下のように定められています。
UVインデックスの数値と対応方法
- 弱い (1〜2) :安心して屋外で過ごすことができる
- 中程度 (3~5):可能な限り日陰に居るようにする
- 強い(6~7):外出は長袖を着用し、帽子着用が推奨される
- 非常に強い(8〜10):外出時には長袖、帽子必需品で、可能な限り外出を控える
- 極端に強い(11以上):外出はしないに越したことはありませんが、外出せざるを得ない時には、長袖着用、日焼け止め、帽子着用は必須です
個人の生活の関係もありますので ここまでできるかどうかは分かりませんが、紫外線の悪影響を避けるためにはこれぐらい注意しなければならないということかと思います。
ここで、注目したいのが帽子の着用です。ここで言われる帽子の着用は紫外線から眼を守るためのものと推測されますが、紫外線を浴びた髪の毛や頭皮のたんぱく質や脂質の変性を守るためとも考えられます。
参照元:気象庁 各種データ・資料 「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html
参照元:紫外線環境保健マニュアル2015(2015年改訂版 環境省)
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf


髪の毛に含まれるケラチンというたんぱく質は繊維状になっているため簡単には分解できませんが、髪の毛のキューティクルや頭皮の角質細胞を接着している細胞間脂質は紫外線の影響を受けやすく、髪の毛のキューティクルが開いたり角質層が乱れたりすることで髪の毛や頭皮の保水能力が低下することにつながります。ケラチンの詳細や髪の毛や頭皮の水分に関する詳細は以下の関連記事でご紹介させていただいています。




紫外線を浴びた髪の毛と頭皮はどうなるのか?
短波長の紫外線にはエアロゾルと呼ばれる微粒子や空気の分子などに散乱されて届く散乱光というものが存在し、太陽から直接届く紫外線よりも散乱して届く紫外線の方が圧倒的に多くなります。
一見すると隙間なく埋まっている頭髪であっても、その中には空気が存在し、散乱されて頭皮まで届く紫外線は存在するというわけです。
参照元:気象庁 知識・解説 「散乱される紫外線」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-75uvindex_mini.html
紫外線が髪の毛に与える影響は?
髪の毛に紫外線が浴びせられると、メラニンを含まないキューティクルやキューティクルを接着している細胞間脂質(細胞間複合体)を酸化しダメージを与えることになります。
特に、細胞間脂質が酸化分解されて減少すると、キューティクルが開くことで紫外線が毛髪内部に侵入しやすくなり、毛髪内部にあるメラニン色素に吸収されますが、紫外線を吸収したメラニン色素は酸化し髪の毛が褐色に色褪せてくることになります。
もちろん、髪の毛を構成するケラチンも徐々に酸化されるので、髪の毛の強度も低下し、髪の毛の劣化にとっては大きな問題ではあります。
他方、太陽光を長時間浴びることによって髪の毛の温度が上昇し、キューティクルを接着している細胞間脂質(細胞間複合体)が溶けてキューティクルが開くことになります。
すなわち、紫外線によって髪の毛の温度が上昇することで、キューティクルが開いて髪の毛の水分が蒸発しやすくなるというわけです。
紫外線対策をせずに生活すると髪の毛のダメージが蓄積し、色褪せながら枝毛や切れ毛が目立つようになってきます。
紫外線が頭皮に与える影響は?
紫外線が頭皮に与える影響というのは皮膚に与える影響と同じで、紫外線によって頭皮も日焼けします。薄毛で頭皮が見えているような状態であれば頭皮が浴びる紫外線量が増加するために炎症を起こしてヒリヒリするということもあるかもしれません。
一方、地肌が見えていない状態であっても頭皮には紫外線が届いていますので、角質層から侵入した紫外線は、角質細胞を接着している細胞間脂質や角質層の下にあるコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質を変性させ頭皮のハリツヤを低下させるとともに、角質層の乱れに伴う水分の蒸発が起こりやすくなります。
通常は急激に頭皮環境が悪化するというわけではありませんが、紫外線の影響が蓄積することで頭皮の乾燥が進み、薄毛が進行することになりますし、頭皮の老化を促進することにもつながります。






紫外線対策をアピールしている育毛剤や育毛シャンプーを比較!
公式サイトで紫外線対策をアピールしている商品ということで、冒頭に本サイトで紹介させていただいている商品をピックアップさせていただきましたが、どの商品も抗酸化活性の強い成分が配合されているというのが特徴です。
- CA101スカルプエッセンス:ビタミンC
- 守り髪:ビタミンE
- 黒髪スカルプ・プロ(haruシャンプー):ヘマチン
- Fプロテクトクラッキングスカルプ:エーデルワイスエキス
- ボストンスカルプエッセンス:フラーレン
紫外線の影響が紫外線が侵入してきた際に発生する活性酸素によるものであるということから、抗酸化活性物質を配合することで、髪の毛や頭皮のダメージを軽減する効果は期待できると思われますが、抗酸化成分の違いもありますし配合量に関する記載がないので効果を比較することはできませんでした。
それぞれの商品に関する詳細な内容については、以下の関連記事にて紹介させていただいておりますので、参考にしていただければと思います。
関連記事
CA101スカルプエッセンスは女性が開発した女性のための育毛剤
守り髪はダメージヘアの修復と保護に特化した女性のための育毛シャンプー
抗酸化物質は紫外線の吸収を抑えるものではありませんので、外出する際にはUVカット機能のあるヘアスプレーを使用するというのもありかもしれません。ネットで「ヘアケア」+「UVカット」で検索すれば簡単に見つけることができます。
使用が終わった後は水で簡単に流すことができる商品が多く、育毛剤や育毛シャンプーで保水ケアをしながら、出かける時の暫定てきな対策としてUVカット効果のあるヘアスプレーを使用するというのはおススメです。




加齢に伴い低下した代謝能力を補うために飲む育毛剤には抗酸化活性のある成分が配合されていますので、さらに追加して対策するのであれば、飲む育毛剤もありかもしれません。
本サイトでもいくつかの飲む育毛剤をご紹介させていただいておりますので、興味のある方は以下の記事を参照してみてはいかがでしょうか?
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